過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

歴史

「狭く深く」ということにならざるを得ない

「浅く広く人とかかわる」ということで生きてきた。いわば「縁があればともない、縁が離れればはなれる」という感じ。時間があればインドやバリによくでかけた。まあ、極楽とんぼみたいな人生であった。 しかし、晩年になって、田舎暮らしを始め、家庭をもち…

日本は、かくしてだめになった

〈日本は、かくしてだめになった〉 ①「均質で従順で勤勉」。みんな一緒、世間体をたいせつに、人並み。それが価値観。戦後の日本は、とくにそういう教育がされてきた。 ②戦後の焼け野原から「復興と経済成長」。朝鮮戦争やベトナム戦争などの特需もあった。…

アメリカの思いを考えてみた。すこし自虐的かな。

アメリカの思いを考えてみた。すこし自虐的かな。 ①自分たち白人(とくにアングロサクソン)は、帝国主義時代は、アジアやアフリカの国土を占領し、植民地にし、その資源を奪い取ってきた。人間まで奴隷にしてこきつかってきた。いつも「自分たちが支配者で…

右翼の王者、政界の黒幕たちが春野に来訪とか

児玉誉士夫(こだまよしお)が春野に来ていた、ということを書いたが、また、ある人から聞いた話。 利用者さんといつもの散歩コースで、私設の「まほろば文庫」に立ち寄る。たまたま、そこにいる人(Nさん)に聞いてみたら、すぐそこの近くが、児玉誉士夫の…

それぞれの戦争体験

デイの利用者さんとの語らいで、その方に即した「自分史」を作っていこうとしている。日々、深くかかわることになるので、それぞれの人生が面白い。 きょうは、戦争中の興味深い話。 ------------------ 戦争中は、二俣の宿舎に暮らして女学校に通っていた。…

戦争の本質というものを考えてみた

朝、戦争の本質というものを考えてみた。 ①戦争とは、人が人を殺し合う。徹底的に痛めつける。いのちを、身体を、心を。家を、道を、建物を、橋を。大切にしている神殿やら神さまも、宝ものを破壊し続ける。相手が降参するまで続けられる。 ②欲張りで思い上…

満蒙開拓団

満州の土地は寒い。内陸性の寒さに加えてシベリアから季節風。マイナス20度くらいになることも。 そんな土地とは知らず、広大な土地が手に入ると聞かされ、希望に満ちて村を上げて移住していった。満蒙開拓団(20万人)だ。 しかしその土地は、日本が現地の…

ヴァネヴァー・ブッシュのビジョンからインターネットまで俯瞰

ビジョンを提示する力。これがとても重要。アメリカはそういう力があった。日本にももちろんあったのだろうけど。 日本は、明治維新以来、欧化政策で、完成されたものをマネして、効率よく作るという方向でやってきた。キャッチアップの道だ。とくに、戦後は…

目次をじっくりと読む

受験勉強のとき、世界史をとった。バカ暗記はわりと得意だったけど、それゆえ歴史的な流れを大きく捉えることなんか、できてなかった。 山川出版の教科書を、くりかえし読んだ。いちばん欠けていたのは、目次をしっかり読んでいくこと。タイトル、見出し、小…

渋沢栄一と春野の王子製紙、そして金原明善

「人を旅する」春野暮らしの案内① NPO法人「雲を耕す会」に依頼されて、昨年に続いて、春野の暮らしの案内をした。 まず、郷土史家の木下恒雄さんの講座。こんどぼくが継承することになったデイサービス「みんなの家」に集まっていただいた。---------------…

即位の礼と学徒出陣と万歳三唱

即位の礼の映像をみた。安倍さんが「天皇陛下万歳」を音頭を取り、みなが唱和。祝砲の大砲が鳴り響く。 ちょうど76年前(1943年)の10月21日、雨の中、神宮外苑で学徒出陣式(出陣学徒壮行会)が行われた。こうして、国民総力戦の様相を呈していく。やがて「…

シラク大統領と目黒大仏

フランスのシラク大統領が亡くなった。日本の文化を深く愛した方であった。そのシラク氏と日本の仏像のいきさつについて、紹介する。------------------30年近く前のことになるが、目黒にある蟠龍寺(ばんりゅうじ)の吉田住職から、直接聞いた話である。吉…

可睡斎に参拝 「三尺坊権現」は本来は、春野の秋葉寺にあったもの

帰りに立ち寄った「可睡斎」(かすいさい)。友人の個展を見たいと思ったのだが、残念なことに、8月末で終わっていた。ちょうど俳優の滝田栄が講演していて、ちらと顔だけ見てきた。 ここに安置されているの「三尺坊権現」(さんじゃくぼうごんげん)は、烏…

太宰治の「たずねびと」という短編

戦争中の文学をいろいろ読んでいた。野坂昭如の「火垂るの墓」、高橋和巳の旋盤工の徴用工の体験、井伏鱒二や池波正太郎の体験など。 太宰治の「たずねびと」という短編があった。さすがに太宰は、すらすらと読みやすい、おもしろい。 ほんとうに戦後は食糧…

「戦闘」での死ではない。「餓死」あるいは栄養失調に伴う病死。

戦没者230万人。そのうち約76%が終戦前の約1年間に集中している。そのうち73%が「戦病死者」。 「戦闘」での死ではない。「餓死」あるいは栄養失調に伴う病死が多い。その数、140万人(全体の61%)ともいわれる。 同僚の屍肉を食べて生きのびることもあっ…

