過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2021-01-01から1年間の記事一覧

こういうところに「森のようちえん」とか「フリースクール」があるといいなあ。

こういうところに「森のようちえん」とか「フリースクール」があるといいなあ。この山里はほとんどの森が人工林の杉と檜で、生物多様性もなくて、暗くて息苦しい。しかし、こうした広葉樹の森にいると、なんともほっとくつろぐ。 この家は、元大手出版社の部…

アタマから冷水シャワーを浴びる

まさに「年寄りに冷水」。朝起きると、風呂場に直行。アタマから冷水シャワーを浴びる。毎年の冬の行事みたいなもので、もう10年以上続けている。 ものすごく冷たくて寒い。けれども、頭がスッキリとする。その後は、徹底して乾布摩擦。そして、ふいごの呼吸…

生きるワザを身につけることを第一としたい

かつてぼくはサラリーマンだった。38歳でフリーランスになった。それまでは奴隸脳だった。そこから自由を得たけれど、不安定なホームレスのような日々。まあ、インドで暮せばなんとかなると思っていた。当時は体力もあったしね。---------------------勤めて…

陶芸を少し教えていただくことになりそう

「牛に引かれて善光寺参り」というのかな。先日、あかりを連れて、ひとり暮らしの女性陶芸家(81歳)を訪ねた。身寄りは妹さんだけ。家も相当に傷んでおり、自分が倒れるか家が倒れるか、どっちかだ、と言っていた。──しかし、どうよしようもなくなったとき…

親と子を引き離し、人と人を分離させることに

母親がかつて特養に入ったときには、一人部屋だったので、大きなベッドのような椅子を運んでもらい。母の終焉してゆく姿を感じながら、そこでつねに瞑想していた。 身体をさすり、お経を読んだり、お題目を唱えたり、ハーモニカで演奏したりしていた。 「お…

これから山里で起きていく空き家処分の事例

これから山里で起きていく空き家処分の事例。①高齢でひとり暮らし。子どもは山里から離れて帰ってこない。認知症が進み、養護施設に入ることになった。②子どもにとって、家の管理は手間。風を通したり草を刈ったり。まちなかから来るのは大変。家は住まない…

山里は高齢化で看とりと見送りのフェーズに入っている

建物を買うことにした。ここから徒歩1分のところにある。とっても日当たりのいい平屋。座っているだけでここちよい場所だ。建物の所有者も知り合いだった。しかし、そこは借地。借地料を払い続けるのは、つまらない。建物の購入と合わせて、土地も買いたい…

「おとうちゃんと一緒に踊りたいの」

あかりにしてみたら、ほしいものをプレゼントしてくれるサンタさんが大好き。イエス・キリストなど、それってなに?という感じ。 重要なメールを書いていて、あと1行書いて送信。そんなときにおとーちゃん、ちょっときてー」とやってくる。 ──ちょっと待っ…

最悪の事態を予測し、イメージしてみる

最悪の事態を予測し、イメージしてみる。そのことで現実を引き寄せることもある。最悪を想定をすることで「なるほどその程度か」と安心することもある。現実を避けられる可能性もある。 これからの時代のありようは「分断」。「おれたちは、あいつらとはちが…

生徒にとって悲劇は、先生を選べないこと

学校の悲しさ。生徒にとって悲劇は、先生を選べないこと。 能力のない先生、指導力のない先生、そして、えこひいきする先生もいる。あかりの幼稚園の先生はとってもいい先生で、あかりは幼稚園を楽しんでる。それだけでも、ほんとうに宝だと思う。 ---------…

いろいろ不思議なありがたい出会いがある

突然、訪ねてくれたお客さん。70代の女性お二人。「じつは、おもしろいことをされているとお聞きしたので、これを作ってきました」という。うちの施設「みんなの家」を描いてくれている。そして、春埜山(はるのさん)。細かいところは、ひとつひとつ「あ…

新しいものが創られるためには、古いものは壊さなくちゃいけないってこと

あかりと外に出た。 ──おお、寒い。お月さまが輝いてきれいだね。 「ねえ、おとうちゃん。この世界はだれがつくったの。神さまなの?」 ──うーん。神さまかもしれない。神さまみたいなひとがつくったんだね。だけど、だれも会ったことはないんだね。 「1億…

変化を楽しむ、遊ぶしかない。それにはワザを身につける。

まちなかに行ったついでに千円の散髪に行った。切ってくれたのは、山里の事情もとても詳しくていつも対話が弾む方。床屋さんというのは、コミュニケーション力だなあと感じる。 床屋は、設備も大していらない、人を雇わなくていい。自分のワザで勝負できる。…

吉原幸子さんの詩集だった

今日届いた。吉原幸子さんの詩集だった。現代詩文庫56「吉原幸子詩集」169「続・吉原幸子詩集」。そして写真も。18年ぶりの重版を記念して、2冊セットで10名にプレゼントというFacebookの投稿を見て、応募したのだった。これが不思議で、その日は、風呂に入…

仮差押まために裁判官と面接 結果、空振り

日々いろいろある。往復100キロ、まちなかに行ってきた。裁判官との面接である。え?いったい何の面接か。 裁判で争う。争うためには勝つ。勝てば債権が回収できる。しかし裁判に勝っても、相手がそんなお金ない、「無い袖は振れぬ」となれば、どうしようも…

