過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「助成金千本ノック」

助成金千本ノック」
この10年で100本くらいは申請したかもしれない。打率は30%くらい。ほとんど民間の起業や財団の助成金
今年の1月は、大小も含めて5本申請した。それと、しっかり書いていたのに締切日を間違えての悔しいアウトが1本。
今月末に申請する書類があと5本。もうだいたい骨子はできている。いまの企画提言の方向性は、こんなところ。
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「子どもをドまん中に据えた多世代交流広場」

①子どもの冒険遊び場作り。“まちなか”の親子もやってくる。子どものいない山里。。近くの小学校の一年生の生徒は7名:あかりはやめたので6名。

②こんな過疎地なのに。いや、過疎地ゆえに。これまで数度、うちの施設でやってみたけど、40〜50名くらいの親子が“まちなか”から集まるんだよね。焚き火ができる、星空がきれい、水遊びができる、田んぼもできる。ホタルもでる。

③木造の廃校とか、つかえないかな。つかわなくなったインフラ(山村交流センターの類)もたくさんある。あるいは農家の敷地を借りる。そういう場所に、子ども広場ができたらおもしろい。
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「山里の空き地・空き家の有効活用」

①なにしろ自分の所有地だけでも2,000坪以上もあるよ。8部屋の空き家もある。使っていない空き地(宅地、農地、山林)。その他、過疎地は空き家だらけ。
その有効活用ってところ。所有者が他人だと色々ややこしい。ので、自分のところだけの土地と建物の有効利用。

②コロナ禍で家を失う、仕事を失う、あるいはひきこもりの人を対象にして、山村体験、貸し出す、シェアハウス。とにかく使ってもらう。暮らしていくとなると、山里で仕事みつけるのは難しい。現金収入の道、どうするか。でも、自給自足の道はがんばれば可能だしね。

③いろいろ活用してもらった。去年は、飼い犬が通行人に飛びかかって重症を負わせ、その損害賠償がのため土地と家を売却して、山里に犬とともに移住するという夫婦に貸し出したことがある。それから、インド帰りの夫婦に3ヶ月くらい暮らしてもらった。おかげで、ずいぶんと家は整然となってきた。先は長いけど。

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介護施設の有効活用」

昨年末に廃業した。けれども、介護施設がもったいない。敷地400坪、ホールだけでも50畳もある。トイレも3つ。大きな風呂場も。個室も3つ。事務所も、保育所もある。でも、いまから再び介護の仕事に戻る気力と人員体制なし。客もなし。

①私設図書館とこども広場として、使ってもらう。地域のカルチャーセンターとしてもしばらくトライしてみようか。

②シェアハウス、民泊の方向。

③喫茶と軽食。レストランにする。バイクのツーリング客向けというのもあり。

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「浜松の過疎の山里めぐり」

天竜区全域と引佐町の山間部をエリアに、まちなかの人に訪ねてもらう。山里ならではのおもしろい人ばかり200件リストアップしてみた。

②あとは、わーっと人がやって来るイベントか、個別イベント(各家を訪ねる、もてなす)でいくか。あるいは、広報に徹するか。普通の暮らしをZOOMや冊子で紹介していく。トークイベントを開いていく。

③企画が採択されたら動いていく。採択されなければ、動かず。時間とエネルギーのお金がかかるから。なにしろ広大。おそらく東京23区エリアよりも広い。伊豆半島くらいはある。

10年前には「北遠山里めぐり」というのを企画して、延べ3,000人くらいの人が山里を訪れてくれた。そのときの企画で作られたネットワークがその後、いろいろなところで活きていくことになった。無形財産となった。

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まあ、そんなことしているよりも、しっかり自分の仕事をして稼ぐ。これに如(し)くはなし。助成金というのは、自分働く経費は出ないのだ。社員の分も。
ということで、春から編集と執筆の仕事に集中せねば。そして、なんといっても自給自足の体制づくりだ。時代は大きく変わる、変わる。