過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

すごい勢いで全国で廃校が増えている。その活用を検討している。

すごい勢いで全国で廃校が増えている。

文部科学省の調査によると、平成14年度から令和2年度までの廃校の延べ数は8,580校で、このうち、校舎が現存している施設は7,398校。
少子化の影響により、毎年平均約470校程度、廃校が発生している。
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なにしろ子どもがいない。ますます、いなくなる。廃校はますます増える。

団塊の世代(昭和22年〜24年)の年間出生者数は270万人、いまは70万人ほどになる。当時の四分の一。

加えて、都市化によって東京に一極集中している。田舎には仕事がない。現金収入が得られない。なので、地方は子どもがいない。過疎地は年寄りばかりで子どもは全くいない。うちのれいでいうと、一学年6名。
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しかし、かつての子供のたくさんいた時代の建物(学校)は残っている。

解体しようにも4階建て鉄筋コンクリート造の解体では数千万円もかかったりする。しかも、耐震設備ができていなかったり、管理維持費かかったりで、活用し難い。

しかし国としては、なんとか活用してもらいたい。
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広い校庭、たくさんの教室、余裕の駐車場と、魅力はある。
行政から無償貸与されれば固定資産税や家賃はかからない。

しかし、問題は維持管理費だ。
廃校1校の維持費に、年間約200万円はかかるとも言われる。

①耐用年数60年をすぎているために、水回り中心に老朽化して改修費がかかる。

②巨大な浄化槽(200人規模)の場合、年間の維持管理費が60万円くらいかかる。

③電気代など巨大な電圧のために基本料金がかかる。水道代もそうだろう。

④大規模改修や老朽化部分の修繕など、多額の費用がかかる恐れもある。

⑤草刈やら倒木の処理やら、いろいろ人件費はかかる。
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活用方法はいくらでもあるのだが、その維持管理費を上回る収益があげられるかどうか。

きょうはそれを検討してみる。