過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

【わがごととしての「あっけらかん学園」】2025.6.30

【わがごととしての「あっけらかん学園」】2025.6.30

「あっけらかん学園」は、マコモの畑が広がり、阿多古川の清流が流れ、動物や昆虫、さまざまな生き物があふれる、まさに冒険の遊び場だ。大杉さん夫妻の献身的な奉仕の精神と行動力に支えられている。
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私は企画と広報を担っているが、間質性肺炎のため動けない。少し動くと咳が出て、心臓の鼓動が速くなり、呼吸が苦しくなる。だから、大杉さんが用意してくれた椅子に座って、ただ眺めているだけのポジションだ。

私の娘、あかり(9歳)は、小1の夏から不登校だ。62歳のときに授かった子で、友達ができる場を作りたいと「あっけらかん学園」を始めた。遊びに来た子どもたちとあかりにたくさんの友達ができ、みんなが無心に遊ぶ姿は、まるで天使たちの王国を見ているようだ。
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あかりに友達が増え、参加するお母さんたちの交流も深まっていく。
お母さんたちは、誰もが子育ての悩みを抱えている。たとえば、子どもの喘息やアトピー不登校発達障害学習障害など、悩みは尽きない。

シングルマザーの苦労、経済的な不安、子どもの将来への心配もある。そんな悩みを語り合い、支え合えるつながりが生まれている。それって本当にいいことだとしみじみ思う。
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語り合うのは、相手を説得したり意見を押し付けたりすることではない。ただ受け止めて返すこと。互いの心境を共有する。そして、子どもたちは楽しく遊び続けている。
本当にいい流れだと思う。

いつも試行錯誤だ。やってみて、その都度変えていけばいい。状況はいつも変わる。瞬間瞬間に変化する。だからこそ、「始める」「動いてみる」。そして発信を続けていく。
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「あっけらかん学園」は口コミで参加する家族がどんどん増えるだろう。

そうなると、人の配置、設備、備品、そして何より人手が必要になる。参加費をいただいて運営するか、行政や民間の助成金を申請して、できるだけ負担の少ない形でこの流れを安定させ、維持する仕組みを作りたい。
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山里に来て14年。無農薬の田んぼや大豆栽培、デイサービス運営、神社寺カフェの企画、インドネシアベトナムの支援、死と看とりのシンポジウム、田舎暮らしの移住相談、コロナ禍でのGoogle Meetを使った世界の人々との語り場など、さまざまな事業に取り組んできた。

飽き性で移り気な私は、次々と企画するのが楽しいが、病気のために動けない。

それでも、人と人を結ぶことはできる。特に今、子ども同士、家族同士を結ぶのはとても大切だ。互いに助け、助けられる関係性が生まれ、それが財産になる。

あかりのために始めたこの場が、みんなのつながりを作っていく。「わがごと」として、これからも取り組んでいきたい。あっけらかんと。