過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

編集の仕事

【熱海の瞑想道場】2025.6.28

【熱海の瞑想道場】2025.6.28 スマナサーラ長老との二時間半に及ぶ対談を終え、熱海の瞑想道場に向かった。 19時半、すでに暗い。しかも雨が降っている。都心では傘をさした人がぞろぞろ歩き、自転車が急に横切る。車の旅は危険極まりない。 なんとか首都高…

【スマナサーラ長老との対談】2025.6.28

【スマナサーラ長老との対談】2025.6.28 いよいよ幡ヶ谷のゴータミー精舎へ。今回の旅の目的は、スリランカのテーラワーダ仏教のスマナサーラ長老との対談だ。 昨年、長老の生い立ちから日本での活躍に至る自叙伝を聞き出す大役を仰せつかった。インタビュー…

死後があってもなくても、今ここをしっかり生きること

いろいろAIを使った絵や漫画を試行錯誤している。「死んだらどうなる?」というテーマで本を書いているところだが、「次の文をラフに描いてほしい」と指示すると、こうなった。ChatGPTは漢字力がまだよわいので間違えるけれども。 ▽「死んだらおしまい」とい…

【儀式について】2025.6.15  ⑮スマナサーラ長老のエピソードから

【儀式について】2025.6.15⑮スマナサーラ長老のエピソードからスマナサーラ長老の取材の際、数名の友人に同席してもらった。ゼミ形式だ。さまざまな人の質問があると、長老の話に広がりと深みが出る。しかし、いざ長老に質問するのは、なかなか緊張する。 ▽…

【わがごととしてのヴィパッサナー】2025.6.13

【わがごととしてのヴィパッサナー】2025.6.13 長老とは、30年、40年を超えるお付き合いになる。これまで、本も作らせていただき、たくさんの説法やお話をいただいた。ヴィパッサナーのワークショップなど、おそらく最初に主催したのだと思う。ヴィパッサナ…

4コマ漫画づくりの脚本の過程

4コマ漫画づくりの脚本の過程。 Grok3→DeepSeek→ChatGPT(いま制作中) ●Grok3に指示 次の脚本で、4コマ漫画をお願いします。 タイトル: 「強制ヴィパッサナーの日々」 コマ1: 長老との出会い背景: ゴータミー精舎の静かな部屋。語り手(中年男性、咳き込み…

【スマナサーラ長老との出会いとその歩み】2025.6.13

【スマナサーラ長老との出会いとその歩み】2025.6.13スマナサーラ長老の生い立ちから出家、来日、そして現在に至る活躍をお聞きする役目をいただいた。長老は自身のことを語りたがらない。「自分の人生を語るのは、『遺体を発掘してどうですか、臭うでしょう…

4コマ漫画の作成ツール

生成AIが驚くべき勢いで次々と登場している。ほぼ毎週、新しい動きや進化が見られる。 私は文章の校正や哲学的な深い問答にはGrok 3やDeepSeekを活用しているが、4コマ漫画の作成には現時点でChatGPTを利用している。 そのほか、画像生成AIも数多く存在し、…

【4コマ漫画制作のプロセス】2025.6.12

【4コマ漫画制作のプロセス】2025.6.124コマ漫画制作のプロセス。①体験をもとに文章を作成する。②Grok 3やDeepSeekに脚本を考えさせる。③ChatGPTに指示して漫画を生成させる。④InDesignでセリフを書き直す。AIが生成する吹き出しのセリフは不自然な場合が多…

【4コマ漫画が大ブレーク】2025.6.11

【4コマ漫画が大ブレーク】2025.6.11 2日目にして、Facebookの投稿、 シェアが90、「いいね」が300に迫る。内容も去ることながら、4コマ漫画を入れると目を引きやすい。 ▽さまざまなAIを試しながら、毎日4コマ漫画を作ってみようと思いたつ。長い文章や難し…

⑭【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.9

⑭【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.9 立正佼成会の機関誌「ダーナ」のトップ記事で、夢と希望についての特集を取材したことがある。「願い」のテーマだ。「願いを持つことはどれほど大切か。願いがいかに人生を引き上げてくれるか」という内容を予定…

⑬【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8

⑬【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8 長老の説法は「問われれば答える」という姿勢だ。求めない人に折伏や布教を押しつけることはしない。生活の悩みや困りごとを受け、的確な生活指導を行う。そして、「絶対に手ぶらでは帰さない」とも語っていた。…

⑫【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8

⑫【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8 「ブッダの教えは信仰ではない。宗教ではない。根拠のないものを信じる『信』ではなく、『確信』に近い。ブッダは根拠のないものを信じるな。『エーヒパッシカ』(ehipassika)――『ここに来て実践してみなさい。…

⑪【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7

⑪【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7 ●鈴木一生氏とテーラワーダ協会の設立 日本テーラワーダ仏教協会は、最初、鈴木一生氏が「テーラワーダ協会」として立ち上げた。一生氏は長年、『法華経』を中心に大乗仏教を学んできた人物だ。 彼は、スマナサー…

