過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

土地と家を譲ってくださるという

今朝は、土地と家を譲ってくださる方が来訪。ぜんぶ差し上げます、タダで。都会の人から見たらまったく不思議な話▲わがやから車で10分。そこはもう住んでいない二階建ての一軒家。小高い山の中腹で、見晴らしも風通しも抜群。近くを鮎の釣れる清流が流れる。バス停も商店街も診療所もケアセンターも近く。ただ、道が急峻で車で行くのがちと怖い。

もともと壊す予定の家だった。いまから壊すぞというときに、たまたま訪ねたのだった。「壊すのはもったいないので、なんとか住む人を探してみましょう」「では、池谷さんにさしあげますので、あとはよろしく」ということになったのだ▲ぼくのほうで事務手続きを伸ばし伸ばしにしていた。今回、NPO法人を設立したので、そちらに所有権を移転することになった▲ぼくが使うわけではない。この山里に空き家をさがしにくる人のために、長短期の宿泊所にしようと思う。まあ一泊1500円くらいかなあ。ただ、電源工事とか水回りに修理費用は100万円くらいはかかりそう。

空き家の管理はたいへん。放置すれば周囲に迷惑がかかる。家を壊そうにも、お金がかかる(最低でも100万円以上はかかる)。貸すために修理しようとすれば100万以上かかる▲ということで、もうすべておまかせしますので、あとはよろしく、という家もこれから増えてくると思う。今年になって、そんな事例は他に2軒あった▲ただ、そんな家を次から次へといただいても、活用できなければ重荷になるだけが大変。そこは、山里暮らしをしたい人にうまくつなげれば山里の活性化になる。そんな道を模索しているところ。