老いと死
統計を読む。子どもはいなくなる。たくさん死ぬ。老人はどんどん増える。みんな学校にいかなくなる。 ①出生者数、昨年は約 80万人。 第1次ベビーブーム期の出生者数は約270万人、第2次ベビーブーム期には200万人。合計特殊出生率は1・3(令和2年)。ものす…
テーラワーダ仏教の僧侶、スリランカのスマナサーラ長老にお会いして39年。そのときは、子育て中のお母さんたちの集いのようなところで、仏教を教えていた。はじめてそのお話に接した時、私には内容はまったくわからなかった。ただ、赤ちゃんや幼児と楽しく…
臨死体験した友人がいる。「本にしてみたら」と声をかけた。友人は書き出した。これからの時代、価値があるものと思った。親しい出版社に出版企画書をメールした。 A社:うちのカラーに合わない。こういうのは、専門家じゃないと読まれない。B社:親しい編…
「宝島」のムックで紹介してくれた。昨年すばる舎から刊行された拙著の「過疎の山里に暮らす普通なのに普通じゃないすごい90代」。「90代を楽しく生きる」という特集で6ページに渡って紹介してくれた。書店に並ぶのは1月30日から。それになんとまあ、NH…
1月22日に村上光照さんが亡くなった。昨日が通夜、本日が27日が葬儀だそうな。お会いしてから、20年余になる。 ▽もしや、この方が? と思って声をかけた。──村上光照さんですか?「はい〜、村上ですぅ〜」。穏やかで悠然とした声の響き。なんとも人なつこい…
もう、あっちこっちでコロナ感染者。ひとり暮らし80歳のMさんから電話。「検査キットがほしい。親しい人がコロナにかかった。わたしは濃厚接触者になったので、検査キットがほしい。池谷さんのとこならきっとあるかと思って」。「うん、たしか、施設のがある…
2時くらいに起きて仕事するつもりが、隣で寝ていたあかりが、それを察知してして、ぐわし!っとつかんで離してくれない。からだを巻きつかれてロックされた。仕方なく明け方まで布団から出られなかった。 ▽七時になってやっと、あかりを抱き上げて薪トーブ…
すばる舎が気合い入れて広告出してくれている。10/30(日)日経新聞に広告。これまでの広告。10/15(土)毎日新聞10/22(土)静岡新聞10/23(日)読売新聞なんともありがたいこと。
「過疎の山里にいる普通じゃないのに普通じゃない すごい90代」(すばる舎)の本は、書店とAmazonで発売中。POSコードで、どこの書店で、いつ何冊売れたのかがわかるようになっている。新宿紀伊國屋書店で、まとめて10冊買ってくれた人がいた。どんな人だ…
「未来屋書店 浜松市野店」さん。先行販売で、レジ前で大展開してくれている。すばる舎の営業、すごいなぁ。書店の担当の方も気に入って、力を入れてくれている。びっくり。ありがたい。来週、お訪ねしなくちゃ。
「うれしいのおーー。本にしてくれてありがとう。読んでいて、たのしゅうてならん。自分のところを、はじめに読んで楽しくなってなぁ。ほかの人のところも読んでいくと、みんな友だちみたいに思えてきた。うれしゅうてならん、ありがとう。さっそく池谷さん…
「死んだらおしまい」なのか「死んでもおしまいじゃないのか」。だれにもわからない。死んでみないことにはわからない。死んで生き返った人には会ったことがない。臨死体験をしたという人には、数人会ったことがある。至福体験をした人、限りない広がりに包…
「山里にいる 普通なのに普通じゃないすごい90代」すばる舎刊行9月に出すということで、いま大詰め。原稿の最終確認。「まえがき」と「あとがき」つくった。こんなんでいいのかなあ……。たたき台なので、コメントもらえたら「あっそうか」と修正できるので、…
なんとか9月刊行に向けて。「過疎の山里にいる 普通なのに普通じゃない すごい90代」(すばる舎)カバーデザインは、ほぼこれできまり。ぼくのほうの原稿執筆は、コロナ感染もあって停滞していたけれど、すばる舎の編集の水沼さんが、がんばってくれている。…
3日前には、元気に川遊びしていたあかりが、高熱を発して40℃近く。ふくらはぎが痛い、背中、額、頭が痛いというので、手当て療法を試みる。 明け方の2時まで手当て。そうしたら、翌日には熱はあるものの痛みがとれた。きょうは、元気で走り回っている。-----…
