過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

祭・伝統・ワザ

日蓮門下の寺を訪ねた

寺院・建物は残っている。だが、そこに人がいない。語るべき人がいない。いわば伽藍堂。心のある人、深い境地の人がいてこそ寺は意味がある。東京の青山〜千葉の大多喜〜熱海〜富士〜磐田の旅。クルマで大移動。熱海での打ち合わせの後、日蓮門下の寺を訪ね…

甲野善紀 取材秘話

(続き)立ち話をした時、「触ってご覧」と身体を見せてくれた。なにしろ100キロもの猛者を投げ飛ばすわけで、さぞやすごい腕っぷしではと思った。腕を見せて「さわってごらん」という。さわらせてもらうと、ふにゃふにゃだ。肉が揺れるほど。感触では、まる…

大東流合気柔術の本作り

大東流合気柔術。毎月、春野で開催される。術の奥が深遠すぎて、なかなか言葉にはできにくい世界だ。「本を作ってもらいなさい」。巫女さん(霊能者?)から師範の吉田先生が、言われたそうだ。 ▽これも縁だ。ぼくも時間と興味があるので、大東流の歴史、大…

山伏と生活仏教 語りあい

友人の田中利典さんとの語らい。まあ、二人のよもやま話になると思うけれども。参加者からどんどん突っ込んでくれたら、そこから話は展開していく。 11月30日(木)13時〜15時 12時半からは雑談と打ち合わせ。 GoogleMeet。URLは後日記載。 参加ご自由、途中…

ハロウィンの起源

きょうからハロウィンらしい。 こないだ「たこまん」という菓子屋に寄ったら子ども用クイズがあって、正解にはお菓子をくれるというものだった。 ハロウィンの起源は、①50年前 ②200年前 ③2000年前 という質問だ。あかりは、「おとうちゃん、どれが正しいと思…

あらかたの宗教は、形式を伝えている。しかしその本質は?

ある有名な神社にあかりとともに参拝した。 それはスッキリして豪華、歴史のある祭りが継承された拝殿であった。 「あかり、こういう神社はとってもいいんだよ。スッキリしているだろう。このスッキリした感じが大切なんだね」 というのは、数日前の夕方、知…

テキ屋のおじさんとの会話

ホタル公園祭があってもまだホタルは出てこないように思うが、そろそろかなあ。 朝から、テキ屋の人たちが、店をセットしている。たいやき屋のおじさんがいたので、話しかけた。 ──いつの頃からやっているんですか?「そうだねえ、もう50年になるね」 ──きっ…

ヤママユ(天蚕)の飼育の準備

栗の木に4メータ四方の網を覆った。ヤママユ(天蚕)の飼育の準備だ。 ヤママユの卵をいただいた。およそ500個。ヤママユが食すのは、桑の葉ではなくて、クヌギや栗の葉っぱだ。鳥に食べられないように、木をすっぽり網で覆う。卵から孵化したら、この中に放…

100歳まで紙漉き、続けていただきたい

「93になって、もう紙漉(す)きはやめようかと思っていた。だけど、あんたの書いてくれたチラシの紹介文を読んだら、楽しくて仕方がない。躍動してきてのう。うれしいのぉ。まだがんばるかなあ」 大城忠治さんから電話があった。 それは、こういう紹介文だ…

ヤママユの飼育と機織り

信州大学繊維学部から、家蚕・野蚕の遺伝と育種を研究している方(教授)から連絡あり。ヤママユなどの野蚕、家蚕、桑、棉、緬羊を扱って教育研究している。 ①天蚕に関する統計は2008年を最後に途絶えた。天蚕は家蚕に比べてたいへん貴重。それを裏付けるた…

きょうは助成金の企画書づくり

激しい雨と嵐。あかりもいないので、事務処理に集中できる。きょうは助成金の企画書づくり。 「高校生と作る天竜の魅力AtoZ」(三菱みらい育成財団)「山繭の伝承と魅力発信」(ポーラ伝統文化財団)「異文化での暮らし方・付き合い方」(多文化共生国際交…

クロッキーがすばらしい

クロッキーがすばらしい。だいたい3分か5分で描ききる。まったくの集中。対象と一体となる。 きょうは、女性の陶芸家の岡田千賀子さんを訪ねた。80歳。これまでの作品、これからの生き方と死に方。一日、一日、生きていられることの感謝。 楽しいやり取りで…

ささっと描いた作品

陶芸家の岡田千賀子さんを訪ねる。むかし描いたスケッチを見せてもらう。旅館に泊まる時、こうしてささっと描くのだそうな。

すべて暮らしの風景だ。ひとつひとつに、生きた物語がある。

阿多古和紙作家の大城忠治さんに、ばったり会った。大城さんは、こんなにステキな人形も作られていたとは驚いた。紙漉きの工程も人形にしてある。すべて暮らしの風景だ。ひとつひとつに、生きた物語がある。 「これだけでも、十分に作家としてやっていけたじ…

阿多古和紙作家の大城忠治さん(89歳)の面の作品も

阿多古和紙作家の大城忠治さん(89歳)の面の作品も見せてもらう。懐山の「おくない」という祭りに使う面だ。 幽玄で味わい深い。「すごいものですねー」と感心すると「そんなもんかいのー」と意に介さない。 和紙も作る。人形も作る。面も作る。田んぼもさ…

