過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

歴史

可睡斎に参拝 「三尺坊権現」は本来は、春野の秋葉寺にあったもの

帰りに立ち寄った「可睡斎」(かすいさい)。友人の個展を見たいと思ったのだが、残念なことに、8月末で終わっていた。ちょうど俳優の滝田栄が講演していて、ちらと顔だけ見てきた。 ここに安置されているの「三尺坊権現」(さんじゃくぼうごんげん)は、烏…

太宰治の「たずねびと」という短編

戦争中の文学をいろいろ読んでいた。野坂昭如の「火垂るの墓」、高橋和巳の旋盤工の徴用工の体験、井伏鱒二や池波正太郎の体験など。 太宰治の「たずねびと」という短編があった。さすがに太宰は、すらすらと読みやすい、おもしろい。 ほんとうに戦後は食糧…

「戦闘」での死ではない。「餓死」あるいは栄養失調に伴う病死。

戦没者230万人。そのうち約76%が終戦前の約1年間に集中している。そのうち73%が「戦病死者」。 「戦闘」での死ではない。「餓死」あるいは栄養失調に伴う病死が多い。その数、140万人(全体の61%)ともいわれる。 同僚の屍肉を食べて生きのびることもあっ…

「丸山真男回顧談」つづき

丸山真男の「三島庶民大学」の続き。こんなものすごい講座を普通の市民に対して行っていた。びっくり。----------------------丸山 庶民大学のこの講義で、ロマン主義とヘーゲル哲学とをはっきり分かつのは、というので、弁証法の論理と有機体の論理との違い…

「丸山真男回顧談」おもしろかった

蝉しぐれ。こんなに暑いけど、エアコン無しで過ごしている。いま32.9度。 天皇制の探求から、丸山真男の著作を読み始めて、「丸山真男回顧談」(岩波書店)を一気に読んでしまった。 1946年頃、「三島庶民大学」というのがあって、そこで講座をもっていたの…

天皇の玉音放送があって、それからどうなったか

もうすぐ終戦(敗戦)記念日だ。日本は無条件降伏を受け入れた。74年前のことだ。天皇の玉音放送があって、それからどうなったか。ざっと思いつくままに挙げてみた。 ①自決:「生きて俘虜の辱めを受けず」「1億玉砕」「撃ちてし止(や)まん」 「降伏よりも…

いまや証拠を隠滅し、物資を隠匿し、横領する。同胞から容赦なく金を巻き上げる

敗戦と人間のありよう。 ほんの数カ月前には、一億玉砕、お国のために喜んで死ぬ、桜の花のように清く美しく散るといっていた。 それがいまや証拠を隠滅し、物資を隠匿し、横領する。同胞から容赦なく金を巻き上げる。特攻隊は闇市の担ぎ屋となり、大和撫子…

「特殊慰安施設協会声明書ならびに設立趣意書」終戦の3日後

「特殊慰安施設協会声明書ならびに設立趣意書」である。なんと終戦の詔(玉音放送)の3日目だ。 敗戦になった。アメリカ占領軍がやってくる。女たちは強姦される恐れがある。そこで、その緩衝装置として米兵相手にセックスを提供する施設を作ろうということ…

「敗北を抱きしめて」(ジョン ダワー著 岩波書店)から引用

「人間」のありようを示している事実。この本が、戦後のありようをしめしていて、とてもおもしろい。以下、「敗北を抱きしめて」(ジョン ダワー著 岩波書店)から引用。---------------------------------------降伏よりも大きな恥はないというのが、当時の…

出征して多く人は帰ってこなかった

出征して多く人は帰ってこなかった。家の大黒柱を奪われ、子を奪われ、夫を奪われた。 一銭五厘の赤紙で召集され、戦地に送り込まれ、輸送船を撃沈され、餓死や病死となって祖国の山里に帰る人は少なかった。 実際に、だれのところに「召集令状」を出すかは…

百田尚樹の「日本国紀」を読み始めている 韓国併合について

百田尚樹の「日本国紀」を読み始めている。 以下のような記述があるが、「事実」においてツッコミどころ満載だと思うが。たとえば、これを一撃で論破するには、どういうことが言えるだろうか。-------------------日本は日露戦争後、大韓帝国を保護国(外交処…

日本は石油のために戦争をし、石油のために敗れた。

日本は石油のために戦争をし、石油のために敗れた。アメリカから石油の八割を輸入していた日本が、アメリカに戦争を仕掛ける愚かさ。石油が止まれば、軍艦も飛行機も戦車も輸送船もトラックもすべてが鉄くずでしかない。アメリカからの石油の輸入が止まった…

隊一次大戦中、フランス軍で活躍した日本人パイロット

戦争というと、日露戦争と太平洋戦争だ。日本にとって「第一次世界大戦」は、関わりが少ない。ドイツの領土の青島(チンタオ)を爆撃したくらいか。さらに、背景となるヨーロッパ事情は複雑なので、たいして関心がなかった。-------------------「日本人のた…

百田尚樹の「永遠の0」から知る戦争の状況。ガダカナルの悲劇。

「立つことの出来る者は三十日、座ることの出来る者は三週間、寝たきりになった者は一週間、寝たまま小便する者は三日、ものを言わなくなった者は二日、まばたきしなくなった者は一日の命」百田尚樹の「永遠の0」から知る戦争の状況。昨日に続いて。今回は、…

相撲の伝統など実にいい加減

「女性の方は土俵から降りてください」と救急救命の看護師にクレームを付けたことがあった。しかし、トランプ大統領や安倍首相がスリッパはオーケー。女人禁制といっても、かつてはオッケーだったわけだし、相撲の伝統など実にいい加減。そのことが露呈され…

