過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里のなりわい

「自分にはそういう発想は、まったくなかった」ということに気がつく。

7年前にわたしが始めた田んぼや炭焼き窯の手伝いによく来てくれた。彼はそのとき、40代全半。 サラリーマン的な生き方をしていたが、私の暮らしを見て「ああ、こんなに自由に生きられる世界があるんだ。こういう暮らしぶりを目指そう」と思ったらしい。これ…

実地指導について

「実地指導」がくる。実地指導とは、都道府県および市町村から担当者が事業所へ出向き、適正な事業運営(ケアマネジメントやコンプライアンスにのっとった業務)が行われているか、確認すること。 うちの場合は、すでに廃業の届け(12月20日から廃業)を出し…

アナログの三次元的な重量と危険性のある機械や素材が貴重に

大きな製材所。友人のウッドインの広山さんのところを訪ねた。製材機械を直したというので乗せてもらう。いろいろおもしろい、不思議な機械、製品がたくさん。いつも訪ねては、木工の仕組みを教えてもらう。こないだは、杉で作ったアルペンホルンを吹かせて…

いま考えられる最悪のストーリーを頭のなかで整理してみた。

①ワクチン後遺症、ワクチンによる死、ワクチンを打つほどに感染しやすくなる、ワクチンを打つほどに免疫力が落ちる。そのため、いろいろな病気になりやすい。そんなこと書くと、「陰謀論者」とレッテルを貼られてしまうものだった。動画も即削除されていた。…

山里に可能性があるとしたら

①山里の人口は、どんどん減少してゆく。独居老人が増える。子どもたちは帰ってこない。春野町など、この10年の人口減少率は30%近く。50年代の1/3(ざっと15,000人が3,000〜3,500人くらいか)となっている。 ②田舎というものは、血縁地縁で固まっていて閉鎖…

「過疎の山里に暮らす普通なのに普通じゃないすごい90代」すばる舎からの出版がすすんでいる

「過疎の山里に暮らす普通なのに普通じゃないすごい90代」すばる舎からの出版がすすんでいる。92〜99歳の方9人、医療と買い物支援70代の方2人、計11名の方を取材した本だ。ほとんどがこの春野町の私の親しい人たちだ。 10月に発刊。初版は7,000部という。10…

神は見たことのない、聞いたことのない、心に思い浮かんだことのないものに導いてくれる

「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである。」(コリント2章9節) あかりと図書館にいった。絵本をたくさん借りてきた。その帰…

かならずくるであろう食糧危機に備えて。

かならずくるであろう食糧危機に備えて。 ①「田んぼと畑の確保」自分の畑を耕しておく。野菜を栽培する。サツマイモ、ジャガイモ、大豆……これから、保存ができる。田んぼは義父が1町歩くらいやっている。春野にも1反ばかりの広さの田んぼを借りられた。 ②…

いよいよ、ますます、深い闇の時代になっていく

いよいよ、ますます、深い闇の時代になっていく。深い闇を突き抜けなければ、光が現れないのかどうか。------------------予測される最悪のストーリーを、語りあった。①「食糧難」。小麦も肥料もどんどんと高騰していく。食べ物がなくなっていく。高くて買え…

スウェーデントーチとジェットログを、対馬に送った

スウェーデントーチとジェットログを、対馬に送った。友人の韓さんが、連休に、息子家族と対馬でグランピングするという。その時に、スウェーデントーチのあかりを囲んで、ゆったりした静かな時間を過ごしたいという。 「じゃあ、差し上げますよ。まだ試作品…

石牧建築さんの加工場の見学

あかりを連れて、石牧建築さんの加工場の見学。とっても整然としていてさすがだ。石牧建築さんからは、いつも木っ端など廃材をいただいている。かんなをしゅーっとかけるところ。かんなの刃を丁寧に磨いているところなど見せてもらう。職人さんの打ち込む姿…

日本で暮らす外国人パワー

コンテナの移動の仕事をしてくれたペルー人のパチェコ。中古車の販売、農機具引取、家の解体、大工、鉄の溶接、草刈り、かなりいろいろなことができる。頼りになる。 日本に来て20年。いま44歳。三人の子どもがいる。ポルトガル語、スペイン語、イタリア語、…

活用する人がいると、校舎は生き続けてゆく

出かけるときには、ついでにあちこち訪ねる。天竜ウッドワークに寄った。 軽トラに廃材を積んでいたので、「あら、廃品回収の車が来たと思ったら、池谷さんじゃありませんか」と、喜んでくれた。 梅林社長は数年前に亡くなった。あかりが2歳のとき、連れて…

こういうところに「森のようちえん」とか「フリースクール」があるといいなあ。

こういうところに「森のようちえん」とか「フリースクール」があるといいなあ。この山里はほとんどの森が人工林の杉と檜で、生物多様性もなくて、暗くて息苦しい。しかし、こうした広葉樹の森にいると、なんともほっとくつろぐ。 この家は、元大手出版社の部…

これから山里で起きていく空き家処分の事例

これから山里で起きていく空き家処分の事例。①高齢でひとり暮らし。子どもは山里から離れて帰ってこない。認知症が進み、養護施設に入ることになった。②子どもにとって、家の管理は手間。風を通したり草を刈ったり。まちなかから来るのは大変。家は住まない…

