過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

読書

ナマで話を聞くというのは、映像とは違う。いきいきとした体験として響くものがある。

東京に40年暮らしていたのに、いまおもうと随分ともったいなかった。大学はとんど授業に出なかった。サラリーマン時代は、仕事ばかりで余裕がなかった。毎日、最終便で帰るような日々があった。土日も出勤とか。電子部品と磁気記録媒体のメーカーだったから…

「じゃあ、こういうのはどう?」と、教科書の「おむすびころりんすっとんとん」をギターの伴奏で弾き語り

やっぱり読書がだいいち。あかりは、読書好きにさせたい。いま7つ。もう学校にいかなくなって、半年。教科書はよんでいるけど、「あんまりおもしろくない」という。「まあ、そりゃそうだ」。 ▽「じゃあ、こういうのはどう?」と、教科書の「おむすびころりん…

あかりは独学の道へ

学校に行かないことを選んだ小中学生は20万人を超える(2020年度、、過去最多。8年連続で増加。前年比25%アップ) この流れはますます加速する。もう時代は大きく代わる方向に舵は切られている。 行きたくない理由は、学校がおもしろくないとか、規則に縛ら…

この数日の変化で大きいのは、長時間、本を読み出したこと

育児は「一世一代の大事業」だと思う。縁あって親子となったわけだ。まあ神さまとか宇宙とか、異次元の世界から預かっているともいえる。過去世があるとしたら、深い縁で親子となったのかもしれない。 7年前に生まれてきたあかりだが、自らが「こういう人生…

かたみとて 何残すらむ 春は花 夏時鳥 秋はもみぢば

いい本はOCRでテキストにして、パソコン画面で読んでいる。テキストにすると「ブックマーク」と「一括検索」が瞬時なのがいい。加工しながら読んでいくわけだ。 朝は、渡辺照宏の「お経の話」「日本の仏教」「仏教」を読んでいた。それをあかりが横から見…

子どもをド真ん中に据えた 多世代交流広場づくり」という企画

「子どもをド真ん中に据えた 多世代交流広場づくり」という企画。うちの施設をそういう場にしていく。で、環境整備や人件費もかかるので、民間に助成金を申請しようとしている。いくつか申請しつつある中で「ロジックモデル」をつくれという財団があったので…

うれしくてね。あの本、買いたいんだけど、どこで売ってますか

「もしもし、池谷さんですか。『すごい90代』という本を借りて読みました。うれしくてね。あの本、買いたいんだけど、どこで売ってますか」──それはありがとうございます。熊切にお住まいですか。そうしたら、コンビニの日置屋で売っていますよ。「じゃあ、…

あかりと「すごい90代」の本を納品してきた

川のほとりをどんどん走っていく。途中、こないだの水害で道路がえぐられ、道路も冠水したことがわかる。さらには、がけ崩れも見られた。樹齢50年くらいの杉の大木が根こそぎ倒れて川に落ちていた。そんな山奥の一軒家に、ひとり暮らしの鈴木末吉さん(92歳…

先行販売で、レジ前で大展開してくれている

「未来屋書店 浜松市野店」さん。先行販売で、レジ前で大展開してくれている。すばる舎の営業、すごいなぁ。書店の担当の方も気に入って、力を入れてくれている。びっくり。ありがたい。来週、お訪ねしなくちゃ。

うんこドリル

妻の入院の付添の帰りに書店に寄る。山里暮らしなので、近くに書店はない。サンストリートというショッピングモールにある「谷島屋」という書店に月に一度立ち寄りるくらいだ。妻は入院でいない。あかりは寂しいし、暇を持て余し、一緒に遊ばなくちゃいけな…

吉原幸子さんの詩集だった

今日届いた。吉原幸子さんの詩集だった。現代詩文庫56「吉原幸子詩集」169「続・吉原幸子詩集」。そして写真も。18年ぶりの重版を記念して、2冊セットで10名にプレゼントというFacebookの投稿を見て、応募したのだった。これが不思議で、その日は、風呂に入…

学ぶことそれ自体が楽しい

学ぶ目的は学ぶこと。学ぶことそれ自体が楽しい。躍動する。思考が深くなっていく。世界が広がる。仲間が増える。 ところが、学校教育だと、そうはならない。試験があっていい成績をとることが目的になる。評価されることが目的になる。だから、試験が終わっ…

イスラーム経済のしくみと、マルクスの関心の持ち方とがつながるという新しさ

①マルクスの問題意識人新世の「資本論」齋藤幸平著 集英社発行が売れている。マルクスの思想のまったく新しい面を「発掘」し、展開している。こんな難しい本が、なんと30万部超の大ヒット。今の経済のしくみを冷静に分析するという意味でも、この書もマルク…

風呂の中での読書はいい

休みなので夕方から露天の風呂炊き(ちゃんと屋根はあるよ)。さて、風呂の中で本でも読みたい。まてよ、本がない。 そうだ、風呂の近くに、ゴミに出すつもりでまとめていた文庫本の束があった。そこから吉川英治の「私本太平記」、森村誠一などを手にとった…

100万回生きたねこ

「100万回生きたねこ」(佐野洋子著)という絵本がある。なにしろ100万回も生きた。いろいろな体験をした。あれもやったこれもやった。しかし、ほんとうにおもしろいことはしていない。ただの一度も、心底、悲しんだことのなかった生き方。そして、また生ま…

