過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

一日インドの祈りの歌を歌って過ごしていた

きょうは、一日インドの祈りの歌を歌って過ごしていた。インドのお経は、とってもメロディーがここちよくて、えんえんと歌い続けても疲れない。そのまま瞑想になる▲そして、バジャン。神を賛美する歌だが、こちらも名曲が多い。そして、キールタンといって、ひたすら神の名を繰り返し唱えて歌うものがいい▲こちらは、ぼくがお手本にしているヘラカーンのBabajiのところのお経(アラティ)だ。https://www.youtube.com/watch?v=6COEvLBoXHs

インドで音楽ということばに相当することばは、〈サンギーティ〉という。サン(一緒に)ギーティ(歌う)▲ブッダが滅度して、弟子たちがその教えを確認したことを、仏典結集(ぶってんけつじゅう)というのだが、これはサンギーティを訳したものだ。合誦とも訳される。

師匠の教えは、こんなだったよね、うん、そうだそうだ。では、確認のために唱えよう。ということで、みんなで唱えては確認していった。それが、100年くらいして文字になったのがスートラ(お経)だ▲ということで、原初的には、みんなで唱えた。ギーティというのだから、やはり歌うように唱えたと思う。

口伝えに唱えていくためには、そこにメロディーがあるほうが伝わりやすい。単調にとなえていくと、覚えにくい▲なので、インドのお経は、仏教のみならず、バラモン教ジャイナ教、あるいは伝承医学のアーユルヴェーダなど、たくさんあるが、みんなそれぞれ音楽性が伴っている▲仏教のお経もまた音楽性があったと思う。いまの南インドなどの仏教徒のお経を聞くと、なかなか美しい音楽性がある。