山里は高齢化で看とりと見送りのフェーズに入っている

建物を買うことにした。ここから徒歩1分のところにある。とっても日当たりのいい平屋。座っているだけでここちよい場所だ。建物の所有者も知り合いだった。しかし、そこは借地。借地料を払い続けるのは、つまらない。建物の購入と合わせて、土地も買いたい…

ひとり暮らしの身寄りのない人。借地と空き家。

ひとり暮らしの身寄りのない人。借地と空き家。これから山里で起きてくる問題。 ①身内で、高齢の独り身の人がいるとする。最後まで世話しなくちゃいけない。その人の判断力がなくなってきた。そこで、成年後見人制度を活用する。それには100万円余の費用がか…

買い物代行サービス 便利屋「猿ちゃん」

うちの施設には、買い物代行サービスの便利屋「猿ちゃん」(猿田光里さん77歳)が毎週来てくれる。春野町に移住して27年。「便利屋」という仕事を始めて、18年。いま固定客は120軒ほど。ほとんどが80過ぎの高齢者だ。ひとり暮らしのお客が8割。そのなかでも…

すごい90歳であった

林業家の鈴木末吉さん(90歳 春野町)の取材。実際に木を伐るところ、梯子で木に登るところを撮影したいということで、お願いした。だが、あいにくの雨。梯子で登るのは危ない。ヒノキをチェーンソーで伐採してもらった。カッコいい。これまで何万本という木…

デイサービス(通所介護施設の経営)と編集プロダクション(本の企画、執筆、編集)の両輪で

いまの仕事はデイサービス(通所介護施設の経営)と編集プロダクション(本の企画、執筆、編集)の両輪である。 プロダクションといっても、ぼくと妻の二人だけ。企画から執筆、編集、さらにはデザイン、版下制作、印刷手配して本として納品。さらには、販売…

無医村になってしまう

もちの木診療所に行く。ここの先生は80代。漢方医であり浄土真宗の坊さんの資格を持っている。いつも仏教書を読んでいる。デイサービス、老健などを経営し、菜園もしっかり丁寧にされている。 ──先生、山里の医者は、みんな80代。早いとこ若い医者をなんとか…

そうだ!とひらめいた。 「森のようちえん」づくりだ。

介護施設を経営してやっと2年。デイサービスとともに保育事業もしている。利用者は数名と少ない。そこが、ゆったりとケアができて、のびのびとした魅力ではある。ド素人が始めてよくやってこれたものだ、と妻とともに感心する。とともに、さてさて、これか…

本作り。妻との二人三脚の仕事

本作り。妻との二人三脚の仕事。デイサービスを経営しながら、編集プロダクションの仕事の両輪を回すことに。 きょうやっとはっきりしたメドがたった。12月3日に5,000冊納品。予定よりも半月遅れてしまったけれど、クライアントには許していただいて。 原稿…

ヤママユの飼育と機織り

信州大学繊維学部から、家蚕・野蚕の遺伝と育種を研究している方(教授)から連絡あり。ヤママユなどの野蚕、家蚕、桑、棉、緬羊を扱って教育研究している。 ①天蚕に関する統計は2008年を最後に途絶えた。天蚕は家蚕に比べてたいへん貴重。それを裏付けるた…

鍛冶屋の片桐さん

鍛冶屋の片桐さんって元気かなあ。ふとひらめいたので、電話してみた。「あんた、だれかね」──池谷です。春野の池谷です。「はあ? わからんなあ」──なんども、お訪ねしていますけど。そう言っても、よく通じていなかった。けれども、元気そうだった。「先月…

過疎の山里だが、キャンプ場は大賑わい

うちの敷地でソロキャンプしたいというMさんが来訪。ついでに、ぼくが借りている山奥のブルーベリー園を案内。こちらのほうが、ソロキャンプにはうってつけ。夕日も美しい。帰りに友人のキャンプ場も案内。こちらは、もう一年中、満杯。経営者と楽しい語ら…

こうして文章を書くようにもなったのかと

生まれてきて。声を発して。やがて単語を覚え。会話ができるようになり。絵を描くようになり。こうして文章を書くようにもなったのかと、感慨深い。あかりは、おとうちゃんの膝の上で昨日の音楽祭の様子を、声を出して書き出した。内容はともあれ、自発的に…

田んぼや放置竹林などの補助金

耕作放棄地を田んぼによみがえらせるつもり。なにか補助金があるかもしれない、としらべてみた。 なんと、300坪=1,000平米あたり、200万円くらいの補助金が出る。おお!と思ったが、「認定農家」でないと対象外だった。ぼくは農家資格はあるのだが、営農は…

パスを繋ぐ

ある人をサポートすると、別な人から得難い情報とかワザ、ビジネスチャンスが巡ってきたりする。みんながパスをつなぐ。人脈、情報、ワザ、アイデア。パス回し。受けた人がまた次の人にパスを繋いでいく。パスをつなぐネットワークができていくといい。政治…

妊娠中にワクチンを接種するのかどうか

かつて稲刈りと炭焼き窯づくりを手伝ってくれたF君が訪ねてきてくれた。当時の彼は、山里でビジネス展開しようと試行錯誤していた。が、こちらは、力量不足でなかなかサポートできなかった。 彼いわく、「山里で平日に、あくせくしないで、田んぼや炭焼窯づ…