過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

『法華経』の特徴は「自讃毀他」

法華経』の特徴は「自讃毀他」(じさんきた:自分を褒め上げて、他を謗る)ところにある。

法華経』③
とくに、「信ずれば幸せになる。否定したら地獄だぞ」という脅し文句が随所に。
その「独善排他」「勝劣」の心が、日蓮、そしてその末流(創価など顕著)に気風となって続く。

「どうだ、こんなにすごいんだぞ。あんたの教えは価値が低いよ、こっちが上だ」というのは、人間のエゴに居心地がいい。元気出るしね。「日本語はすごい、ドイツ語はだめだ」(自分たちの価値が最高、他はダメ:神武天皇万世一系ははすごいぞ、みたいな神話とも通じる)みたいな論理で、そもそも破綻しているけどね。
  ▽
で、今回は、他に対する「脅し」の文句を挙げてみる。
この「脅し」で法華信徒は縛り付けられる。そして、差別意識もすごい。
「信じないと地獄に落ちる。頭が七つに割れる。らい病になる、不具になる、貧乏になる、とにかく不幸になる」と。

それはすなわち、「貧乏人や病人は、法華誹謗のカルマ(業)でそうなった」という差別意識につながっていくわけだ。
以下、経典の文句を挙げていく。たくさんあるので、そのほんの一部だが。
  ▽
「仏にならない」
若し人信ぜずして此の経を毀謗(きぼう)せば則ち一切世間の仏種を断ぜん(譬喩品)

「病気、不具、貧乏になる」
狂聾心乱にして永く法を聞かじ 無数劫の恒河沙の如きに於て 生れては輒ち聾にして諸根不具ならん。
常に地獄に処すること園観に遊ぶが如く 余の悪道に在ること己が舎宅の如く。
駝驢猪狗是れ其の行処ならん 斯の経を謗するが故に罪を獲ること是の如し。
若し人と為ることを得ては聾盲にして 貧窮諸衰以て自ら荘厳し 水腫乾疥癩癰疽 是の如き等の病以て衣服と為ん。
身常に臭きに処して垢穢不浄に 深く我見に著して瞋恚を増益し 淫欲熾盛にして禽獣を択ばじ 斯の経を謗ずるが故に罪を獲ること是の如し(譬喩品)

現世に白癩の病を得ん。若し之を軽笑することあらん者は、当に世世に牙歯疎き欠け、醜唇・平鼻・手脚繚戻し、眼目角に、身体臭穢にして悪瘡・膿血・水腹・短気・諸の悪重病あるべし。(普賢品)

「頭が七つに割れる」
若し我が呪に順ぜずして説法者を悩乱せば 頭破れて七分に作ること阿梨樹の枝の如くならん(陀羅尼品)

「大罪となる」
若し悪口・罵詈・誹謗することあらば、大なる罪報を獲ん(不軽菩薩品)
(続く)