「丸山真男回顧談」つづき

丸山真男の「三島庶民大学」の続き。こんなものすごい講座を普通の市民に対して行っていた。びっくり。----------------------丸山 庶民大学のこの講義で、ロマン主義とヘーゲル哲学とをはっきり分かつのは、というので、弁証法の論理と有機体の論理との違い…

「丸山真男回顧談」おもしろかった

蝉しぐれ。こんなに暑いけど、エアコン無しで過ごしている。いま32.9度。 天皇制の探求から、丸山真男の著作を読み始めて、「丸山真男回顧談」(岩波書店)を一気に読んでしまった。 1946年頃、「三島庶民大学」というのがあって、そこで講座をもっていたの…

天皇の玉音放送があって、それからどうなったか

もうすぐ終戦(敗戦)記念日だ。日本は無条件降伏を受け入れた。74年前のことだ。天皇の玉音放送があって、それからどうなったか。ざっと思いつくままに挙げてみた。 ①自決:「生きて俘虜の辱めを受けず」「1億玉砕」「撃ちてし止(や)まん」 「降伏よりも…

いまや証拠を隠滅し、物資を隠匿し、横領する。同胞から容赦なく金を巻き上げる

敗戦と人間のありよう。 ほんの数カ月前には、一億玉砕、お国のために喜んで死ぬ、桜の花のように清く美しく散るといっていた。 それがいまや証拠を隠滅し、物資を隠匿し、横領する。同胞から容赦なく金を巻き上げる。特攻隊は闇市の担ぎ屋となり、大和撫子…

「特殊慰安施設協会声明書ならびに設立趣意書」終戦の3日後

「特殊慰安施設協会声明書ならびに設立趣意書」である。なんと終戦の詔(玉音放送)の3日目だ。 敗戦になった。アメリカ占領軍がやってくる。女たちは強姦される恐れがある。そこで、その緩衝装置として米兵相手にセックスを提供する施設を作ろうということ…

「敗北を抱きしめて」(ジョン ダワー著 岩波書店)から引用

「人間」のありようを示している事実。この本が、戦後のありようをしめしていて、とてもおもしろい。以下、「敗北を抱きしめて」(ジョン ダワー著 岩波書店)から引用。---------------------------------------降伏よりも大きな恥はないというのが、当時の…

出征して多く人は帰ってこなかった

出征して多く人は帰ってこなかった。家の大黒柱を奪われ、子を奪われ、夫を奪われた。 一銭五厘の赤紙で召集され、戦地に送り込まれ、輸送船を撃沈され、餓死や病死となって祖国の山里に帰る人は少なかった。 実際に、だれのところに「召集令状」を出すかは…

百田尚樹の「日本国紀」を読み始めている 韓国併合について

百田尚樹の「日本国紀」を読み始めている。 以下のような記述があるが、「事実」においてツッコミどころ満載だと思うが。たとえば、これを一撃で論破するには、どういうことが言えるだろうか。-------------------日本は日露戦争後、大韓帝国を保護国(外交処…

日本は石油のために戦争をし、石油のために敗れた。

日本は石油のために戦争をし、石油のために敗れた。アメリカから石油の八割を輸入していた日本が、アメリカに戦争を仕掛ける愚かさ。石油が止まれば、軍艦も飛行機も戦車も輸送船もトラックもすべてが鉄くずでしかない。アメリカからの石油の輸入が止まった…

隊一次大戦中、フランス軍で活躍した日本人パイロット

戦争というと、日露戦争と太平洋戦争だ。日本にとって「第一次世界大戦」は、関わりが少ない。ドイツの領土の青島(チンタオ)を爆撃したくらいか。さらに、背景となるヨーロッパ事情は複雑なので、たいして関心がなかった。-------------------「日本人のた…

百田尚樹の「永遠の0」から知る戦争の状況。ガダカナルの悲劇。

「立つことの出来る者は三十日、座ることの出来る者は三週間、寝たきりになった者は一週間、寝たまま小便する者は三日、ものを言わなくなった者は二日、まばたきしなくなった者は一日の命」百田尚樹の「永遠の0」から知る戦争の状況。昨日に続いて。今回は、…

相撲の伝統など実にいい加減

「女性の方は土俵から降りてください」と救急救命の看護師にクレームを付けたことがあった。しかし、トランプ大統領や安倍首相がスリッパはオーケー。女人禁制といっても、かつてはオッケーだったわけだし、相撲の伝統など実にいい加減。そのことが露呈され…

石原莞爾の「最終戦争論」を読んでみた

満州事変は、軍部(参謀本部)が謀略し、独走して勝手に起こした。参謀本部は、三権分立を越えた「統帥権」(とうすいけん)をもっていたような存在であった。「天皇」の名のもとに、好き勝手な動きを起こしていった。 やがて、満州帝国を作り上げてゆく。そ…

幣原喜重郎と平和憲法

「青空文庫」に、幣原喜重郎の演説内容があった。彼は、平和憲法制定のときの、総理大臣である。平和憲法は、連合国から押しつけではなくて、日本から提案した。幣原がマッカーサーに対して、日本は戦争をしない、戦力を持たないということを提案した。それ…

坂口安吾の「堕落論」における天皇制について

坂口安吾の「堕落論」の一説から引用。全文は、青空文庫にある。「天皇を拝むことが、自分自身の威厳を示し、又、自ら威厳を感じる手段でもあったのである。」と述べる。 なお、改行は読みやすいように池谷が勝手に行っている。 --------------------引用 私…