石原莞爾の「最終戦争論」を読んでみた

満州事変は、軍部(参謀本部)が謀略し、独走して勝手に起こした。参謀本部は、三権分立を越えた「統帥権」(とうすいけん)をもっていたような存在であった。「天皇」の名のもとに、好き勝手な動きを起こしていった。 やがて、満州帝国を作り上げてゆく。そ…

幣原喜重郎と平和憲法

「青空文庫」に、幣原喜重郎の演説内容があった。彼は、平和憲法制定のときの、総理大臣である。平和憲法は、連合国から押しつけではなくて、日本から提案した。幣原がマッカーサーに対して、日本は戦争をしない、戦力を持たないということを提案した。それ…

坂口安吾の「堕落論」における天皇制について

坂口安吾の「堕落論」の一説から引用。全文は、青空文庫にある。「天皇を拝むことが、自分自身の威厳を示し、又、自ら威厳を感じる手段でもあったのである。」と述べる。 なお、改行は読みやすいように池谷が勝手に行っている。 --------------------引用 私…

幕末から敗戦までざっと俯瞰

このままじゃ日本は列強の植民地になってしまう。隣の清国のように。いまの幕府じゃダメだ。「尊王攘夷」(天皇を中核として、異国を撃退する)を旗頭に、幕府をやっつけよう。さいわい、それが国学以来のブームとなって、水戸学、長州などから盛り上がって…

「天皇の務め」について

「天皇の務め」①─神々とのやりとり 「天皇」というのは、7世紀あたりにできた言葉らしい。もともとは、「オオキミ」(大王)と呼ばれていたという。その「オオキミ」が、他の小国を支配して統一していく。やがて自らは天の子孫(アマテラスオオミカ=アマツ…

「天皇」に「基本的人権は、あるのか?」

天皇が交代して、令和元年。そういえば、昨日は憲法記念日だった。なので憲法について、すこし考えてみた。頭の整理のために書いてみた。たまに小難しいことを、整理してみたくなる。-------------------日本は「法治国家だ」。あらゆることの決めごとは、法…

中国の古典の『文選』が典拠

元号という言い方も、天皇という言葉も中国由来。日本人の名前も漢字である。日本発明のひらがなだって、漢字を元にくずして出来上がっている。 「令和」の元号の典拠とは「万葉集」という。それはまた、中国の古典の『文選』が典拠と。 『文選』は、奈良時…

「李柏文書」(李柏尺牘)をめぐって

西域(さいいき)、シルクロード、楼蘭(ろうらん)、騎馬民族、五胡十六国。仏教のやってきた道。なんとも、ロマンあふれる土地であり、時代である。4世紀から5世紀のはじめにかけて、中国の北方に5つの異民族(五胡)が興亡した。その中で16の国が興廃し、…

片付けなければ、次が始まらない。

朝、起きた時、あかりが言う。「ねぇ、きたなくない? 片付けないの?」 でも、それは自分がごちゃごちゃにしたせいなんだよ。部屋の中はシッチャカメッチャカ。片付けがたいへんだぁ。 それでも、近ごろは、ひとりでせっせと片付けするようになってきた。「…

子どもがたくさんいる大家族は楽しいだろうな

きょう、公園であかりと遊んでくれた子どもたちは5人兄弟といっていた。 「5人もいたら、毎日が楽しいね」。──はい、でもよく喧嘩もしますよ。「いとこもたくさんいるでしょう?」──たくさんいますよ。みんながあつまると、すごくにぎやか。 そして、公園…

尊敬するドナルド・キーンさんが亡くなった

尊敬するドナルド・キーンさんが亡くなった、96歳だった。 「暴走黙殺の果て」(ドナルド・キーンの東京下町日記:東京新聞から)2015年8月9日 「暴走黙殺の果て」 2015年8月9日 七十年前の今月、太平洋戦争が終わった。戦時中、米海軍通訳士官だった私は、…

カルト→カルト→カルチャー→権威と形骸→原点回帰

オカルト→カルト→カルチャー→権威と形骸→原点回帰→オカルト→カルト→弾圧→消滅あるいは、カルチャーに伸展→権威と形骸→原点回帰……の繰り返し。ある人に突然、神秘体験が起きる。神の声を聞いたとか、天啓を受けたとか、霊的体験をしたとか、いわばオカルト現…

神の名① 偉大で究極である神(God)の発音がわからない

ユダヤ教、キリスト教の神の名は、エホバとか、ヤハゥエとか、へーヴェと呼ばれる。しかし実は、ユダヤ人にとって、神の正確な発音がはっきりとわからない。もっとも偉大で究極である神(God)の発音がわからない。それは、いったいどうしてだろうか。 - 『…

お経と聖書

いまの日本でお経がよまれるのは、お坊さんの日々の行、勤めとして、読まれる。檀家の葬儀や先祖供養として、よまれている。あるいは、加持祈祷の呪文的な効果としてよまれる。 - そもそも仏教は、「鎮護国家」の教えとして渡来した。その「効き目」が期待さ…

「村にやってきた文明開化」「集落の悲しみ」の本の執筆 木下恒雄さん

木下恒雄さん(83歳)が、いま原稿500枚の「「村にやってきた文明開化」として王子製紙についてまとめている。事実の記録に特化したものだ。木下さんは、これまで20冊余の郷土史を出版している。明治時代に王子製紙ができたことで、町ができていく。春野の集…