過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

俳句

戒壇の本尊(板曼荼羅)の真偽についてMさんに聞いた

「おれも長くないから、色々聞いておいてくれ。あなたなら、それらを整理して文章にして残してくれると思うから」───Mさんが、当時の日蓮正宗創価学会の究極の本尊、板曼荼羅に疑いを抱いたのは、なにが〝きっかけ〟だったんですか?「それはね。矢島周平に…

ポランの広場の夏まつり 多国籍の親子の集い

「どうぞ使ってください」と言われた。山里に廃校がある。体育館も図書館も給食室もきれい。校庭も広い。そこを民間が管理するようになったものの、活用法はこれからの試行錯誤。 で、思いついたのが「多国籍の親子の集い」。ま、仮に「ポランの広場」ってと…

養育費って、ちゃんと払われているのだろうか

別れた夫のほうは、子どもに会えない。Twitterみていたら、こういう体験が書かれていた。情景が目に浮かぶ。泣ける。 離婚する人が多い。しかし別れた時、子どもを抱えたお母さんはたいへんだ。子育てに追われて働けない。収入の道が厳しくなる。 そこで、養…

利用者さんと俳句づくり

今日のデイ。 朝、迎えに行くとき、ひとり暮らしの方だと、いろいろ戸惑うことがある。 「きょうは、入浴だから、これとこれとをもっていってくださいね。あ、眼鏡ははいってますか?」と。「あら、どこいったかしら」。見当たらない。一緒に鞄の中、家の中…

俳句が結局は長続きせず。短歌にトライ。

①愛犬ときょうも夜道を散歩する ふと見上げたる 空に三日月 新月がスタート。月が次第に満ちていく。月を意識して暮らしていこうかと思っている。 ②愛犬と川の畔を散歩する 突然響く鹿の足音 ワンコのおかげで、必ず散歩をする。川の畔の道を歩いていると、…

葛の葉の勢いがすごい

歩くのが筋トレに一番。ランを連れて、早足20分、一日3本。あかりの肩車散歩、30分。これを日課にしている。気田川では鮎釣りをしている人たち。葛の葉の勢いがすごい。葛の葉や 釣り人じっと 佇めり 葛の葉や テトラポッドも なんのその 葛の葉や 流れもは…

気田川の奔流を眺めては

日中の暑いこと。気田川の流れにざぶんと入って体を冷やすラン。ぼくは、気田川の奔流を眺めては、しばし瞑想のひととき。川音に しばし苦しみ 逃れたし 奔流に しばし苦しみ 離れたし 奔流の 猛る響きに 苦を離れ 奔流や つめたき風に 苦を離れ

ほたる舞う 山の上には お月さま

ほたるは7時半〜8時半くらいがいちばんよく出てくるようだ。あと10日間くらい、見られると思う。ほたるを見に来る人が足元が危なくないように、地域で太陽光のランプをつけた。その光が眩しい。かえってホタルの仄かな光が見えにくい。ざんねんなこと。今夜…

空を見上げたら上弦の月だった

ほたるが少しずつあらわれだした。ふんわり・ふんわりと光っていた。空を見上げたら上弦の月だった。月がちょうど半分になる。俳句では、上弦の月は秋の季語らしい。まあ、季語にしばられないで五七五と練習しているんだけど。─────────────────────ほたる舞…

「戒名」についての川柳を

「戒名」について、川柳をいくつかつくってみた。生前の 親のつけたる 名前捨て 死んでなぜ 別の名前を つけたるか死して後 戒名もらうは どんな意味 仏弟子に なりたる証が 戒名か 仏弟子に なる気がないのに 戒名か持戒せぬ 僧の授けし 戒名ぞ 戒律を 授け…

クレーン車が、去った

鯉のぼりを吊っていたクレーン車が、去った。この重厚感は、クレーン車というよりも、起重機だなぁ。────────────── 起重機に 吊るされ 鯉は天高く 起重機が 川の畔に ひとりいて 起重機や 夕暮れ時に 川の音 役目終え 起重機ひっそり 去りにけり

水たまりの宇宙に遊んでいた

雨つづきだった。ピーポーピーポー。外で救急車のサイレンが鳴る。あかりが見に行きたいという。外に出る頃には、もう救急車は通りすぎていった。じゃあ雨の中を散歩しようか。雨合羽に着替えさせて、長靴履かせる。手を繋いで歩き出す。ツバメがたくさん低…

クレーン車で引っ張られ、泳いでいた

一昨日まで、クレーン車で引っ張られ、泳いでいた。気田川のほとり。 ───────────────────────── 起重機に 結んで舞へり 鯉のぼり 起重機に つながれ泳ぐ 鯉のぼり クレーンで 吊り上げられた 鯉のぼり クレーンに 群れて泳げり 鯉のぼり クレーン車 風を孕…

貯まる貯まる。不要なものが。

そのうち使う、役に立ちそうだから取っておこう……ということで、貯まる貯まる。不要なものが。とくにチラシやら書類が多い。整理してないので、いたずらに増えるのみ。横に積み上げたらダメだ。下のものがわからない。取り出せない。下の書類は死んでしまう…

山里の 安心ひとつ 医療ヘリ

ドクターヘリが降りてきた。救急車が2台も過ぎていった。ヘリが来ると、あかりは見に行くーと言いだす。肩車して見に行く。これまで20回くらい見ていると思う。山里は高齢者が多いので、それだけヘリの出動が多いのだ。 ─────────────────────────山里の 安…

