過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

この世とお別れするかもしれないという心で歌うと

「死ぬのが怖くて、〈今日でお別れ〉を何度も聞いている」。 ───亡き友のFacebookのタイムラインに書かれてあった。 〈今日でお別れ〉は、作詞:なかにし礼 作曲:宇井あきら 歌:菅原洋一。歌は、菅原洋一よりも水原弘のほうが心に響いていたようだ。 その…

母の死とあかりの誕生

「ねえ、お父ちゃんのママが死んで、かなしかった?」 あかりが、突然、聞いてきた。 家に飾ってある遺影を見て、「この人はだれ?」とお母ちゃんに聞いた。「お父ちゃんのママだよ。もう死んだんだよ」。そのことで、思い当たったんだろう。 --------------…

人生は常に未完。未完をもって「完」とする

志村けんが亡くなった。人工心肺という時点で、もうのぞみはないと思っていたが……。 そうして、これは他人事ではない。自分に起きる現実だ。志村けんのような大金持ちは、人工心肺、集中治療室がつかえるが、わたしなどは人工呼吸器も人工心肺も使えることは…

「死ぬに死ねない」という現実

「死ぬに死ねない」という現実。コロナウィルス(COVID-19)によって死亡した場合のリスクと最悪シナリオ。 感染して肺炎にかかるのは怖い。医療が対応できず、死んでいくのは怖い。死んだとして、わが遺体が怖がられる。 ①死因:ウィルスに感染して亡くなっ…

テーマ「死後の世界──死とはなにか」ZOOMで論じ合います

本日もZOOMでの会話を行います。 テーマ「死後の世界──死とはなにか」 霊的体験、宗教の教義、仏教の哲学、素朴な疑問、そうしたことをなんでも語りあいます。 ------------------- 日時:3月26日(木)21時〜23時:20時半から雑談開始(適当に) ネットツー…

「死ぬ」という現実=リアリティがつきつけられる時代

「死ぬ」という現実=リアリティがつきつけられる時代になってきた。 親しい人が死ぬ、家族が死ぬ、そして自分が死ぬ。 そして、いつそれが訪れるのかわからない。 -------------------- 経済が成り立たず、食べ物がない。食うや食わず。食べものを奪い合うよ…

ZOOM「臨死体験とゼロ葬を語る」

ZOOMで語り合い「臨死体験とゼロ葬を語る」 --------------------- 日時:3月25日(水)21時〜23時。 メディア:インターネット上でZOOMで行う。 URLは当日、20時20分にアップ。 参加ご自由、参加費など不要。 --------------------- 実際に臨死体験(心肺停…

「滅びを受け入れる」ということは知恵である

①ウィルスの感染はどんどん拡大していくだろう。パチンコ屋はそのまま営業しているし、相変わらず通勤ラッシュは続いている。保健所は検査を避けている。 検査を抑えて「感染者数」を増やさない方向できている。 ウィルスに感染して亡くなった人は、肺炎とし…

亡くなってからも大変

コロナウィルスについて、その都度、自分の頭の中の整理をしている。 ①医療機関はウィルスの陽性患者がでると怖い。外来閉鎖、往診も断られる。ついには、病院が閉鎖となってしまう。 みんな隠そうとするだろう。保健所は、なかなか検査をしてくれない。その…

最悪のシナリオの想定

①学校は休校にしてもパチンコ屋を閉鎖できない。パチンコ業界は、野党にも与党にも政治献金しているからだろう。 ②相変わらずの首都圏の通勤ラッシュは続いている。まったくの密閉空間。蔓延しないはずがない。 ③これだけ世界的なパンデミックが起きていると…

「後の者が先になり、先の者が後になる」現実が

生き方のありようの見直しを迫られる。人は死ぬ。 家族が死ぬ。親しい人が死。この自分が死ぬ。そういう当たり前の真実が、リアリティとして迫ってくる。そういう現実になってきた。 死んだら死んだで、おしまい。そうなったら、それはそれで仕方がない。 だ…

「歎異抄」を味わいつつ読みすすめている

「仏さまがいるから、大丈夫。なんとかなる」という人もいる。しかし、ほんとに大丈夫なんだろうか。安心していいのだろうか。 ------------------ そもそも、仏さまっているのだろうか。 いたとしても、この自分を救ってくれるものなのだろうか。 救ってく…

「それぞれのはからい」「それぞれのカルマ」

このパンデミックに対して、どうやって手を打つのがいいのか。 ①病院で検査してはいけない。「院内感染」が恐ろしい。医療崩壊につながる。 ②政府は、「検査キット」を安く迅速に配ること。 ③「ドライブスルー方式」で防御服を纏った検査官が検査する。戸外…

医療崩壊の現実。160床もの大病院が閉鎖に追い込まれた

医療崩壊の現実。160床もの大病院が閉鎖に追い込まれた。 こうしたことから、他の病院としては、できるだけ検査はしたくない。陽性反応の患者は受け入れない、ということになる。 かくして、患者はたらい回しされる。処方すれば重篤にならずにすんだ軽症患者…

「終末総合コンサル」という仕事の模索

①施設は休み。風呂のガス給湯機を交換。追い焚き機能のあるものに交換した。2台。S社に依頼して、ガスを切り替えることで、給湯器と工事費を無償に。これで、風呂の温度が安定するので、入浴介助の負担も少し軽くなる。ただ、これまでのガス屋さんとの少な…

