過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

カルマは流れ。過去に溯れないが、いまの瞬間から流れは変えられる。

①病の原因は無限にあって、どれがほんとうかわからない。②病を得たのは過去のカルマの表れである。③カルマは流れであり、過去に溯れないが、いまの瞬間から流れは変えられる。 ▽この間質性肺炎という不治の病を得たのは、なにか原因がある。その原因を探して…

スマナサーラ長老の本作り「死んだらどうなる?」

スマナサーラ長老の本作り、まだ戒律とか慈悲の瞑想とかの素材も入るので、あと20本くらい、投稿予定。 それが一段落したら、別にもう1冊進行中。そろそろ連載していこうと思っている。だいたい100〜200本の予定。 テーマは「死んだらどうなる?」 それが、…

まるで阿片窟みたい かすかに意識はあるが、静寂で至福

①まるで阿片窟みたい かすかに意識はあるが、静寂で至福②医療用大麻やアヘンなど、難病や死に至る時につかうのもいいのではないか③満州帝国の資金源はアヘンであった ▽「まるで阿片窟みたいだなあ」ベッドに横たわって、そう感じていた。 景色もわかる。光も…

オープン・ダイアローグの場がほしい

①病院に図書館があるといい②オープン・ダイアローグの場がほしい③支配し、命令を聞く、評価されるという従属の関係 ▽看護師さんが、アンケートのようなことで聞いてきた。「なにかお困りのことはありましたか?」──いや、なにもないです。ご飯が美味しかった…

病院にいるいろんな患者さんたち

①やることがなくて時間ある人は心配ばかりしている②身体が衰弱して壊れて死んでいくだけ、それを観察すればいい③自分から行動を起こさないと、行政のほうから手を差し伸べることはない ▽今回は、相部屋なので、いろいろな人との出会いがあった。隣の人は、肺…

平均生存期間は3年弱 とみた

①平均生存期間は3年弱 ②締切がセットされれば、やることの選択と集中が進む ③呼吸の瞑想に徹する日々の実験 ▽ 「線維性間質性肺炎は進行すると労作時息切れを自覚し、長期の療養が必要になり、線維化の進んだ過敏性肺炎は進行すると、平均生存期間は3年弱…

ハートヴィパッサナーというか

肺は線維化していくので、肺活量は落ちていく。ますます息苦しくなっていくというので、理学療法士から肺のまわりの筋肉を動かすためのレッスンを受けた。 両手で胸に手を当てて、吸うと胸が膨らむ、吐くと縮む。それを感じていく呼吸法。実にヴィパッサナー…

退院した。4泊5日の病院暮らしだった。

退院した。4泊5日の病院暮らしだった。とりあえず、さきほど帰宅。炭に火をつけて掘りごたつに入って書き始めた。 森のなかの静寂な病院だ。前回は検査入院、今回は薬を飲んで様子を見るというもの。 間質性肺炎の進行を止めるために、抗繊維化薬の錠剤を…

「数珠つなぎ」ですすんでいく

細胞は、受精卵が二つ、四つ、八つと分裂して増えていって、数百個ぐらいになった時、初めて自分がどんな細胞になるかを決めはじめます。 つまり、細胞一つ一つは最初から自分の天命を知っていて、私は脳になる私は肝臓の細胞だ、と決めているわけじゃない。…

ヴィパッサナー瞑想⑱ 脳がリラックス 通し番号112

※このヴィパッサナー瞑想は、脳がリラックスして活性化すると長老は言われる。たしかに、思考がいそがしく動き回ることから、脳が静かなっていけば、リラックスする。そして、なにかに集中するときは、脳がレーザー光線のように一斉に集中して力を出すのかも…

ヴィパッサナー瞑想⑱ 妄想の処分 通し番号112

※瞑想の難しいのは、次々と思考が働くこと。妄想が起きていくこと。雑念が浮かぶこと。押さえつければ、予見に雑念は浮かぶ。 その時は、呼吸に意識を戻す。呼吸に徹する。 哲学的に言うと、ものごとは否定するとよけいに主張してくる。「有」(う)を与える…

ヴィパッサナー瞑想⑰ 置物のように坐る 通し番号111

※「置物のように坐る」。まあ、いちばん難しい。道元禅師で言えば、只管打坐(しかんたざ:ひたすらすわる)。がんばって必死で坐るんじゃなくて、ただ置物のように、石ころのように坐る。 Only sittingというよりも、Just sitting かなあ。これができたら、…

ヴィパッサナー瞑想⑮ 柱のように立つ 通し番号109

※立ったところで、柱のようになる。背筋をゆっくりと伸ばしていく瞑想。そして、安定して立っているという瞑想。以下は、スマナサーラ長老の指導 ▽次の実況中継に行きます。背筋を伸ばすこと、これは結構真剣にやってほしい。お尻のほうに、ちょこっと微妙に…

ヴィパッサナー瞑想⑯ 坐る 通し番号110

※いよいよ坐る瞑想に入る。ポイントは、下腹部に集中してする。お腹の中に風船があると思ってそれが、呼吸するとき、膨らんだり縮んだりすることに意識を向ける。そして、体全体が膨らみ、縮みがある。そこに意識を向ける。 禅の「数息観」(すうそくかん)…

ヴィパッサナー瞑想⑭ 立っている 通し番号108

※立ちあがれば、立っていることになる。この立っているということも、難しい。ピタッとは止まらない。ぐらぐらする。思考も働く。 バランスよく立とうとすると、また細かい動きが出てくる。足の裏に意識を向ける。足そのものに意識を向ける。丹田に意識を向…

