過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ブッダ

【先祖供養について】2025.6.30

【先祖供養】2025.6.30 朝のひらめき。先祖供養について。 ① 生命として生まれた以上、必ず先祖は存在する。先祖は親のまた親と、無限に連なるものだ。 ②さらには、わたしたちが食する動植物のいのちにも、無限に先祖がある。ということは、すべてが先祖で成…

【熱海の瞑想道場】2025.6.28

【熱海の瞑想道場】2025.6.28 スマナサーラ長老との二時間半に及ぶ対談を終え、熱海の瞑想道場に向かった。 19時半、すでに暗い。しかも雨が降っている。都心では傘をさした人がぞろぞろ歩き、自転車が急に横切る。車の旅は危険極まりない。 なんとか首都高…

【スマナサーラ長老との対談】2025.6.28

【スマナサーラ長老との対談】2025.6.28 いよいよ幡ヶ谷のゴータミー精舎へ。今回の旅の目的は、スリランカのテーラワーダ仏教のスマナサーラ長老との対談だ。 昨年、長老の生い立ちから日本での活躍に至る自叙伝を聞き出す大役を仰せつかった。インタビュー…

【八王子のタイのお寺に行く】2025.6.28

【八王子のタイのお寺に行く】2025.6.28 原田邸を後にして、八王子へ。創価研究のため、創価大学に寄って『聖教新聞』の縮刷版を閲覧しようとしたが、古い年代のものは置いていないという。それでは意味がない。 さらに、閲覧には登録が必要で、関東に住んで…

【儀式について】2025.6.15  ⑮スマナサーラ長老のエピソードから

【儀式について】2025.6.15⑮スマナサーラ長老のエピソードからスマナサーラ長老の取材の際、数名の友人に同席してもらった。ゼミ形式だ。さまざまな人の質問があると、長老の話に広がりと深みが出る。しかし、いざ長老に質問するのは、なかなか緊張する。 ▽…

【わがごととしてのヴィパッサナー】2025.6.13

【わがごととしてのヴィパッサナー】2025.6.13 長老とは、30年、40年を超えるお付き合いになる。これまで、本も作らせていただき、たくさんの説法やお話をいただいた。ヴィパッサナーのワークショップなど、おそらく最初に主催したのだと思う。ヴィパッサナ…

4コマ漫画づくりの脚本の過程

4コマ漫画づくりの脚本の過程。 Grok3→DeepSeek→ChatGPT(いま制作中) ●Grok3に指示 次の脚本で、4コマ漫画をお願いします。 タイトル: 「強制ヴィパッサナーの日々」 コマ1: 長老との出会い背景: ゴータミー精舎の静かな部屋。語り手(中年男性、咳き込み…

【スマナサーラ長老との出会いとその歩み】2025.6.13

【スマナサーラ長老との出会いとその歩み】2025.6.13スマナサーラ長老の生い立ちから出家、来日、そして現在に至る活躍をお聞きする役目をいただいた。長老は自身のことを語りたがらない。「自分の人生を語るのは、『遺体を発掘してどうですか、臭うでしょう…

⑭【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.9

⑭【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.9 立正佼成会の機関誌「ダーナ」のトップ記事で、夢と希望についての特集を取材したことがある。「願い」のテーマだ。「願いを持つことはどれほど大切か。願いがいかに人生を引き上げてくれるか」という内容を予定…

⑬【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8

⑬【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8 長老の説法は「問われれば答える」という姿勢だ。求めない人に折伏や布教を押しつけることはしない。生活の悩みや困りごとを受け、的確な生活指導を行う。そして、「絶対に手ぶらでは帰さない」とも語っていた。…

⑫【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8

⑫【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.8 「ブッダの教えは信仰ではない。宗教ではない。根拠のないものを信じる『信』ではなく、『確信』に近い。ブッダは根拠のないものを信じるな。『エーヒパッシカ』(ehipassika)――『ここに来て実践してみなさい。…

⑪【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7

⑪【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7 ●鈴木一生氏とテーラワーダ協会の設立 日本テーラワーダ仏教協会は、最初、鈴木一生氏が「テーラワーダ協会」として立ち上げた。一生氏は長年、『法華経』を中心に大乗仏教を学んできた人物だ。 彼は、スマナサー…

⑩【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7

⑩【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7 ●長老の住まいの変遷 長老は当初、駒沢大学の博士課程にいるときには、留学生会館に暮らしていた。 その後スリランカに帰国し、上座仏教修道会の竹田倫子さんの招聘で、再び日本に来られた際にはホテルなどに滞在…

⑨【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7

⑨【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.7 スマナサーラ長老とひろさちや氏との出会いから編集者へスマナサーラ長老のエピソードを連載しているが、今回はひろさちや氏との対談を通じて私が編集者の仕事に携わるようになった経緯を少し書いておきたい。 ●…

⑦【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.6

⑦【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.6 約30年前、宗教評論家のひろさちやさんとスマナサーラ長老の対談を企画した。ひろさんは当時の仏教界で最も著名で売れっ子の作家であり、仏教の教えをわかりやすく本にしていた。きっかけは、インドのカルカッタ…

