過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

書いたものは炎となって天にのぼる、灰になって土に還る

よくメモをとる。ポケットには手帳。気づいたこと、ひらめき。対話している時にもメモをとる。わがやに来客のあったときには、A4のコピー用紙に書きながら、お互いに確認したり。

書くのは、忘れないためもある。書き残すことで、その時点で忘れていいためでもある。覚えておこうとすると、頭のRAMがいっぱいになる。ので、メモすることで頭のRAMのキャッシュをカラにしていくわけだ。

そこまではいい。問題は、こういったたぐいのメモが、たまってゆく。あとで読めない。読む気がしない。まぁ、メモした時点で、それはそれで完了しているともいえる。そのままま捨ててもいいわけだ。

しかし、なかには貴重な情報がある。残しておきたい情報がある。それで、だいたいその日に、エディターに入力する。入力したら、メモは破り捨てる。ときに、古いメモやら手帳が出てくる。たいせつそうなところだけは入力。テキスト入力しておけば、あとは、ざっと検索をかければいい。

さて、こういったメモ類をゴミ箱に捨てると、いっぱいになる。それを、ときどき空き地の焼却炉で燃やしていく。炎になって灰になっていくのが、ひとつの爽快感。

燃やす、燃やす。炎がうねる。螺旋の渦巻きが、ごおーと起こる。書いたものは炎となって天にのぼる、灰になって土に還る。一つひとつ、完了という心地よさがある。