過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いま・ここに向けて努力するということ

努力なくしては、なにごとも実現しない。目標に向かって邁進する、あきらめない、忍耐する、励む。それがたいせつ。

そんなこといわれると、あんまりいい印象ではない。我慢が苦手だから。がんばりたくない。直感と好みで動くほうだから……。

でも、努力と集中をみている。集中は、いろいろなものを排除して、ひとつのものに注意を向ける、焦点を当てるというところ。

いまみている努力と集中というのは、「未来」に向けてのものじゃあない。「いま」に向けて、だ。

「いま・ここにあること」に向けての努力であり、集中だ。

これは、とっても難しいこと。「いま」というのは、この瞬間だ。瞬間がすぐに過去になるから。瞬間瞬間がどんどんと過ぎていくから。

それを「いま」につなぎとめようとする。そこに努力する。いまに集中する。そこに努力する。

ああ、ほんとうに難しい。で、「あっ、いまにいない」「いまここにいなかったな」というのは、わりと気がつく。後からだけど。

すぐに思考に入ろうとしてしまう。そうして、思考は、過去や未来にはたらく。いまここに働かない。

「いま、ここ」にいないというのは、体とあたまがバラバラということ。あたまだけが、未来にいく。過去にいく。あるいは、どこか別のところにいく。からだは、いまここにあるのに……。

そこをがんばって、「いま・ここ」につなぎとめる。努力する。それはたとえば、いまの体の動きに意識を向けること。たとえば、呼吸に意識を向けること。

いま起きた感情、感覚に意識を向けること。その努力というところ。そこの試みをしている。さて、どういうことになるか。