過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2012-01-01から1年間の記事一覧

シュラフと湯たんぽで

山里は寒い。というか、ひろい一軒家なのでとくに寒い。こないだは3℃だった。東京暮らしの時にはマンションだったので、こちらとは5℃以上はちがう。ぼくは寒さに強いほうだけど、お客さんは気の毒。お客さんが来たときには、火鉢で温まってもらう。念願の大…

キューイの収穫

寒風がびゅーびゅーと吹きすさぶなか、キューイの収穫をした。もう葉っぱはみんな落ちてしまって、実だけがたくさんぶらさがっていた。収穫量は、およそ20キロ。数は多いけど、ざんねんながら小さいのが多い。摘果しなかったためだ。収穫したキューイは、リ…

深夜にネズミが

キッキッキッ、ギューギューという音がしきりにする。流し台の下の方からだ。長靴で床をこすったような音。どうも、ネズミ取り用の粘着シートにかかったようだ。ネズミが、苦しそうに喘いでいる鳴き声なんだろう。もがけばもがくほど、くっついて苦しかろう…

暖房はしない方針できた

ぼくは冬が好き。これからどんどんと寒くなって、引き締まる。それがいい。そうして節分が過ぎて、日が明るくなって、すこしずつ春がおとずれる。この間の季節が好きだ。一年中、寝るときは下着はつけない。どんなに寒くてもね。そのほうが温かいから不思議…

いよいよ薪ストーブを

今朝は10℃をきっている。起きたら冷水シャワーと乾布摩擦は続いている。お日様のぬくもりが幸せ。でも、さすがに手はかじかむ。ちゃんちゃんこを着てコットンマフラーをまいて、足湯に入ってパソコンに向かう。いよいよ薪ストーブを設置することにした。どー…

「北遠山里めぐり」という企画

「北遠山里めぐり」を来年の3月に企画している。土日の2日間だけ、都市部の人たちが、北遠の山里に暮らしている人たちを訪ねて、交流を深めてもらおうというもの。▲いわばギャラリーめぐりのような感じで、アポも必要なく興味のある家を自由に訪ねてもらう。…

恐山を訪ねる

恐山の風景。宇曽利湖(うそりこ)のほとり。ここは極楽浜と呼ばれるが、静寂すぎて不気味だった。酸性が強いためか魚は一匹もいない。カラスがたくさん舞っていた。火山岩に覆われ硫黄臭のする「賽の河原」という荒涼とした岩場を歩いて行くとたどり着く。…

古文書のある旧家の方が

先日、地元で鎌倉時代からの古文書のある旧家の方が訪ねてこられた。鎌倉時代の武蔵七党のうち児玉党とよばれる武士団の子孫だという。目録を見せていただくと、古文書の資料は100点を超える。昔はその歴史的な価値がわからずに、トイレの紙に使ったり、障子…

ちょっとした滝行みたいな

はや霜月。山里の朝は、もう冬という感じ。ぼくは冬になると、起きたらすぐに風呂場に直行。そのまま頭から冷水シャワーを浴びる。もう10数年つづけている。ちょっとした滝行みたいなものだけど、ほんの一分くらい。▲これは、なにも修行ってわけじゃない。気…

麻を育てられないか、と思い立った

クラフトフェアなどでよく見かけるが、ヘンプ(麻)で編んだアクセサリーなど、人気がある。麻は、通気性と吸水性にすぐれている。作務衣やブレザーなど、とても着心地がいい。▲むかしは、神さまのお札を大麻というように、神事につかわれていた。罪穢れを祓…

「この一息」をじっくり味わって

ほんのちょっとの瞑想。プチ瞑想は、いまここでできる。どこでもできる。でも、さあ10分間。さあ1時間坐るぞ、ということになると、とたんに苦痛になることが多い。達成した、とか。うまくいかなかった、とか。成果と評価をはじめたりする。そうなると本末転…

プチ瞑想が暮らしにある

たいそうな瞑想じゃなくて、プチ瞑想が暮らしにあるといい。ほんの数分だけでも。たとえば待ち時間。ふと坐った木陰のベンチ、料理の手を休めて。ぼくは読書の最中でも、プチ瞑想に入る時がある。プチ瞑想のポイントは二つ。ひとつは、腰は伸ばしていること…

質が変わる瞬間がある

日常の暮らしのなかで、ちょっとした時間でも坐るようにしている。瞑想というと「なにか特別なこと」というイメージがあるが、まあ静坐や黙想といったらいいか。ともあれ、瞑想は日々の生き方のうえでの、たいせつな要素になっている。瞑想していて、やがて…

ラーメンづくり

ラーメンが好きだ。だが、なかなかおいしいラーメンに出会えない。トンコツのこってり味もいいが、あとで胃が重たくなる。やはり和風の醤油味がいい。インスタントもときにはおいしいが、体によくないのは身体で感じる。▲ので、麺を買ってきて、醤油味のスー…

いのちを奪うというリアリティ

金網のネズミ捕りには、いっこうにかからない。猫はまったく関心なし。台所に現れたシマヘビは、一匹呑みこんで去っていったようだ。そんなわけで、どどどーと天井を走るネズミは、無敵だった。▲餌になるものを遮断すれば、やがてどこかに行くだろう。仕方が…