ヴィパッサナー瞑想⑬ 立ちあがる 通し番号107

※立ち上がる。そういう瞑想。立ちあがる、というのは簡単なようで、なかなか難しい。でも一日になんども立ち上がる。それが瞑想になるわけだ。すごいといえば、すごいこと。 たちあがろうという意識がまずはたらく。次に手をつこうという意識がはたらく、手…

ヴィパッサナー瞑想⑫ 動くということ 通し番号107

※「動く」ということについての、説法。生きているものは、動く。生きていないものは動かない。感覚というものがあるからだ。脳梗塞で麻痺したら、体は動かない。 生きているということは、動くということ、死ぬ瞬間まで動いている。たとえば、横隔膜が動い…

ヴィパッサナー瞑想⑨ 物を動かす、戻す 通し番号105

※いよいよヴィパッサナーの実践の指導に入る。映像があればわかりやすいが、文章にするとわかりにくいと思う。スローモーションと実況中継の二つがポイント。 私などは、なんでもすばやくやるのがいい、という生き方をしてきた。「拙速を尊ぶ」みたいな生き…

ヴィパッサナー瞑想⑨ 自分の動きを実況中継する 通し番号104

※思考を止めることで「いまここ」にいることができる。そのためには、自分の体の動きに意識を向ける。 その方法として、スローモーションと実況中継を使う。スローモーションは、あたかも瀕死の重病人が動くようなゆっくりさである。 いまの私は、重病人では…

ヴィパッサナー瞑想⑨ 自分の動きを実況中継する 通し番号104

※思考を止めることで「いまここ」にいることができる。そのためには、自分の体の動きに意識を向ける。 その方法として、スローモーションと実況中継を使う。スローモーションは、あたかも瀕死の重病人が動くようなゆっくりさである。 いまの私は、重病人では…

ヴィパッサナー瞑想⑦ 自分の動きを実況中継する 通し番号102

※思考を止めることで「いまここ」にいることができる。そのためには、自分の体の動きに意識を向ける。 その方法として、スローモーションと実況中継を使う。スローモーションは、あたかも瀕死の重病人が動くようなゆっくりさである。 実況中継は、まさに自分…

ヴィパッサナー瞑想⑥ いまの瞬間にいるだけ 通し番号101

ヴィパッサナー瞑想⑥ いまの瞬間にいるだけ 通し番号101 ※要するに、「いまここ」にいるということが真髄である。人生はそこにしかない。つねに「いまここ」にいれば、悩みも苦しみもない。 しかし、「いまここ」にいられない。過去のことを悔み、将来のこと…

ヴィパッサナー瞑想⑤ 心がオリジナルポジションになるまで、頑張る 通し番号100

※これで連載はついに100本までいった。あと20本くらいは続くように思う。この後は「死んだらどうなる?」の原稿の投稿にシフトしていく。 仏教の基本的な考え方に、「十二因縁」というものがある。過去・現在・未来の三界を流転する輪廻の様相を説明した12の…

ヴィパッサナー瞑想④ ヘビが出たら大騒ぎ 通し番号99

※たんに見た。しかしそれが、いかに脳内で捏造され、拡大されていくか。それヘビやコブラを例えて話されている。 私などは、巳年生まれだがヘビが苦手で、山里に移住して、マムシなどに遭遇するのが怖かった。ある時、台所でネズミが子どもを生んだ。すると…

いちりん楽座 「草創期の創価を体験して」 ー苦悶の選択、真実を見つめる勇気─11/24

いちりん楽座「草創期の創価を体験して」ー苦悶の選択、真実を見つめる勇気─ 2024年11月24日(日)14時〜(13時半、開場は雑談から。終了は多分、延々と続く。夜までもやっているかも。) GoogleMeet:下記をクリックするだけで参加できる。https://meet.goo…

ヴィパッサナー瞑想③ 心がオリジナルポジションになるまで 通し番号9

※大乗仏教では「空」(くう)という概念がある。空っぽである、なんにもない。しかし、内実がある。emptyness、nothingnessだけではない。スマナサーラ長老は、「空っぽ」「心のオリジナルポジション」という言葉を使っている。龍樹の空論で言えば、「中道」…

いまの症状。はあはあ、ぜいぜい。でも、5年はいけるという人も。

いまの症状。だいたい掘りごたつ(熱源は炭)にいる。天板にパソコンのモニターを乗せて、執筆している。おしゃべりする分には、何時間でも問題ない。昨日のいちりん楽座は6時間、喋っていた。ときには、10時間でも。 ぼくにとって、生き方に即した仏教とか…

ヴィパッサナー瞑想③ ただいるだけで十分 通し番号98

※瞑想とは、いまここの自分を離れて、どこか別の世界にいくことではない(そういう瞑想法もあるが)。いまここにいる。いるだけで十分ということだ。 生きている以上、見える、臭う、味がする、痛い、かゆい、トイレに行きたいとかいろいろな現象が我が身に…

ヴィパッサナー瞑想② 一人一人、自分が作った世界で苦しんでいる 通し番号97

※同じものに接しても、それぞれ受け取る人によって、想起するものが違う。自分自身にしても、気分、体調などによってちがってみえる。それぞれが、別々の主観世界で生きている。それがこの世界である。苦しみというのは、その意味から自分が創作したものであ…

ヴィパッサナー瞑想① 通し番号96

ヴィパッサナー瞑想① 通し番号96 ※先日の「東海ダンマサークル」で、スマナサーラ長老のヴィパッサナー瞑想の指導を受けた。かつてヴィパッサナー瞑想の集いを主催してきた。何十年もの間、ヴィパッサナーについては、わかっているつもりであった。今回、は…