過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

きりしとほろ上人伝

先日、青空文庫で読んだ芥川龍之介の『きりしとほろ上人伝』が心にのこっている▲この世の中で一番強いものに仕えたいと念じていた男は、悪魔、そして次に隠者と仕え、ついには「えす・きりしと」(イエス)こそもっとも使えるのにふさわしい方と知った。洗礼…

よく教科書をよむ

受験勉強はしっかりやったと思う。私立文系だったから、たった三科目だけに集中した。しかし試験がおわると、もう勉強しない。教科書など捨ててしまう。用がないからだ▲しかし、後年、その教科書をひらいてみて、とっても深いことに気がついた。端的にわかり…

災害と地名について

広島の土砂災害。あの八木という集落の近くに住んでいたことがある。35年も前のことだ▲ぼくは会社の転勤で広島営業所に勤務して、安佐南区祇園町北下安というところのアパートに暮らしていた。休日になると、近くの小高い山を散策していた。山から降りていっ…

浜松市中山間地域まちづくり事業の公開プレゼン

浜松市中山間地域まちづくり事業の公開プレゼンが、8月30日、天竜区役所で行われる。この事業はすごい。なにしろ総額6億円。そのうち、今年度は2億円の予算。それに対して、事業提案するNPO法人は7団体。ぼくも楽舎の代表として提案させていただく。11時半く…

自分の看板、自分の土俵さがし

競争ということ▲サラリーマンの時、楽器メーカに就職した。ピアノなど国内では競合はほとんどなく、他社と戦うというよりも、「需要創造」といって、音楽人口・ピアノを弾く人たちを増やすことがたいせつだった。会社の気位も高かった。しかし、いったん他の…

AUのかけ放題

AUのかけ放題に申し込んだ▲スマホももたない、メールもしない。ガラケーなので月額2200円。他社への携帯も固定電話もかけ放題となった。ぼくはほとんど携帯を使わない。折り返しの電話もほとんどしない。これまでは基本、月額980円。それでもつい長話になる…

お茶工場もざんねんなこと

ランの散歩の途中、この集落の長老と立ち話。かれはお茶工場の責任者。来年もやりますかと聞くと、もうやめることになったという。50年余も地域のお茶農家のために製茶していた▲もう高齢になり後継者がいない。利用するお茶農家も減ってしまったからという。…

春野人めぐり2日目

春野人めぐりの2日目は、17名の来客だった(うち子ども3人)これだけの方と話をすると、いっぱいいっぱいだね▲朝は、子育てしながら、山里でアクセサリーをつくって販売している夫婦。生活の安定のためにも、新規就農支援の制度を勧めてみた▲40歳前に新規就…

先案じをしないでやってみること

いろいろなことを企画するのが好きだ。しかし、実行する段階でいろいろ躊躇がある。ちゃんと人が来てくれるかなあ、喜んでもらえるかなあ、ヘマしないかなあ、と▲あるとき親しい坊さんからアドバイスをもらった。どうせ完璧なかたちでできるわけがないので、…

ブレゼン資料作り

この数日は、小林君と京子さんが泊まりこみで来てくれて、パワーポイントの資料作り。月末に行われる中山間まちづくり事業のプレゼンに向けて、だ。北遠山里めぐり地域の魅力発信と交流事業、そして定住促進のトータルの事業プランだ▲こうして三人ですすめて…

春野人めぐりの準備

きょう明日と、ここ春野町エリアで28軒のオープンハウスを開催。なにかを売るとか宣伝でもなく、山里ま暮らしぶりみてもらおうという交流のイベント。アポなく気ままに家を訪問して団欒していただこうというもの。今回でもう6回目となる。この企画はぼくが発…

春野人めぐり一日目

一日目の「春野人めぐり」はさきほど終了。ときにものすごい雨の中、9名の方が来てくださった。これくらいの来客がちょうどいい。ゆっくり一人ひとりと話をさせていただいた。ちと自分のことばかり勢いに乗って話しすぎたかなぁと、すこし反省はあるけど。朝…

珈琲の入れ方

コーヒーの焙煎について▲こないだ入った引佐町の喫茶店はうどん屋と兼用の店舗だったが、かなりの本格的なコーヒーを出してくれた。値段も650円と破格だったけどね。それでマスターからいくつかヒントをもらった▲ぼくは3日に一度、生豆から焙煎している。灰…

森町の花火大会

昨日は森町の花火大会。らいでんさん夫妻と行く。ちょうど雨もやんだ。ピアゴというスーパーの駐車場。「ここは花火大会の駐車場ではありません」と墨痕鮮やかな立て看板があるけど、森町のみなさんは、みんなここに車を止めて河川敷へ向かう。打ち上げられ…

侵略戦争? 自衛戦争?

