過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

2017-01-01から1年間の記事一覧

便利屋「猿ちゃん」に会った

山里暮らしのたいへんさのひとつは、買い物が不便なこと。高齢になると歩いていくのがたいへん。なにより、そもそも店がもうない。便利屋「猿ちゃん」に会った。猿田光里さん。72歳。春野町の山あいに住むお年寄りを訪ね、食品や日用品を届けている。たんに…

暮らしの中で何十年と繰り返している行為が、いつも新鮮であること

自分の一生におけるすべての行動が、いつも初体験で、前に体験したことと微妙な差異のあることを感じとり「今まで体験した中の最高だ」と、その新鮮な感覚を楽しむのである。動きにおいて、立ち方、歩き方や、ぶら下げや逆立ち、どんな単純にみえる動きでも…

きょうは餅つき

きょうは餅つき。もち米を炊飯器で焚いて、木の臼と杵でぺったんぺったん。あかりも一緒に。10分くらいで、できあがり。大根おろしときな粉でいただく。こんな簡単な方法もある。きょうは入澤さんの所の餅つき大会に行く予定だったが、前日に餅米を水に浸し…

おじいちゃん、おばあちゃんの慰問みたいだ

きょうのあかりは、おじいちゃん、おばあちゃんの慰問みたいだ。肩車の散歩のついでに、ひとり暮らしのMさんのお宅に。そしてデイサービスに寄った。みかんをいただいた。

マスの放流

あかりを肩車して気田川に。ちょうど、マスを放流するところだった。何十匹も川に入れていた。60センチくらいのブラウンマスとニジマス。正月に釣りにくる人のために放流するのだという。かつて気田川は、いつも水面から魚が飛び跳ねるようであったという。…

仏教では、神をどうとらえているのか。

仏教では、神をどうとらえているのか。ざっくりと整理してみた。仏教では、神は人間界よりも上にある「天界」に住む。神といえども「欲界」に住む。その欲望のレベルによってクラス分けされる。いっぽう五欲は離れたけれども、存在欲求、あいは存在意識だけ…

「一夜賢者の教え」というのがある

過去をふりかえって、よく反省して明日に生かす。けれども、いつの間にか、過去の世界にひたることがある。ああすればよかったな、あんなことしなければよかったな……などと、思考が徘徊することもある。未来を見据えて、目標を立てて、ああしよう、こうしよ…

成功とは何か

成功とは何か。たくさん笑うこと。たびたび笑うこと。 知性ある人から敬意を、そして子供たちに好かれること。 みんなが認める評論家にみとめられること。 友人の裏切りに耐えること。 美しいものが分かること。 他人のよいところを見つけられること。 この…

いま・ここに向けて努力するということ

努力なくしては、なにごとも実現しない。目標に向かって邁進する、あきらめない、忍耐する、励む。それがたいせつ。そんなこといわれると、あんまりいい印象ではない。我慢が苦手だから。がんばりたくない。直感と好みで動くほうだから……。でも、努力と集中…

声の響きと身体感覚というところからみて

かつて西インドの砂漠を旅した時、太陽の輝きは厳しすぎると感じた。5月だった。熱くてどうしようもない。おそろしい。砂漠の民は、太陽よりも月であり星がたいせつ、と感じた。ラクダつかいは、遠方のであゆむ人たちに呼びかけるとき、天にむかって、投げ…

一神教は、砂漠の宗教という背景があるだろうか

一神教は、砂漠の宗教という背景があるだろうか。砂漠をすすむときには、各自が勝手にいくと、危ない。強力なリーダーの統率のもとに旅をすることになると思う。モーゼのような強靭なリーダーに統率されて、ユダヤの民は奴隷状態であったエジプトを脱出する…

春野の畑で青空キッチン さて施設をどう作るか

いま企画しているのが「春野の畑で青空キッチン」。ポイントは「食べる」こと。「畑で調理して食べる」こと。みんなで収穫して、その場で調理して食べられる。土づくりから、栽培、収穫、調理のプロセスを一貫して体験できる。まちなかの人も、農業体験とし…

粉砕した草木のチップを5杯、畑に運んでもらう

どどおーっとダンプで下ろす。もわあーっ湯気が立つ。あたりに、柑橘系の甘い香りがする。発酵しているからだ。そのままほうっておくと、どんどんと発酵が進んで発火するときもあるという。それらを一輪車で畑にまく。4トン車で、粉砕した草木のチップを5…

ありがたそうだから拝む。それが、日本の神道のありよう

クリスマスは、神の子イエスの生誕を祝う。神とイエスは同体。それが、キリスト教の教義。精霊もそうだが、よくわからない日本は、古来、神道の国。おんなじ神でも、唯一神ではない。多神である。神というよりも、カミというほうがいい。あらゆるものがカミ…

第2回 田舎暮らし入門講座を開催します

来年の2月10日(土)の18時半。第2回 田舎暮らし入門講座を開催します。またしても、子連れで出かけます。まあ、会いに来てくだされば嬉しいです。今回は、新宿文化センターの和室を借りました。駅から近いです。会場は36畳もあるので、あかりが走り回って…

