過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あかりの不登校は深く決めているようだから

やはり、あかりの不登校は深く決めているようだから、校長と担任の先生に文書を出すことにした。以下、たたき台。
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池谷あかりの父です。
あかりは8月31日より、不登校といたしました。

先生は、9月1日に、お訪ねくださりありがとうございます。

お話の中で、あかりは「とりあえず行ってみます」という流れになりましたが、その後、やはり「行きたくない」となりました。

あかりは、「もう学校に行かない」と決めているようです。
行かない理由は「自分の時間が奪われてしまうから」ということのようです。
一斉に学ばされ、時間を拘束されるのが嫌だと言っています。
もっと遊びたい、自分の興味のあるものを深めたい、と。

というわけで、不登校の理由は、「無気力」でもありません。「いじめ」でもありません。「身体的な病」でもありません。
いわば「積極的自宅学習」を選んだということです。
親としては、その道もありかなあと思っています。

家では、算数を学び、国語辞書を引き、絵本を10冊くらい毎日音読しています。きょうは国語辞書を引く楽しみを覚えて、付箋を張りながら言葉を覚えるのを楽しんでいます。
「うんこドリル」も気に入っているようで、すすんでやっています。

ただ、子ども同士の遊び、仲間との連帯などの人間関係は、子ども時代にとても大切なことで、そこは心配するところです。親、あるいは大人と自分という関係性だけ、かまってもらうのは当然だという意識になってしまいますので。

たとえば体育だけとか、一日一時間だとか、あるいはフリースクールに通わせるとか、いろいろな可能性を見ています。

そこで、今後の方向です。

わたしの経営している「みんなの家」は通所介護施設(デイサービス)であり30畳以上の自由空間(フローリングと畳)があります。

施設は、妻の手術の回復のため、7月から休業に入りましたので、この施設を子どもの自由な遊び場、学びの場にしていくつもりです。
施設内に、私設図書館を作り、定期的な講座、講演会、コンサートをひらきます。

たとえば、7月の鶏を解体して料理する集いには、まちなかから53名の親子連れが来ました。とくにまちなかの子どもたちは、春野の豊かな自然がうれしいようです。そして、子どもを見守りながら、親同士の交流を図ることができました。

そのような企画を、毎月開催していきます。

また、地域のお年寄りも気軽に寄れるような公民館的な機能を作っていきます。
買い物支援のマックスバリューも毎週来てくれますので、それをきっかけに団らんの場にも。

ただ、子どもゆえに気持ちはころころ動きますので「学校に行きたい」というときには、行かせます。「行ってもいい、行かなくてもいい」というスタンスです。

できるだけ自分で学習していくように導いていきます。
また、家事(料理、片付け、畑仕事、来年には田んぼ)にも関わらせます。

私は仕事が本の執筆と編集、妻は事務処理ということで、つねに施設にはおります。あかりも一緒に過ごすことになります。そしてまた、スタッフ(50歳 男性)がよく遊んでくれます。さらには、徒歩2分のところに別棟があり、そこには姉(28歳)がいますので、夕方はそこに遊びに行きます。

ともあれ、時代は大きく変わっていきます。
コロナ禍とウクライナの戦争のきっかけから、経済は大停滞に向かうことでしょう。

こないだコメリに行きましたら、肥料は2倍になっていました。どこまで値上がりするのかわからないと言っていました。ベニヤ板も2倍。工務店に聞くと、材木の入手が難しくなったといいます。

円高で140円台。ガソリンも高騰。イギリスでは電気代が10倍、ドイツでもガス代が5倍。そのうち、来年あたり食糧危機になるかもしれません。サバイバイルの時代です。そのために、畑をやり田んぼを作り、井戸も掘る。かまども作る。

いまそういうことに立ち向かうことが、きわめて大切なことと思っています。子どもに教えながら、生きぬいてていくことにいたします。

そのようなことで、いろいろご心配をおかけして、煩わしいことをお願いしてしまいますが、今後も、見守りくださいますようお願い申しあげます。