過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

親と子を引き離し、人と人を分離させることに

母親がかつて特養に入ったときには、一人部屋だったので、大きなベッドのような椅子を運んでもらい。母の終焉してゆく姿を感じながら、そこでつねに瞑想していた。

身体をさすり、お経を読んだり、お題目を唱えたり、ハーモニカで演奏したりしていた。

「お母様があぶないです」という連絡を受けて、すぐに出かけて、母を看取ることができた。
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そういうことが、コロナ禍のために、いまはもうできなくなってしまっている現実。
これはよくおきている事例だ。

ひとり暮らしの親の認知症がすすみ、特養に入ることになった。
こうした施設に入ると、食事から排泄まで、なんでもかんでも他人任せになるので、さらに認知症はすすむ。

そして、このコロナ禍だ。
子どもが親に会えないという現実。
会うためには、ワクチンの接種証明やら体温測定2週間とか、陰性の証明をもって申請をしないと会えない。
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施設に入った親としては、子どもが面会に来てくれない。
「見捨てられたんだ」と思いこんでしまう。
それで、ますます認知症が進む。

コロナという状況が理解できる認知力がなくなっているわけで、説明してもわからない。

コロナの問題は、親と子を引き離し、人と人を分離させることになっている。