⑥【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.4

⑥【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.4 この連載は私が聞いたものであり、先入観やバイアスがかかっているかもしれない。その前提で、このシリーズを進めている。どこまで続くのか、自分でわかっていない。 ▽──ブッダの教えの実践法は、気づきですよね…

⑤【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.3

⑤【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.3 今回の自叙伝の取材は、一対一のインタビューではなく、出版社から2名、テーラワーダ仏教協会から1名、デザイナー、そして私の友人など、かなり多くの人が同席した。複数の人が質問することで、私一人よりも多様…

④【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.3

④【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.3 ヴィパッサナー瞑想を実践していると、瞬間瞬間の気づきに集中することになる。「そうなると映画やドラマなど楽しめないんじゃないですか?」と尋ねると、長老は「私は見てますよ」と答えた。 「どうやってですか…

③【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.3

③【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.1 長老の指導は、「いまここ」に気づく「ヴィパッサナー」と「慈悲の瞑想」である。ヴィパッサナーは、非常にシンプルかつ深遠だ。あまりに シンプルなため、実は難しい。一方、「慈悲の瞑想」は誰でも実践しやす…

②【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.3

②【スマナサーラ長老とのエピソード】2025.6.1 「もうすぐ死にそうだという人を見舞う際、どんな気持ちで行けばいいか」と尋ねると、長老はこう答えた。 「何も恐縮する必要はありません。恐る恐るかしこまって見舞う必要はないんです。いつも通りに普通に行…

①【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.2

①【スマナサーラ長老のエピソード】2025.6.2 スマナサーラ長老の自叙伝づくりの仕事に携わっている。長老とのお付き合いは、40年近くになる。たくさんのエピソードがあり、思い出すままに書いていく。 ▽30年ほど前のことだ。冬の寒い日、国立市でのヴィパッ…

【宗教は古いほど価値がある】2025.6.1

【宗教は古いほど価値がある】2025.6.1 科学は新しいほど価値があるとされる。一方、宗教は古いほど価値があるとされ、誰もが「古いほうが優れている、偉い」と考えるようだ。 妻に「畳と女房は新しいほどいいが、宗教は古いほどいい」という例えを話したら…

【AI編集詠】2025.5.31

【AI編集詠】2025.5.31 真言宗の大本山で発行する新聞の編集に携わっている。しかし、締め切り間際に原稿の差し替えが発生したり、写真はあるのに説明文が不足していたり、信仰による体験談が寄せられなかったりと、レイアウトを組む上で課題が多い。 これま…

【「不妄語」をベースに生きてこう】2025.5.24

【「不妄語」をベースに生きてこう】2025.5.24 「不妄語」をベースに生きてこうとすると、言葉に力が生まれる。それは自分で実感できることだ。 嘘をついてしまった。 そういうときでも、「不妄語」をベースにしていると、「あ、いま嘘をついてしまった」と…

【「いまここ」でしかない】2025.5.24

【「いまここ」でしかない】2025.5.24 「お金があればなあ」「健康であればなあ」「もっと暮らしやすい場所であればなあ」……など、いろいろと「こうだったらなあ」「ああだったらなあ」という思いがたくさん湧いてくる。 さらに、「あのときこうしておけばな…

【慈月胸中生】2025.5.23

【慈月胸中生】2025.5.23 きょうは根を詰めて仕事をした。真言宗の大本山の新聞づくり。文章が足りなければ補い、長すぎれば圧縮する。小見出しをつけたり、校正したり。そして、画像を配置してデザインまで行う。 気分転換に漢詩を作り始めた。和讃もいいが…

【カルマが現れた時点で完了している】2025.5.19

【カルマが現れた時点で完了している】2025.5.19 金峯山寺で朝食をいただくとき、あかりがこんなことを言っていた。「水と油が混じらないのはどうしてかわかる?」「うーん、お互いに混じらないね。どうしてだろ。そもそもそういう性質だから?」「それはね…

【マインドフルネス 一鉢三声鐘②】2025.5.17

【マインドフルネス 一鉢三声鐘②】2025.5.17 一昨年、ベトナム僧のタン師を招いてマインドフルネスのリトリートを開催した。平和で柔らかな波動に満ちた一日だった。 タン師は日本語を流暢に話すわけではないが、その明るく穏やかな微笑みはしっかりと伝わっ…

【マインドフルネス 一鉢三声鐘①】2025.5.17

【マインドフルネス 一鉢三声鐘①】2025.5.17 一昨年、ベトナムと日本の交流会が、天恩寺(浜松市内のベトナム寺院)で開催された。 瞑想についての説明されたタン師は、フランスのプラムビレッジで13年間、ティク・ナット・ハン師に仕えた方だ。常に微笑みを…

【最初から権威としてあった仏教】2025.5.16

【最初から権威としてあった仏教】2025.5.16 最澄や空海が日本に新たな仏教(天台宗・真言宗)をもたらしたとき、仏教はすでに奈良時代から国家の鎮護を目的とする宗教として確立していた。 たとえば、聖武天皇による東大寺の建立や国家仏教の制度化がその象…