①昨日は浜松医大に行く。手術の詳細の説明を受ける。妻の腎臓と肝臓の間に13センチもの大きな腫瘍が発見だ。腎臓と肝臓を圧迫している。もしも破裂すると、とても危険。それで早めに腫瘍を切除する。 ②腫瘍があまりに大きいため、片方の腎臓とともに摘出する…
ついに50刷。販売累計は14万8千部となった。初版は8千部だったが、少しずつ地道にコツコツと売れていった。13年も前に作らせてもらった本だ。--------------------著者の大島祥明住職は、数千件にわたる葬儀体験のなかで、自らが実感した死後の「本人」のデ…
Bhaddekaratta gathā バッデーカラッタ・ガータ よく「一夜賢者の教え」と訳されている。このお経が、仏教の究極、生き方の究極と思っている。たくさんのお経があるが、これ一本で十分。そう思っている。 要約すれば、人生とは、いまこの瞬間にあり。いまこ…
電話の声に元気がない。「池谷さんか。ありがとう。おれ、もうだめだよ。歩けなくなってしまった。もうすぐ死ぬかもしれない。」 ガンにかかった友人だ。手術は避けて自力で治そうとしてきた方だ。友人が世話をしてくれていて、病院に入っていない。だが、い…
母親がかつて特養に入ったときには、一人部屋だったので、大きなベッドのような椅子を運んでもらい。母の終焉してゆく姿を感じながら、そこでつねに瞑想していた。 身体をさすり、お経を読んだり、お題目を唱えたり、ハーモニカで演奏したりしていた。 「お…
ひとり暮らしの身寄りのない人。借地と空き家。これから山里で起きてくる問題。 ①身内で、高齢の独り身の人がいるとする。最後まで世話しなくちゃいけない。その人の判断力がなくなってきた。そこで、成年後見人制度を活用する。それには100万円余の費用がか…
もちの木診療所に行く。ここの先生は80代。漢方医であり浄土真宗の坊さんの資格を持っている。いつも仏教書を読んでいる。デイサービス、老健などを経営し、菜園もしっかり丁寧にされている。 ──先生、山里の医者は、みんな80代。早いとこ若い医者をなんとか…
PHP研究所から本が届いた。「死んだらおしまい、じゃなかった」(大島祥明著)が、なんと49刷になった。販売累計すると20万部近くになりそう。--------------------------------------12年前に作らせてもらった本である。初版は8千部。まあ、そんなに売れ…
栗の渋皮煮を作ってくれると言う。バケツいっぱい栗を持っていった。Mさんは一人暮らし79歳。「こんだけあったら徹夜で仕事ができてありがたいわ」と言っていた。 「それにしても、今日は、疲れた疲れた」という。引佐という集落に友人と一緒に墓参り行って…
マスコミは、ワクチンが救世主だ。どんどん打ちなさいということばかり言う。はたして、ワクチンは有効か。死亡例もある、後遺症の例もある。大丈夫なのか。 ワクチンを接種しないと感染し、死亡するリスクや後遺症がつづくのか。摂取していないと、社会に対…
「死後の魂」と「供養」について考えてみた。 ①死後も「その人」が存続する(死霊とか魂ともいえるが、ここでは「その人」と表現する)。 ②「その人」が、死後、その生前のカルマ(身・口・意の三業)によって苦楽を味わう。ときには、ものすごく苦しみ続け…
いつ死ぬかわからない。自分の敷地に、祠みたいなものをつくっておいて、そこに遺灰の一部をおさめられるようにしたい。そんな祠になりそうな素材を知らないか。ということで、友人が来訪した。 ほんとに、お互い、いつ死ぬのかわからない。明日もわからない…
重度の脳梗塞で寝たきりになって一年余。ときどきは意識が戻って、昔のことを喋ったりするという。Oさん(86歳)。 もはや話もできない。誰なのか識別できない。食事は栄養点滴。自宅介護はむつかしくて、特養などに入るレベルだ。しかし夫、娘と婿の三人で…
Mさん(78歳)ひとり暮らし。深夜にお腹が痛みだして、我慢しきれず救急車をよんだ。5日ほど入院して、やっと退院。 あかりをつれて見舞いに行く。かなり弱っていた。立っているだけでヨロヨロ。これから先どうしたものか……というようなことを話した。ひと…
親友の奥さんが、今年、亡くなった。いまお盆なので、参拝に行ってきた。奥さんだけ創価学会に入っておられたので、十界曼荼羅を架けた仏壇があった。 そこでお題目を唱えさせていただいた。「一緒に行きましょう」と言ってくれたのが、うちの施設の利用者さ…