ブッダ
あかりは妖怪が好きで、いつも寝る前に妖怪の本を読んでいる。おかげでトイレに一人で行けない。「おとうちゃん、トイレ」といって、夜中にトイレに付き合わされることになる。 こないだは、「忙しい妖怪」の話をしてくれた。その妖怪がとりつくと、「忙しい…
友人の創価学会員が訪ねてきた。明るい気さくないい人である。ぼくはいつも創価を批判しているわけではなくて、そのいいところ・ダメなところも見ている。学会批判して論争しても疲れるだけ。自分なりに創価のいい点を挙げてみた。次の3点。 ①自分で祈るこ…
「法華経」とは蓮の花の教え(英語でいえば、The Lotus Sutra)だ。それも純白の蓮。 蓮は、泥中から育つ。泥の中から泥を栄養素にして育つ。泥なくして蓮は育たない。そして、蓮は泥から出て泥に染まらない。そこの一点に象徴されるのが、南無妙法蓮華経。 …
霊的存在と仏教の鎮護国家の思想、そして日蓮の教え。ざっくりと俯瞰してみた。 ①人と国土は霊的な存在とかかわりがある。 ②霊的な存在とは、目に見えないもの、はたらき。いわば精霊とか神とか先祖だとか諸天だとか守護神だとか。スピリット。 ③それらが、…
テーラワーダ仏教の僧侶、スリランカのスマナサーラ長老にお会いして39年。そのときは、子育て中のお母さんたちの集いのようなところで、仏教を教えていた。はじめてそのお話に接した時、私には内容はまったくわからなかった。ただ、赤ちゃんや幼児と楽しく…
村上光照老師の葬儀が昨日だった。20年くらいまえに伺った話をまとめてみた。この何十倍と法話があるので、なんとかかたちにしたいもの。 ▽◎ほんとうの仏道をとことん究めたいおやじが戦死して、ぼくは母ひとりで育てられた。とことん金がなかった。大学では…
「子育てこそ先祖供養かも」。墓参りはほとんど行かない。そこに、先祖がいるとは思えない。ただ、ときどきというか、日常的にお経とお題目や念仏、真言はよく唱える。それは自分のエネルギーアップのためではある。心境を澄ますためである。けっして、先祖…
仏教は「加上」で説明できるのかもしれない。 ▽一つの思想や学説が立つと、さらにそれを超克するために異なった思想や学説がおこってその上に付加され、こうして思想・学說は歴史的に発展していく。歴史的にたえず新しい説が現われ、上へ上へと積み重ねられ…
「即」ということばが、よく仏教(大乗仏教)に出てくる。即とは、「すなわち」という意味合いで使われる。即席ラーメンのように、「ただちに・時を移さず」という意味もあるが。 本来、異なった概念・ありようを「即」で結びつけてしまうのが、大乗仏教であ…
鎌倉時代の祖師のことを探求するのが大好きである。日課である。とりわけ親鸞、道元、日蓮。 哲学的、実存的な深みで、道元と親鸞に惹かれる。教義・法門の構築、その実践的な生き方として日蓮に惹かれる。 ただ、日蓮には、親鸞、道元のような哲学的、実存…
ブッダの教えは、「苦」「無常」「無我」。出世間の教えであり、執着こそ苦の原因として、それを外すことを教える。そして、もろもろは過ぎていくと無常を説く。そうすると、その教えは静寂だが、明るくはない。けっして楽しそうなイメージではない。という…
「事実ってなあに?」「曖昧ってなあに?」とあかりが聞いてくる。「辞書をひくといいよ」と教えている。 辞書は枕元、食堂テーブル、居間とあちこちに5冊置いてある。ほとんど図書館のリサイクル本。 でも、あかりは面倒がってなかなか引かない。「おとう…
気安く声をかけたら、突然に猛烈に怒りだした。「おまえなんか、だっきらいだ」という。なんのことだか、さっぱりわからない。その人の家で何かわるいことをした? 記憶がない。その人に家に行ったのは10年も前のことだし。 で、そこで受け流してしまえば、…
「オウムの進出前には、ロシアには統一教会が布教していた。いつの間にかそれがオウム信者とすり替わってしまった」 そのように石井紘基は書いている。-------------------ソ連崩壊後の1992年3月、麻原は「ロシア救済ツアー」としてロシアを訪問、9月にはモ…
むかしは、ひとつの言葉がわからないと、人に聞いたり分厚くて重たい「広辞苑」引いたり、百科事典を知らべたり、図書館にでかけたりした。結局、よくわからなくて探求はそこでおしまい。ちなみに、学者の主な仕事のひとつは、所有な文献(とくに海外のもの…