国際ボランティア団体のメッセージを頼まれて

じつはある学生の国際ボランティア団体の顧問をしている。名前だけだけど。その立ち上げから関わっている。学生たちを引率して、南インドの島に家づくりのボランティアなどに出かけたこともある。その団体は、いまは150大学くらいに大きくなって、はや20周年…

おかげ横丁で見かけたネコの親子

伊勢参りしたとき、伊勢神宮の橋を渡る手前にある、おかげ横丁で見かけたネコの親子。おかげ横丁って、かつては、江戸時代にものすごい勢いで参拝者があったお蔭参り(お伊勢参り)で賑わったところ。江戸時代には年間200〜400万人もの参宮客が訪れたという…

となりのおばあちゃんが大好きなラン

うちのランは、となりのおばあちゃんが大好き。おばあちゃんも、可愛がってくれている。ぼくが留守のときなど、ランの様子を見にきてくれる。ランの散歩のたびに、野菜をいただく▲普通のおばあちゃんだけど、すごい。愚癡も文句も言わない。たんたんと暮らし…

早起きの散歩はいいね

ひさしぶりに5時前に起きたので、ランの散歩に。朝の散歩はいい運動になる。いつもとちがう里の風景を歩いてみた。ヒラメキが生まれる、発見がある。やるぞという意欲が湧いてくる。早起きは、いいことづくめだ。歩くときは、デジカメとメモ帳をポケットに入…

「奴隷」か「ホームレス」か

究極の選択は、「奴隷」か「ホームレス」かな。奴隷は、自由がないが食っていける。「ホームレス」は自由だが食っていくのはたいへん▲ぼくはサラリーマンという奴隷暮らしは、12年間つとめた。一部上場企業を三つ経て、あと中小零細にも。そして、フリーラン…

雑穀が主食だ

きょうからご飯に麦を混ぜていただくことにした。4分づきのお米4合に、7分づきの麦1合を混ぜて炊いた。できあがりは、ちょっとぱさぱさとするけど、おいしい。こないだは、そばの実を入れて炊いてみたが、これもおいしい。ただ、そばの実は1キロ1900円と高い…

ほくえん歴史民俗研究会を立ち上げ

郷土史家の木下恒雄さんの家を訪れては、北遠の歴史、民俗についていろいろと教えてもらっています。たいへんな博識で、歴史資料もよく読みこなし、さらには実際にいろいろな方に出会って話を聞いて資料を集めておられます。そのきちんと整理された書斎も、…

イスラムの祈りの響き

イスラムの祈り。アラーーーーーー・アクバル。その響きは天空に抜ける。発声してみると、頭のてっぺんから抜けていくような響かせ方になる。▲この響かせ方は、ぼくには神道もおんなじように思えた。たかまのはらにーーーーかむつまりますーー。ぼくは頭のて…

国家主権って

主権、主権とよく言われるけど、主権という言葉の意味がかりにくい。ので、朝一の、頭の体操。▲主権って、あるじの権利・権力・権威ってことか。おれさま以外に、えらい者はいない、強いものはいない。最高の力と威厳みたいなものか。おれさまの言うことをき…

ミツバチがわんさかと

庭の柿の木にミツバチがわんさかとやってきた。どこかの養蜂家のところから逃げてきたらしい。スズメバチが攻撃を仕掛けている(左下)。ミツバチは集団になって結束して対抗しようとしている。

ベナレスで死を迎える

インド人から聞いた死の迎え方の話です。▲インド人の理想的な死の迎え方は、聖地ベナレス(バラナシ)で死を迎えること。そこには、聖なるガンジス河が流れている。そのほとりで息を引きとり、遺灰を川に流してもらうことが、最高の死の迎え方なのだ。遺灰が…

よく気をつけるということ

「よく気をつけている」というのがブッダの教えの中核にある。原始経典の「ダンマパダ」や「スッタニパータ」をには、そういう言葉がよく出てくる。「よく気をつけている人こそが、渡りがたい激流を渡り得る(ダンマパダ174)」。わたしたちは、日常、よく気…

かなり怖かった「いま・ここ」体験を

思考が止むと、そこに、「いま・ここ」体験が起きる。「いま・ここ」体験があるとき、そこに思考はない。リアリティが訪れる。▲しかしこれ、坐ったままの瞑想では、ぼくにはなかなか難しい。▲なにしろ、呼吸を一つするたびに、いろいろな思考が入り込む。た…

押田神父という方

押田成人という方がおられた。ドミニコ会修道司祭で、八ヶ岳の麓の高森草庵で、土を耕しながら、自給自足の暮らしをしておられた。▲もう亡くなられたが、その方の本を読むと、宗派にこだわることなく、ことばが生きている。ほんの一端を紹介したみたい。坐禅…

呼吸に気づく

瞑想の本質は考えを止めることにあると思う。▲私たちは、未来を心配し過去に悔やみ、四六時中あれこれと考えている。その考えを止まらせることが瞑想。考えが止まると、「いま・ここ」に気づいている自分が立ち現れる。考えを止めるには、どうしたらいいか▲…