過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

若者が春野に移住したいということで、いま3名の可能性

若者が春野に移住したいということで、いま3名の可能性。ひとりは、埼玉に住んでいる31歳の青年。先日、訪ねてきて、農業をしたいということで、空き家を案内。

蔵付きの一軒家で家賃が月に1万5千円。ここにきまった。近いうちに越してくると思う。作業療法士の資格があるので、派遣で働きながら、楽舎の田んぼや畑も一緒にできればありがたい。

そして、おなじく31歳の2人の青年も移住の見込み。熊切という集落で、大きなビニールハウスを2棟、借りることができた。多肉植物の栽培をしたいという。しかし、収益が上がるまでは、たいへんだと思う。新規就農支援制度とか、いろいろアドバイスもしたい。農家資格もとる必要がある。年内には、移住したいという。これから空き家探しになる。

課題はある。現金を得る仕事がない、地域の閉鎖性もある、なにより不便だし、いろいろ初期投資もかかる。山里での暮らしは、やはりたいへん。

まあ、だれでもそうだけど(とくにぼくなど)、最初の意気込みは、熱い。でもそれは、頭で描いた理想的なイメージが先行しがち。じっさいにはじめてみると、いろいろやっかいなことがせまってくる。やっぱり無理かなあ、ということにもぶつかる。

しかしこうして、ひとりがチャレンジして、うまくいくという実例を示してくれることで、次につづく若者があらわれる。そこのサポートがたいせつだ。

もうひとつ、田んぼ・畑、空き家を貸してくれる人との調整がある。契約書をつくっておく。たとえば、使わないで放置したら、三か月で返すとか、なにかペナルティのようなものを入れる。でないと、タダで借りられ、安く借りられてラッキーと、リスクがないので放置してしまう場合もある。

過去にそういう事例、いくつかあった。ぼくも、そうなりがち。で、次につづく移住者に対する地元の目が厳しくなっていくわけだ。そのあたりの調整をさせてもらうのが楽舎のひとつの仕事。