作家さんを訪ねる旅になった

きのうは、はからずも作家さんを訪ねる旅になった。竹細工、陶芸、和紙、人形、布絵。みなさん80代後半。 作品も、もちろんすばらしいが、その生き方、お人柄そのものがすばらしい作品だ。感銘することしきりであった。 こちらは、竹細工の鈴木さん。89歳と…

布絵作家の竹山美江さん(83歳)が、仏像とお地蔵さんを

布絵作家の竹山美江さん(83歳)が、こんどは仏像とお地蔵さんを制作しておられた。作品の一部。8月に阿多古の家で個展。日々、創作に励んでいる。 次のテーマとして、高島野十郎のろうそくの絵のようなものも提案してみた。帽子と脚絆をいただいた。

神話・伝説・昔話の再生機能について

物語、神話の再生機能について。日本の民話、世界の物語、さらには、仏典の物語など、いろいろ想像しているところだ。 以下は。河合隼雄さんの「イメージの心理学」(青土社)から。-------------------誰しも「得意のお話」というのを持っている。自分のこ…

空き家の解体にあたって式典を行った

空き家の解体にあたって式典を行った。といっても、大げさなのものではない。神主もお坊さんも呼ばない。池谷が神主兼お坊さん役だ。ぼくがつくった祝詞とお経を参列者に配り、その意味も説明して、みなで唱和した。祭壇は、古くから使っていた茶箪笥だ。そ…

空き家の解体工事の式典を

空き家の解体工事を、地域のみんな、隣家などでおこなうということになり、その段取りをしている。2月1日にスタートに当たり、家主も遠方からやってくる。 「じゃあ、建物解体の無事をみんなで祈念しましょう」ということになった。 しかし、神主などよぶの…

山田武弘さんの作品のスライドショー

インドの奥地、アフリカ、秘境と呼ばれるところも訪ねて写真を撮っている。昨年、個展でお会いして、一年ぶりに電話。覚えてくれていた。写真家、山田武弘さんの作品。78歳。作品の一部をスライドショーにしてみた。全29枚。URLをクリックすれば、3秒毎に写…

歴代の天皇の位牌を間近に拝見したことがある

天皇の位牌を間近に拝見したことがある。お堂に入らせてもらうと、天皇の位牌がずらりと並んでいた。祭壇には過去帳があった。畳半分くらいの大きさだったように思う。それをめくってみると、すべて天皇の名前が記されていた。天皇陛下の崩御された日にちが…

山里の古い家は、いろいろ宝庫なのだ

寒いので町の風呂に行く。大きな風呂はあたたまる。サウナもある。友だちと出会ったり、新しく知りあいになったりする。帰りには図書館に予約本をとりにいく。風呂では、ちょうどデザイナーの友人がいた。かれが作家の中上健次に会ったときのこと、熊野大学…

クラウドファンディングについて、すこし考えてみた

あるひとから企画書をみてくれ、と言われた。企画としては、なかなかおもしろい。視点もいい。うまく打ち出せたら、あたらしい流れは起こせるとみた。 ただ、わかりにくいこと。いくつかある。さきほど投稿した契約のことと似ているけど。 まず、主体は誰な…

相撲っておもしろい?

テレビはいっさい見ないので、いまの日馬富士問題など、ほとんど関心がない。こないだ病院に友人の見舞いに行ったら、みんな相撲を見ていた。これが国技かあ……。しかし、相撲っておもしろいのかなあ。ぼくは退屈でたまらない。じゃあ、おもしろくするとした…

神社・寺カフェすこしずつ

まちなかの歯医者に通うついでに、お寺や神社に寄る。O神社に二度目の訪問。こんどの神社・寺カフェの打ち合わせ。演目は「デジタル紙芝居」で、古代神話を演じてもらう。みどころは効果音の雅楽の生演奏。ひちりき、しょう、笛、太鼓がでる。さらには、「…

神話のデジタル紙芝居やりましょうか、ということに

神社に立ち寄った。広々として気持ちのいい境内だ。あ、よさそうだなあというお寺と神社は、ほとんど直感で訪ねる。縁があれば動きはじめるので……。「お寺と神社ネットワーク作りをしています。1日だけ神社で講座やイベントを開催していただけませんか」。…

西浦田楽(にしうれでんがく)の入門書づくり

西浦田楽(にしうれでんがく)の入門書をつくりたいと考えていた。ポーラ伝統文化振興財団の助成事業に提案したところ、さいわい採択された。ただ残念なことに、当初の予算額の4分の1に削られた。それでは単行本の費用が出ないよ。で、かろうじてブックレ…

こうして演奏すると、チェロのような響き

こうしてサン=サーンスを演奏すると、チェロのような響き。草原のチェロともいわれる馬頭琴。材料は松の木。自作したという。ウランバートルは、夏は38℃くらい、冬はマイナス30℃にもなるという。来年の2月頃にまた、来日。縁があればコンサートの企画をさせ…

馬頭琴のコンサートにいってきた

馬頭琴のコンサートにいってきた。演奏するのは、モンゴルから来日した、ツェレンドルジ・ソヨルエレデネさん。36歳。これは超低音で響かせていきながら、そしてホーミーといって、倍音で歌う。馬のいななくような音、馬が走るような音、チェロ響き、激しく…