先日、御前崎市にある浜岡原発を見学した帰りに、近くの桜ヶ池に寄った。ここは、法然の師匠である皇円が龍の身になって入定(深く瞑想)している。法然はこの地を訪ねたと伝えられている。 法然は師匠の皇円に対してどう思っていたのだろうか。そして、同時…
日蓮と鴨長明というテーマが浮かんで書いている。 ことの発端は、あかりといつも歌っているインドの歌:「ハヌマンチャリサ」(ハヌマンという神様をたたえる歌)をカナを振ったテキストを投稿したら、インドの方からコメントがあった。 あれ、どんな方かな…
地震、水害、風害、土砂崩れ。ますます年々ひどくなっていく。私の暮らす浜松市天竜区も川の氾濫や土砂崩れで、あちこち破壊された。ここから30キロくらいの二俣地区では、橋が落ちたり、床上浸水。高さが160センチ以上も水に浸かったようだ。--------------…
お経(仏典)は、ブッダが直接著したものではない。長い年月に渡って、弟子がまとめたものである。そのあたり、イエス・キリスト、ソクラテスや孔子、老子も同様だ。-------------------ブッダが滅すると、弟子たちによって、教えがまとめられ、韻を踏んで口…
まだ咳は治まらない。熱は引いている。喉の痛みもなし。発熱してから9日間になる。そのうち5日間くらいは食欲がなくて絶食だった。 コロナの感染した友人に聞くと、まったく症状が一緒なので、おそらく自分もコロナ感染していたんだと思う。もう10日目になる…
仏教のめざすものは、解脱(げだつ)といわれる。解脱とは、悩み、苦しみからまったく脱すること。 人は「生きて」「老いて」「病を得て」「死ぬ」。そしてまた、次の「生」があって「死」があって、それをえんえんと繰り返す。これが輪廻。その輪廻の轍(わ…
宗教評論家のひろさちやさんが亡くなった。親しくさせていただいて、10冊以上の本も担当した。 「いつも家族で食事をする」を大切にされていた。それをつねに実践しておられた。気象大学で哲学や論理学を教えていたときも、家が近くで昼ごはんも家族で一緒に…
また、本日(3月7日)ZOOM楽座を開催します。21時〜23時。「信仰とか宗教の呪縛をどう超えるか」をテーマに語り合います。下記をクリックしてください。参加ご自由。途中の入退室オッケー。https://zoom.us/j/4568526263バチと功徳で縛られる。神仏の怒り。…
仏教とは仏(ブッダ=ゴータマ・シッダールタ)の教えだ。 しかし、八万法蔵というほどの経典がある。それぞれ内容の食い違いもあり、しかも哲学的、空想的、難渋なものも多い。 このあたり、キリスト教の「共感福音書」やイスラムの『コーラン』と比較すると…
①仏教は仏の教えなので、ブッダ(ゴータマ・シッダールタ)からはじまる。②ゴータマがいたことは歴史的な事実。③ゴータマが「悟っていたのかどうか」はわからず。④ブッダの教えをもとにした教団=サンガのあったことは、歴史的な事実。⑤国王(アショカ王やカ…
古代インド語のサンスクリットと仏典のパーリ語を少しずつ、学ぼうとしている。ともに、文字はなくて口承であるから、もともとの正確は発音はわからない。たとえば、サンスクリット語の「智慧」という言葉。ほとんどの本で智慧のことは、ジュニヤーナと記さ…
古代インド語のサンスクリットと仏典のパーリ語を少しずつ、学ぼうとしている。ともに、文字はなくて口承であるから、もともとの正確は発音はわからない。たとえば、サンスクリット語の「智慧」という言葉。ほとんどの本で智慧のことは、ジュニヤーナと記さ…
お経(ブッダの教え)はこれがひとつのエッセンスと思う。ここに尽きる。 このパーリ語の響きは、とっても落ち着く。 「一夜賢者の偈」 過去を追いもとめるな。未来を願いもとめるな。 過去はすでに過ぎ去ったもの。未来は未だ来ないもの。 いまここにまさに…
仏教とは「ブッダの教え」のことだ。ブッダとは「目覚めた人」を意味する。わたしたちは、眠っている。そうして、目覚めた人がブッダだ。真理に目覚めたともいえる。ブッダが実在していたかどうか。すなわちゴータマ・シッダールタが歴史的にいたのかどうか…
あかりのブロック遊びをみていると、次から次へと上に加えていく。 それをまたおとうちゃんは、さらに複雑に積み重ねていく。「どうだー!」という異体かつ不可思議がものがつくられていく。それはやがて壊されて、また新しいものが作られ、また、上へ上へと…