みほとけに 祈る朝かな 妻と座し 

一緒に暮らしていても、コミュニケーションは難しい。言ったよ、聞いてない、いつもそうなんだから……、日々、物理的にも心理的にも余裕がないと、不満も高まる。ついには爆発することもある。それが夫婦関係の学び。言葉のコミュニケーションが、とてもたい…

「断捨離」に踏み出さねば

「断捨離」に踏み出さねばと、日々思っている。書類の整理に入りだした。整理が進めば、すこし集中力とエネルギーが出てくるものだ。きょうは、郷土史家で20数冊もの著作がある木下恒雄さんを訪ねた。84歳。終活で本を処分したいと言う。岩波新書やら司馬遼…

窓開けて 満月さんに ご挨拶

ランが遠吠えしている。窓を開けて、あかりにランを見せてあげようとした。そのとき、あかりが空を見上げて「あ、お月さま」。満月に群雲が動いていた。─────────────────窓開けて 満月さんに ご挨拶 見上げれば まさに満月 春夜空群雲に まんまるお月 流さ…

いきなり「ちょうだいは?」と聞いてくる

ちょうだいと 無理に言わせて くれるなり ふんづけて いたたと叫ぶと うれしそう─────────────────あかりとの言葉のやりとり記録。いきなり「ちょうだいは?」と聞いてくる。 なにかくれたいようだ。なので、「ちょうだい」と言う。 「はい」。ままごとのパ…

体力も 気力も落ちて 句を作る

かなり生命力が落ちていると感じる昨今。気力が湧かない。疲れやすい。ぐったり感がある。血圧を測ったら60-90。20代からの低血圧。いつもは上は100というレベルだが、それにしても低すぎる。元気が出ないはずだ。あれやこれや企画したり運営しすぎての揺り…

子を乗せて 白蛾とともに 保育園

あけがた、磨いた黒いワンボックスカーに、白蛾がひとつ止まっていた。山里の道を走るので、車は傷だらけ。運転がザツということもある。あまりにみっともないので、すこしは補修しよう。疵をスプレーで補修してワックスかけたら、ピカピカになったのだった…

けふからは これも筋トレ 草を刈る

今日から草刈機を始動。エンジンも一発でかかった。わが草刈機は背負い式、二枚刃の強力なやつ。普通の人の倍以上の速度で刈れると思う。ま、その分、ザツだけどね。これも筋トレ。毎日10分ずつでも、刈ってゆくとするか。────────────────── けふからは こ…

山里の 夜半は俄かに ざんざ降り

山里の 夜半は俄かに ざんざ降り 子の寝息 山里の夜に ざんざ降り 子の寝息 けふは夜通し ざんざ降り 屋根叩く ざんざ降りにも 子は寝息 子の寝息 明け方にやむ ざんざ降り ざんざ降り 屋根を叩くや 子の寝息───昨日は夜通し、大雨が降っていた。屋根を叩く…

手帳、アイフォン、アイルランドの笛の三点セット

緑風に 俳句の手帳 めくられる 緑風や 耳をすませば 水の音 緑風に 少年野球の 掛け声す ─────────────── 手帳、アイフォン、アイルランドの笛の三点セット。緑風が心地よい。水音も聞こえる。そして、グランドでは少年野球の掛け声、ボールを打つ音。今朝は…

白鷺の 濁流のぞんで 不動かな

うち続く雨のために、気田川も濁流となっている。毎朝の散歩していると白鷺に会う。じっと動かない。濁流のほうが、魚たちが水面に上がってくるので、捕まえやすいのただろうか。 - 白鷺の 濁流のぞんで 不動かな 白鷺の 濁流のぞんで 立ちつくす 白鷺は 水…

明烏 珈琲香って 春吐息

行く春や カラスの鳴きて 空わたる 明烏ないて 日課の豆を炒る 春惜しむ 二鳴き三鳴き 明け烏 行く春や 珈琲香って 明烏 明烏 珈琲香って 春吐息 ───────────────今朝も頭の体操、俳句はつづいてる。 早起きしてコーヒーの焙煎するのが日課だ。明け方にカラ…

早く花よ咲けとせきたてるように降る雨と

花や草、樹木の成長には恵みの雨。これを「催花雨」(さいかう)という。早く花よ咲けとせきたてるように降る雨と。しかしまあ、雨はうっとおしい。ぼくは報告書やら決算書類やらで、気が晴れず。────────────── 領収書 整理終わらず 雨ざあざあぱらぱらと …

子どもの素直な俳句が、なかなかいい

子どもの素直な俳句が、なかなかいい。伊藤園のサイトで見つけた。みなさん6歳から8歳くらい。────────────────── おじいちゃん 今年はお空で お正月(7歳)どうどうと 空に出てくる 太陽は(8歳)こがらしと かけっこをして 家帰る(8歳)くつひもに ゆうき…

けふ一日 なるにまかせよ 白蓮華

俳句つづけている。 今日一日というテーマでひねってみた。────────────────── けふ一日 なるにまかせよ 白蓮華白蓮華 なるにまかせん けふの日よけふの日よ なるにまかせん 白蓮華けふ一日 浮力にまかせ 生きてゆこけふがまだ 明るいうちに 旅支度 ────────…

創作していて、言語感覚が磨かれることは、間違いない。

小説を書け、エッセイを書けというと、素人にはとても難しい。最初の数行だけでも読めば、その力量はすぐに分かってしまう。プロとアマの差は歴然。けれども俳句は、達人も素人も、その差がわかりにくい。芭蕉、蕪村、一茶、子規、虚子……これらが俳句の巨人…