「春野の畑で青空キッチン」という企画

「春野の畑で青空キッチン」という企画をしているところ。これまでやってきた、無農薬田んぼと畑の新しい基軸なりそう。「食」を通した交流。畑でとれた野菜をその場で調理して、みんなで食べられるところがポイント。種まきから収穫。野菜育てから食まで、…

「比較劣位」が、むしろ「比較優位」になるうる

経済学で「比較優位」というのがあるらしい。リカードが提唱した概念だそうだが、そのことを論じたいわけではない。 ま、「自分にとって優位な分野でこそ勝つことができる。なので、そこに集中せよ」という程度の意味あいで、いま使う。 言いたいのは「比較…

書くのは、自分の思考の整理のため

書くのは、自分の思考の整理のため。わからないときにこそ、書く。書くことでわかってくる道があらわれる。そのヒントが生まれる。「わからない」ということをテコにして書くというか……。 日記やメモみたいなものでもいい。だが、こうして発信することで、読…

書いたものは炎となって天にのぼる、灰になって土に還る

よくメモをとる。ポケットには手帳。気づいたこと、ひらめき。対話している時にもメモをとる。わがやに来客のあったときには、A4のコピー用紙に書きながら、お互いに確認したり。 書くのは、忘れないためもある。書き残すことで、その時点で忘れていいため…

「思考」は止められない。思考は、変化させられない。思考は、生み出せない。

眠っていても頭の中のCPU(中央処理装置)が動いている感じ。止まらない。休まらない。 CPUが思考を生み出している。あるいは、思考がCPUをとおして、はたらくのか。自分で思考を「止める」というのが難しい。いま思考を止めろといっても、止まらない。ます…

「春野の畑で青空キッチン」の打ち合わせ

「春野の畑で青空キッチン」の打ち合わせ。こうしてすこしずつ、かたちになっていく。いろいろな仲間を巻き込んで、企画を詰めていくのは楽しい。ハウスを移築する。日干し煉瓦を作る。カマドを作る。石窯作る。こんな野菜つくる。あんな野菜作る。協力者と…

スモークハムと門松とお寺と空き家と

入澤さんのところでスモークハム作りのワークショップ。ドラム缶でいぶして50人分を作るというもの。ぼくは、ほとんど見ているだけだったけど。空いた時間に、門松づくりをやってみた。この程度なら20分くらいで完成。おばあちゃんがほしいよ、というので2つ…

いまここに自分自身をつなぎとめておく

努力が必要。精進が必要。だけれども、目標に向かって頑張る、というのでもない。いまここに努力する。いまここに精進する。いまここに自分自身をつなぎとめておく。そうでないと、心は、想念は、過去に行き、未来にいき、不安と後悔、恐れと願望をさまよう…

本質的な生き方に語り合える仲間がいて、それでいて組織的な縛りのない自由な仲間、ネットワーク

この山里の友人に、クリスチャンの家族がいる。きょう訪ねた家は、ハレルヤコーラスを練習しておられた。クリスマスで歌うから、と。またある家族は、作品には必ず聖書の言葉を記している。 ほかにも真如苑、創価学会、立正佼成会、天理教、御嶽教、聖成公倫…

グラウンドゴルフやっていた

ぼくの毎日の散歩コース。事務所の近くの運動場では、グラウンドゴルフやっていた。地元の人たち。みなさん70代かな。明るい。ここは、少年野球のグラウンドとして、よく使わている。ドクターヘリの離発着の場でもある。ちかくにデイサービスもある。そばに…

大雑把に仏教を概観してみた。基軸は、鎮護国家と末法思想の2つから

日本の仏教は、まず「鎮護国家」が目的であった。僧侶の務めの第一は国を安んずること。飢饉、伝染病、戦乱の起きないよう、五穀が豊穣であるように、祈ることであった。 そのためのお経は、「金光明経」「薬師経」など。それらのお経は霊的な力があると思わ…

一緒に力を合わせて乗りきる伴侶がいるといないでは、ずいぶんとちがう

山里暮らしのひとつのパターン。定年退職した。もう仕事しなくていい。さあ、いよいよ田舎暮らしだ。大自然でおもいきり遊びたい、木工も菜園もやってみたい。ワクワクするぞ。物件を探す。移住する。 しかし、奥さんは一緒に来ない。不便で文化がない。虫が…

「畑と青空キッチン」をやってみたい

「畑と青空キッチン」をやってみたい。友人のMさんが訪ねてきた。その打ち合わせと現地視察。楽舎の2反(2,000平米)の畑。広大な耕作放棄地がひろがる。春には桜が咲く、そばを清流が流れ。国道にも近い。隣接した楽舎の無農薬の田んぼ(3反)体験もできる…

明治の神仏分離令の影響について

秋葉信仰について訪ねて来られた二人の方と、明治の神仏分離令の影響について話しあった。神仏和合として秋葉信仰ネットワークを作りたいという。ひとりは歴史学者であり、自治体の市史などの編纂をされている。明治の神仏分離令によって、それまで神仏は一…

どういう人が成功しているのか。あるいは、失敗例。さまざまな支援制度の活用法。

山里には耕作放棄地がひろがる。安心・安全の有機農法はおもしろい。畑をやりたい。田んぼをやりたい。お茶をやりたい。指導してくれる受け入れ農家もある。可能性はたくさんある。けれども、ただちに暮らしていけるはずもない。経験の蓄積、ワザの習得、販…