いまやることをちゃんとやる

マインドフルネスとか、気づきとか、いまこことか、言葉化されすぎていてどうもぴんとこなかったが。自分なりに腑に落ちたのは、「いまやることをちゃんとやる」ということ。--------------------ああ、疲れたとタメ息つくときは、ちゃんとしっかりタメ息を…

法華経と権威主義

「法華経ってすごいお経と思われているけど、すごい権威主義なお経じゃない?」そのことで、友人と語り合った。---------------------法華経の権威主義的なところは、数々ある。そのひとつに例えば「授記」というものがある。直弟子たち(声聞)に、釈迦が「…

ひとり暮らしの身寄りのない人。借地と空き家。

ひとり暮らしの身寄りのない人。借地と空き家。これから山里で起きてくる問題。 ①身内で、高齢の独り身の人がいるとする。最後まで世話しなくちゃいけない。その人の判断力がなくなってきた。そこで、成年後見人制度を活用する。それには100万円余の費用がか…

買い物代行サービス 便利屋「猿ちゃん」

うちの施設には、買い物代行サービスの便利屋「猿ちゃん」(猿田光里さん77歳)が毎週来てくれる。春野町に移住して27年。「便利屋」という仕事を始めて、18年。いま固定客は120軒ほど。ほとんどが80過ぎの高齢者だ。ひとり暮らしのお客が8割。そのなかでも…

認知障害と被害妄想がミックス、みたいなケース

認知障害と被害妄想がミックス、みたいなケースもある。近い記憶はすっかり忘れてしまって、あっけらかんと、忘れちゃったわ……という穏やかで柔和な方もいる。こういう方とのやり取りはとっても楽だし、こちらが救われる。 いっぽうで、なにか盗られた、覗か…

コミュニケーションの違和感を言葉化して、シンボル化して、人間観察

「コミュニケーションで解決できないことは一つもない」。それは、ひとつの宣言というか基軸というか命題だ。人生を突破する鍵は、コミュニケーション。----------------------だって難しい、厄介なことはほとんど人間関係だから。その人間関係をスムースに…

小雨降るなか、この山里の風景を撮影

デイサービスを経営している。利用者さんの送迎を毎日している。小雨降るなか、この山里の風景を撮影した。この映像だけ見ると、すごいところにみえると思うけれど、いいところだけを抽出しているので。ぼくの仕事は、送迎、歌のリード、ギターの伴奏、おし…

最後はもう。祈りしかない、ということになるよね。

友人と話していて、その方のいろいろと難しい問題をともに考えた。どう解決したらいいかという話。 ──う〜ん。とっても難しい。いろいろ考えても、難しい。どうしたらいいか。最後はもう。祈りしかない、ということになるよね。 「やはり、そこにいくよね」…

すごい90歳であった

林業家の鈴木末吉さん(90歳 春野町)の取材。実際に木を伐るところ、梯子で木に登るところを撮影したいということで、お願いした。だが、あいにくの雨。梯子で登るのは危ない。ヒノキをチェーンソーで伐採してもらった。カッコいい。これまで何万本という木…

地元とまちなか子どもたちが遊べるようになる。なにかいい方法がないかなあ。

山里の冬のキャンプ場は家族連れでいっぱい。ソロキャンプ、家族キャンプは、ブームではなくて、文化として定着したと思うほど。 山里には子どもがいない。遊ぶ仲間がほとんどいない。しかし、キャンプ場には子どもたちがいる。 このあたりうまくマッチング…

コミュニケーションで解決できないことは一つもない

ストレスで重たいものの一つは、 ①こちらが「それはちがうとか」「気に食わない」とか、言いたいことが言えない。②相手がこちらに「それはちがうとか」「気に食わない」とか言えないで黙っている。 お互いに言ことを言わないけれど、心の中で相手を否定する…

ストレスを乗り越える実践法の探求

ストレスというのは、日々、限りなくある。たとえば、悪口を言われたり、誤解されたり、暴言を吐かれたり、仕事が期日に間に合わなかったり、もう忙しくて頭が回転しないとか。 で、疲れる。停滞する。意気消沈する。 さて、それを乗り越えるには、どうした…

あかりと長老との出会いがどうなるか。そこが楽しみ。

テーラワーダ仏教のお坊さんの本作りを企画している。ベストセラーを連発しているスマナサーラ長老。もう40年近く、長いおつきあいの歴史がある。 ヴィパッサナー瞑想のワークショップを主催したのが、26年前。当時は、小乗仏教でしょ? ヴィパッサナーって…

裁判というのは、勝っても負けることがある。

裁判というのは、勝っても負けることがある。 ①民事訴訟を起こして、勝った。「いくら支払え」という判決が出る。しかし、相手はカネがなかった。負けを見越して財産を処分してしまっていた。あるいは、そもそも資産がなかった。 ②そうなると、「無い袖は振…

きょうで2日坊主

朝起きたら風呂場に直行。頭から冷水シャワーを浴びる。そのまま浴びつづけるとと卒倒するので適当に。 体を拭いて、乾いたタオルで乾布摩擦。乾布摩擦。そして、鼻だけで体全体で火の呼吸法。 湯たんぽ入りのシュラフの中に入り、熱湯を入れたペットボトル…