過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

神武天皇について

櫻井よしこの講演会に行ってきた。小国(おぐに)神社の主宰。森町のミキホール。政治家もたくんさん来ていたようだ。
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櫻井よしこは、日本会議。右翼、政権与党に影響力のある存在。
まあ、どんなことを言うのは想像はしていたけれど、ほとんど想定内。
歳を召されてもきれいだし、話し方が柔らかくて雰囲気はいいのが魅力なんだろうね。
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ざっくり講演の内容。じつは、半分寝てしまっていたけれど。

ウクライナとロシアの問題。一方的にプーチンの非を述べる。
いまの自民党や野党の体たらくの批判。
総理が他国(とくに中国)に対して堂々と渡り合えないという情けなさの指摘。伝統ある日本という国の誇りもない。高杉晋作のイギリスに対する態度。アーネスト・サトウの記録から。
神武天皇以来の日本の伝統をしっかり学ぶべき。
岸田政権は任期以内に憲法改正をすべきである。
皇室典範を改正すべきである。

まあ、そんな内容であった。とくに鋭いわけでもなく、新しい視点もなかった。
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「日本精神」の根源は神武天皇にあるとされるわけで、神武天皇について調べてみた。その存在は神話である。

ざっくりとこういう流れ。
天に在る神がこの国を生む。神々は高天原にいた。やがて、アマテラスオオミカミの子孫が高天原からおりてきて、この国を支配する。そうして、この国を支配していたオオクニヌシノミコトは海中に没する。

やがて、日向の高千穂宮にいたニニギノミコトの子孫カンヤマトイワレヒコノミコトは、日向から大軍をひきいて東征し、大和を平定する。これが神武天皇

日本書紀』では、それは紀元前六六〇年にあたる。
しかし、その頃の日本は縄文時代だ。統一国家があったわけではない。
ゆえに神武天皇は、歴史上に実在した人物ではない。神話、伝説上の存在である。

神武天皇陵」にしても、現在の奈良県橿原市にあるが、江戸時代になるまでその所在も定かではなかった。幕末の孝明天皇の時、この場所と定められて作られた。孝明天皇は結局、神武天皇陵の参拝はかなわないまま36歳の若さで崩御した。
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このあたりの日本神話の概要、そして憲法改正の中身については、よく調べておかねばならない。麻生副総理が「民主的なワイマール憲法が、ナチズムを生んだ。あれをみならったらどうかね」と言っていたが、粛々と憲法改正の流れは来ている。

そして、改正されれば、自衛隊は正式に軍隊となる。天皇国家元首だ。そして、反対思想は弾圧されるだろう。

アメリカが仕掛けた戦争に自衛隊が加担させられることになる(韓国がベトナム戦争に参加してように)。で、日本はアメリカと同盟国なので、攻撃される。また、大東亜戦争のように爆弾が降ってくるんじゃなかろうか。原発に爆弾を落とされたら、即、日本はおしまいだ。そんな気がしている。