なあんだ、現世とちっとも変わらないじゃないか

「倶会一処」(くえいっしょ)という言葉がある。 浄土系の教えでよく言われる。 仏菩薩と浄土で一緒に暮らすという意味だが、一般的なとらえ方では、あの世でまた、親しかった人と出会える。というような意味で使われる。 しかし、よく考えてみると、人はい…

断食死のすすめ

利用者さんと、よく「死んだらどうなる」「どうやって逝くか」という話になる。みなさん80代、90代なのでリアルな思いだ。 「ころりと逝きたい」と、みなさん言われる。まあしかし、「こればかりは、わからないよね」というところに落ち着く。 -------------…

「 面々の御はからいなり」(歎異抄)

コロナウィルスの感染やら、その流れで経済的な逼迫やら、いろいろ懸念することがたくさん。 まあ、究極は「死ぬことが怖い」「死んだらどうしよう」ということにあるのかな。 しかし、死ぬことが、そんなに恐ろしいことで、たいへんなことで、つらいことか…

このいまの現実と思いきりダンスを続ける

コロナウィルスが拡散している国は、中国、イラン、イタリア、韓国、そして日本だ。 韓国は地理的に近いので、なんとなくわかる。しかしどうして、イランやイタリアなのか。 それらの国はじつは、中国と密接で中国人の労働者が行っているからという説もある…

挑戦しつづける姿勢、出会った人と渾身の力でやりとりする姿勢は、死の瞬間まで

S大の大学院生が2名来てくれた。研究と学びのためだ。 N君は、理学療法士の資格あり。機能訓練のプログラム作りに参画してもらうことになる。こちらはフィールドを提供し、ともに「転倒予防教室」のような講座を開催していく。ひとり暮らしのお年寄りの見…

ものづくりも見守りも日常 その終点が看とりと送り 日常で終わる

静岡県の健康長寿財団の「生きがい特派員」をやっている。友人の田中康彦さんのことを原稿にしてみた。 ------------------- ものづくりも見守りも日常 その終点が看とりと送り 日常で終わる 田中康彦さん(浜松市天竜区在住、78歳 「アムール川(中国北東部…

「手づくり葬」について

「手づくり葬」について。(ちょっと過激バージョンです) いま日本の葬儀の平均費用は200万円余である。立派な戒名やら、たくさんお坊さんにきてもらうとか、そういうことにお金をかければ、限りなく費用はかかる。 戒名とは、戒律を保って仏弟子になるとき…

死ぬまでに大変化なこと。死んだあと、遺族はいろいろな困難・課題に立ち向かう

田中さんのような心尽くしのいい葬儀を体験させてもらったので、世の「看とりとおくり」について、いろいろ考えさせられた。 死んでしまった人は、安らかにあの世に旅立つ。もうこの世とは関係ないわけだ。しかし、死ぬまでが大変ってことが多い。そして、死…

いよいよ荼毘に付された

ひとつの静寂な送りの事例と思う。世の中の慣習とか権威とかしきたりとか、こだわらず。自分らしく、なによりも故人のよろこぶように、と。家族が集う中、一昨日、田中さんの奥様は静かに息を引きとられた。延命治療などしなかった。栄養補給の点滴も水も絶…

完成しつつある棺桶

奥様の葬儀に向けて、棺桶に「般若心経」が貼られた(山口と鶴田さんの作品)。さらには棺桶の窓をつくる。外から写経用紙を通して光が指すようにしてある。死者に光が見えるように。 仏具に、香爐(セージを焚く)とチベタンベルをお貸しする。葬儀で流す井…

手づくり葬 棺桶を自作する

奥様の余命はあと10日くらいか。医療は、治るために行うもの。治る見込みのない医療というのは、患者に負担を強いるだけ。ということで、ターミナルに入った。 もはや点滴もしない。水も断っている。奥様は60代前半からアルツハイマーにかかり、田中さんはお…

「看とりとおくり」の講座の4回目の開催で

もはや肉体が死にゆこうとする時、医療はどういう役に立つのか。 医者としては放置できない。「一分一秒でも生きながらえらせること」が医療の一つの使命である。--------------------しかし 老衰など治る可能性が全くない場合、無理に生きながらえさせる(…

おばさまたちの意識は、伝統とか慣習のわずらわしさから脱却してきている

デイサービスの事業継続のために、引き継ぎに入っている。この数日は、見習いとして送迎からケアマネ挨拶など、行動している。そして、利用者さんとは、いろいろ雑談をしている。みなさん80台だ。-------------------こんな話で盛り上がる。友人の奥さんが亡…

妻がいよいよ末期医療に入ったと相談受ける

「妻がいよいよターミナルに入った」と、友人が相談に来られた。60代からのアルツハイマーで、いまは施設におられる。2年前には、心筋梗塞になり危ぶまれた。今回こそ、「いよいよだ」という。もはや食事はできなくなり、栄養は点滴でつないでいる。 点滴注…

身よりもなく、ひとり暮らしで死んだ場合のマインドマップ。

身よりもなく、ひとり暮らしで死んだ場合のマインドマップ。