⑩【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7

⑩【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7 ●長老の住まいの変遷 長老は当初、駒沢大学の博士課程にいるときには、留学生会館に暮らしていた。 その後スリランカに帰国し、上座仏教修道会の竹田倫子さんの招聘で、再び日本に来られた際にはホテルなどに滞在…

⑨【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7

⑨【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7 スマナサーラ長老とひろさちや氏との出会いから編集者へスマナサーラ長老のエピソードを連載しているが、今回はひろさちや氏との対談を通じて私が編集者の仕事に携わるようになった経緯を少し書いておきたい。 ●…

⑧【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.6

⑧【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.6 ひろさちやさんは、スマナサーラ長老との対談がよほど悔しかったらしく、あちこちの雑誌に「小乗仏教はだめだ」とか、やや悪口めいた話を書いていた。 ともあれ、対談の半年後、ひろさんの本作りが始まった。佼成…

⑦【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.6

⑦【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.6 約30年前、宗教評論家のひろさちやさんとスマナサーラ長老の対談を企画した。ひろさんは当時の仏教界で最も著名で売れっ子の作家であり、仏教の教えをわかりやすく本にしていた。きっかけは、インドのカルカッタ…

【面白く、読みやすく、役に立つ】2025.6.6

【面白く、読みやすく、役に立つ】2025.6.6 「今日はおとうちゃんと寝る」とあかり(9歳)は言う。「おとうちゃんは寝るのが早いぞ。もう18時半だ。寝るよ。おとうちゃんは本を読みながら眠りにつくことにしてる。小さなランプだけはつけておくよ。」 「うわ…

⑥【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.4

⑥【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.4 この連載は私が聞いたものであり、先入観やバイアスがかかっているかもしれない。その前提で、このシリーズを進めている。どこまで続くのか、自分でわかっていない。 ▽──ブッダの教えの実践法は、気づきですよね…

⑤【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.3

⑤【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.3 今回の自叙伝の取材は、一対一のインタビューではなく、出版社から2名、テーラワーダ仏教協会から1名、デザイナー、そして私の友人など、かなり多くの人が同席した。複数の人が質問することで、私一人よりも多様…

③【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.3

③【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.1 長老の指導は、「いまここ」に気づく「ヴィパッサナー」と「慈悲の瞑想」である。ヴィパッサナーは、非常にシンプルかつ深遠だ。あまりに シンプルなため、実は難しい。一方、「慈悲の瞑想」は誰でも実践しやす…

②【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.3

②【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.1 「もうすぐ死にそうだという人を見舞う際、どんな気持ちで行けばいいか」と尋ねると、長老はこう答えた。 「何も恐縮する必要はありません。恐る恐るかしこまって見舞う必要はないんです。いつも通りに普通に行…

①【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.2

①【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.2 スマナサーラ長老の自叙伝づくりの仕事に携わっている。長老とのお付き合いは、40年近くになる。たくさんのエピソードがあり、思い出すままに書いていく。 ▽30年ほど前のことだ。冬の寒い日、国立市でのヴィパッ…

【整頓吟】2025.5.31

【整頓吟】2025.5.31 AIによる事務効率化は大きく進んでいるが、書類や本の整理、家の片付けといった物理空間の管理は、なかなか進まない。こちらのほうは、「検索」できない。物理的にきちんと整理しておかないとわんからなくなる。「探し物が見つからない…

【AIとNotionの連携】2025.3.31

【AIとNotionの連携】2025.3.31 AIでやりとりした文章、投稿した文章、ネットで検索した文章などを、どのように整理し、後で活用するかが課題だ。 これまでエディターやGoogleドキュメントを使っていたが、エディターは動作が軽快でも少し味気なく、ビジュア…

【AIで自分史づくり】2025.5.31

【AIで自分史づくり】2025.5.31 「自分史をまとめたい」という人がいたら、インタビューして本にすることは、今や非常に簡単になってきている。ありきたりの葬儀にお金をかけるよりも、「私はこういう人生を生きてきた」と本にして親戚や友人に渡すほうが、…

【AI文助】2025.5.31

【AI文助】2025.5.31 生成AIの便利な点は、文章を書く際の「とっかかり」が楽になることだ。 私の場合、体調が悪いこともあり、朝、布団の中で思いついたことを寝転んだまま「チャットワーク」というクラウドサービスに音声入力で書き込んでいる。 音声入力…

【AI編集詠】2025.5.31

【AI編集詠】2025.5.31 真言宗の大本山で発行する新聞の編集に携わっている。しかし、締め切り間際に原稿の差し替えが発生したり、写真はあるのに説明文が不足していたり、信仰による体験談が寄せられなかったりと、レイアウトを組む上で課題が多い。 これま…

【フリーランスのストレス】2025.5.25

【フリーランスのストレス】2025.5.25 久しぶりに「休めた」と実感できた瞬間があった。その感覚に、改めて気づかされた。体が緩んだ瞬間、「ああ、これまでずっと緊張していたんだ」と気づくように。 フリーランスとして30年以上。サラリーマン時代とは異な…