「あの戦争は侵略戦争ではない、自衛戦争だったんだ」そういう論調がある。朝鮮半島や中国、ソ連国境まで出かけていって戦うのが、どうして自衛戦争なのかと素朴に思うけれども▲「ほうっておいたら、つねにロシアが南下してくるじゃないか。ロシアからの侵略…

終戦の詔勅って、わかりにくいね

終戦記念日。というか、敗戦記念日。天皇陛下の肉声がラジオから流れた日。終戦の詔勅という。受信の程度の悪いラジオから、語尾のはっきりしない陛下の言葉で流れた▲しかし、終戦の詔勅という予備知識がなく、いきなりこんな漢文ばかりの表現で、「日本は負…

つかわれない教職員住宅を

山里は廃校が進む。まだまだ新しいすてきな校舎が使われないのはもったいない限り。そして、その周辺にある教職員住宅も使われずにもったいないな。これは、うちの近所にある教職員住宅。独身寮で、大きな風呂とキッチンあり。他にも、世帯向けの2DKの住宅も…

「為すべし」というノート

「為すべし」というノートを作っている。筆ペンで書く。毎日、書きこむ▲さあやるぞ、という時に書く。書いていると、あれもこれもできそうな気がしてくる。でも、じっさいにできるのは、その3割くらいかな。書くことで、すこしでもモチベーションが湧くかな…

土地と家を譲ってくださるという

今朝は、土地と家を譲ってくださる方が来訪。ぜんぶ差し上げます、タダで。都会の人から見たらまったく不思議な話▲わがやから車で10分。そこはもう住んでいない二階建ての一軒家。小高い山の中腹で、見晴らしも風通しも抜群。近くを鮎の釣れる清流が流れる。…

タイで結婚、日本に出稼ぎ、物干し竿を売る

ファランポーンの駅前広場でゴザを敷いて店を出している話を書いた。その続きだ。友人は、その中で可愛い娘を見つけて、日参していた。その娘はアイちゃんという。ぞっこんに惚れてしまった友人は、安宿でタイ語を猛烈に勉強していた▲ぼくは彼とわかれてイン…

バンコクのファランポーンの駅前広場で

むかしインドの帰りに、よくバンコクに立ち寄っては一息ついていた。インドの過酷な旅とくらべて、タイは人々が柔和でほんわかしていた。でもじつは、バンコクも旅行者が殺されたりしてアブないんだけども。こんな風景があった。夕方、ファランポーンの駅前…

アドレナリン  身体は自動機械みたいものか

やっと腰痛が治ったら、こんどは虫歯だ。山里に越してから、虫歯をずっと放置していた。いい医者がないかなあ、そのうちに……と探しているうちに、4年もたった▲奥歯がグラグラしてきて、仕方なく歯医者に。近くにも歯医者はあるけど、そこの医者がいいからと…

隠れキリシタンの鏡

隠れキリシタンの鏡を調べていたら新聞記事があった。この鏡は、一見すると普通の鏡だが、太陽光を反射させると、壁面などにイエスの像が光として現れる。いわゆる古来の「魔鏡(まきょう)」とよばれるものだ▲信者たちは、光を反射させて浮かび上がったイエ…

隠れキリシタンの歌う〈おらしょ〉

隠れ切支丹のことを書いていて、そういえば〈おらしょ〉って歌があったなあと思いだした。ちゃんとYouTubeにあった。長崎の離れ小島・生月島に伝わっているものだ。ちょっと不思議な御詠歌のような節回しだ。https://www.youtube.com/watch?v=-oS9wR67mDE▲〈…

隠れキリシタンの記念館を訪ねたことがある

それと知らずに、隠れキリシタンの記念館を訪ねたことがある▲大磯にあるエリザベス・サンダースホームを訪ねたときのことだ。ここは、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の孫・澤田美喜が建てた孤児院だ▲戦後の混乱の中でアメリカ占領軍兵士との間に生まれた混血…

一日インドの祈りの歌を歌って過ごしていた

きょうは、一日インドの祈りの歌を歌って過ごしていた。インドのお経は、とってもメロディーがここちよくて、えんえんと歌い続けても疲れない。そのまま瞑想になる▲そして、バジャン。神を賛美する歌だが、こちらも名曲が多い。そして、キールタンといって、…

雨音をききながら坐る

いま、たくさんやらなくちゃいけないことがあって、ああたいへん!とよく言っている。そんなこと言ってもなんにも改善されないし、同情もされない▲だいたい自分でそういう事態を招きよせているんだから、段取りの悪いこと、計画性のないこと、見通しの悪いこ…

腰痛がでたよ

ひさしぶりの腰痛がでたよ。腰が曲がらない。顔を洗うときには、膝を曲げるしかない。くしゃみするときには、腰に響くので机か柱につかまって、体勢をつくってから▲むかしから腰痛持ち。なにしろ中学時代からだよ。機械体操部だったので、着地のときに腰を痛…