学校教育での国語について

ふりかえると学校教育の国語はムダであった。 どれが正しいかとか。これはなにをさすかとか。作者が言いたいことはなにか、とか。 試験があるから、つまらないものになる。ただ、おもしろい先生が多かったので、そこは救いだった。 むしろ授業では、歴史をま…

「適者生存」とウィルス

①ダーウィンの進化論は、「弱肉強食」ではなくて、「適者生存」。環境に適応できたものだけが生きていく。すなわち、環境に適応しようとして、変異したものが生き延びてきた。 ②人間は、「変わり者」がいたほうが、変化に適応できる場合が大きい。みんなとお…

「これが人生か。しからばもう一度」という言葉が蘇ってきた

ドラム缶でダンボールをたくさん燃やした。闇夜にごおーっとゆらめく炎は、なんとも味わい深い。そのままずっと見とれていた。炎の前でゆったり気功などして、心地よい時間を味わった。毎日でも焚き火をしたいものだ。 うちには外風呂があって、薪で焚いてい…

高村光太郎の「啄木と賢治」という文がある

宮沢賢治と石川啄木が同時代に生きていた。そして、おなじ高校を出たのであった。盛岡一高。太宰治と棟方志功は、津軽の出身。こうしてみると、東北はすごいなぁ。高村光太郎の「啄木と賢治」という文がある。以下、紹介(改行は池谷)。 ------------------…

一冊目は「白川静 常用字解」(平凡社)

ブックカバーバトンのリレーが来た。きょうから7日間、ブックカバーのその内容を少し紹介することになっている。 一冊目は「白川静 常用字解」(平凡社) 甲骨文字から、殷・周時代の青銅器の銘文などの過程で、いかにして漢字が成立していったのか。甲骨文…

「子どもたちとの対話」。クリシュナムルティ

本の紹介2冊目。「子どもたちとの対話」。クリシュナムルティが子どもたちの質問に対して答えている。 結論とか、これが正しいという教義や教えなど一つもない。たえず、生の全体性を生の過程を理解せよ、気づけと伝えている。教育の本質は、教えることでは…

ZOOM楽座 ゲスト星川淳さん

あちこちでZOOM飲み会が盛ん。友人の編集者も。ぼくは昨日は、ZOOMで友人の作曲家と音楽療法などの語らい。遠隔地の友と、自由に語らいができる。そういう時代になった。 明日(4/19 14時〜)は、ZOOM楽座。ゲストは屋久島在の星川淳さん。「魂の螺旋ダンス…

山里に来た移動図書館

きょうのデイ。 移動図書館(天竜図書館)が来た。2〜3ヶ月に一度やってきてくれる。玄関先まで本を運んでくれる。そこから選び、またバスの中の本棚からも選べる。 デイの施設として、最大100冊まで借りられる。これはうれしい。しかも2ヶ月間の貸出しだ。…

論文のポイントをアドバイスした

「地域活性」をテーマにして、卒論を書くという大学生が来訪。論文のポイントをアドバイスした。 ポイントは、テーマはシンプル。「ワンメッセージ」に絞り込むこと。 ------------------- たとえば、過疎地の活性化をはばむものは、3つ。それは「仕事がない…

「アイヌ神謡集」

梟の神の自ら歌った謡「銀の滴(しずく)降る降るまわりに」狐が自ら歌った謡「トワトワト」狐が自ら歌った謡「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」兎が自ら歌った謡「サンパヤ テレケ」谷地の魔神が自ら歌った謡「ハリツ クンナ」小狼の神が自ら歌った謡「ホ…

ヴァネヴァー・ブッシュのビジョンからインターネットまで俯瞰

ビジョンを提示する力。これがとても重要。アメリカはそういう力があった。日本にももちろんあったのだろうけど。 日本は、明治維新以来、欧化政策で、完成されたものをマネして、効率よく作るという方向でやってきた。キャッチアップの道だ。とくに、戦後は…

目次をじっくりと読む

受験勉強のとき、世界史をとった。バカ暗記はわりと得意だったけど、それゆえ歴史的な流れを大きく捉えることなんか、できてなかった。 山川出版の教科書を、くりかえし読んだ。いちばん欠けていたのは、目次をしっかり読んでいくこと。タイトル、見出し、小…

「看とりと平穏死」について語っていただいた

「人を旅する」春野暮らしの案内② NPO法人「雲を耕す会」主催の春野の暮らしの案内。郷土史家の木下恒雄さんの講座と木材パルプ発祥の地・王子製紙の工場跡の見学の次は、「まほろば文庫」(私設図書館)に。 「まほろば文庫」は昨年にオープン。「はるのケ…

「大乗起信論」と鈴木大拙の「日本的霊性」

大乗仏教の基本書「大乗起信論」は、真如(あるがままの真実、究極的な実在)は、この世の現象をつくり出すと説いている。 いわば「般若心経」の「空即是色」に通底する。この場合、「空」と「真如」はおなじ。 「色」とは、現実世界のこと。「色」=現実世…

最重要仏教書として『大乗起信論』

大乗仏教の根本思想を簡潔明瞭に語る、最重要仏教書として『大乗起信論』がある。 古代インドの著名な仏教哲学者、馬鳴(アシヴァゴーシャ)がサンスクリット語で書き、真諦パラマールタ)が翻訳した。-------------------最重要仏教書として、日本においても多…