歴史
今朝考えた。インドと日本の交流のイベント・出版の企画書。「東アジア文化都市2023」。採択されれば、動き出す。採択されなくても、ZOOMで開催。 ▽〈概要〉日本在住のインド人女性による、インド文化(哲学、死生観、宗教、暮らし方)を講演する(2回)。ZO…
中国人の劉さんが来訪。きけば、国費留学で来日、なんと東京工大でシステム工学で博士号も取っている。来日してもう38年になる。 彼は、毛沢東が指導した、下放運動(上山下郷運動:じょうさんかきょううんどう)を体験している。 ▽下方運動は文化大革命期の…
いま「浜松まつり」がはじまっている。まあ、「フェスティバル」かな。参加者は3日間で100万人を超える 初子の長男が生まれると、無事に育つように凧を上げて祝うというのが祭りの起源らしいが、そんなに古いものではない。おそらく戦後かなあ。 ▽まつりには…
なぜあらゆる宗教が天皇制に巻き込まれてゆくか。これから分析していこうとしている。 ▽明治維新とは、いわば「薩長収奪政権」なので、将軍よりもやんごとなき天皇(明治天皇は、当時15歳だったか)をもってきて上に据えることで、人民を統治しようとした。…
浄土真宗のお坊さんとの対話⑤ 「懐中名号の中身です。戦争中の、西本願寺の門主 大谷光照の印鑑が押してあります。これをもって、若人は戦争に行ったわけです。──なかなかシンプルで趣のある懐中名号ですね。これを肌身離さず持っていれば、阿弥陀如来に守っ…
池田大作さんが生きておられたとしても、こうした提言など書けるものだろうか。4月27日の聖教新聞。そして、この聖教新聞の一面の下の広告。天皇陛下の随想集がバーンと出ている。創価も天皇制については、じつはむかしから深い思い入れがある。 ▽初代会長牧…
浄土真宗のお坊さんとの対話③ ◉天皇は阿弥陀仏というのは本地垂迹説のようなもの 「天皇と阿弥陀仏は一体。天皇は阿弥陀仏、阿弥陀仏は天皇という表現は刺激的すぎるかも・・・」 ──じゃあ、どんなふうに? 「天皇は“現人神”(あらひとがみ)だから、阿弥陀仏の…
②浄土真宗のお坊さんとの対話。 ◉戦時教学とは ──「戦時教学をきちんと反省してこなかったことも要因」と言いますが、そもそも「戦時教学」ってどういうことですか。 「戦時教学というのは、天皇制ファシズムを聖戦という美名の下で、侵略戦争体制を翼賛…
日蓮における偽書の続き。 「いい文章だから、いい内容だから、真蹟だろうが偽書だろうが、どうでもいい。気に入った文章を生き方の指針とする」という読み方もある。ぼくは、その立場だ。 しかし、そうはいっても、オリジナルの日蓮思想はどういうものかを…
富永仲基(一七一五~四六)という天才がいた。彼が著述した『出定後語』二巻(一七四五)を読み、たいへんに感心している。 大阪で代々醤油の醸造を業とする商家に生まれた。三十二歳の若さで亡くなっている。 ▽明治以降の近代仏教学において常識となった「大…
ざっくり平安仏教から鎌倉仏教の流れ。 日本に最初に密教をもたらしたのは最澄。それ以前に、雑密というかたちで伝わってきたものはあった。 空海が密教に目覚めたのは、たしか久米寺で大日経を読んだことにあったと思う。空海は「これこそが仏法の中核」と…
仏教は「加上」で説明できるのかもしれない。 ▽一つの思想や学説が立つと、さらにそれを超克するために異なった思想や学説がおこってその上に付加され、こうして思想・学說は歴史的に発展していく。歴史的にたえず新しい説が現われ、上へ上へと積み重ねられ…
鎌倉時代の祖師のことを探求するのが大好きである。日課である。とりわけ親鸞、道元、日蓮。 哲学的、実存的な深みで、道元と親鸞に惹かれる。教義・法門の構築、その実践的な生き方として日蓮に惹かれる。 ただ、日蓮には、親鸞、道元のような哲学的、実存…
こないだ宗教について、あかりの小学生用の国語辞典から引いてみて、すこしまとめてみた。大きくは、宗教とは①神や仏の教えを信じて②暮らしの安心を得るというところ。 こないだ、猛さんと話をして、それだと個人のレベルの信仰ってところだよね。もうひとつ…
春野に小俣(おまた)という地域がある。春野には京丸という秘境があるが、そこからまたひとつ山を超えたところだ。こちらも秘境である。標高は600mくらい。かつては10世帯ほどの集落があったが、もうだれもいない。崖も崩壊して一部の民家は潰れている。 …
襖(ふすま)の下張りに出てきた古文書。おお、江戸時代のものだろう。---------------------むむ、敵人を囲んで味方の軍勢……みたいな文があるから、もしや戦国時代のものではなかろうか。それそれは、たいへんなものがでてきたぞ。胸が踊ったが、襖をすこし…
「おお。これはもしかして、江戸時代の古文書じゃないか」 そう思われるものが、襖の下からでてきた。でてきた。なにしろ古文書なので解読は難しい。が、ほんのすこし見たところが、「味方の軍は敵方塀を囲んで……」と読めるではないか。 ということは、これ…
あれ、きょうは祝日か。いったいなんの祝日だったっけ。文化の日? それはどうして? 1946年(昭和21年)11月3日は日本国憲法が公布された日だからだ。そうして1948年に公布・施行された「祝日法」で、この日を「文化の日」と祝日に定めた。----------------…
「石井紘基が暗殺された」ちょうど20年前のきょう、10月25日だ。 それを聞いたのは世田谷にある国士舘大学のキャンパスだった。当時ぼくは大学の広報の仕事を受けていた。学生とともに南インドの島で家づくりのボランティア活動したこともある。 石井が…
日蓮と鴨長明というテーマが浮かんで書いている。 ことの発端は、あかりといつも歌っているインドの歌:「ハヌマンチャリサ」(ハヌマンという神様をたたえる歌)をカナを振ったテキストを投稿したら、インドの方からコメントがあった。 あれ、どんな方かな…
アメリカという敵国の占領下にあって、なんとか生き延びる道は、「長いものには巻かれろ」だ。パペット(傀儡)になって日本の統治をすること。天皇も官僚たちも。面従腹背しつつアメリカのポチとなる。 アメリカの統治の基本は、間接統治。日本の行政、立法…
東京地検特捜部に関心がある。オリンピック疑惑、どこまで突き進められるか。電通、大会組織委員会、さらには森や竹田。明治神宮外苑の再開発利権も出てくるかも。-------------------東京地検特捜部は、政治家汚職、大型脱税、経済事件など大規模事件を集中…
山里育ちのあかりは、まだ海を見ていない。まだ暑い。海は気持ちがいいだろう。「そうだ。海を見よう。福田港(磐田市)に行こう。獲りたてのシラス丼を食べよう」。あかりと妻と康ちゃんと出かけた。---------------------海に着くと、サーフィンしているの…
「わしは20代の頃は横須賀でヤクザをしていてのう」──ええ!びっくり。それはまたどんな仕事していたんですか? 「天皇の玉音放送のあと、軍部が蓄えていた物資は、横流しになった。属していた組が闇物資を運んで管理して闇市で販売していた。わしはその仕事…
なぜ日本が今のようになってしまったのか。その原因はどこにあるのか。どうしたらよいのか。それはやはり、歴史を紐解くしかない。江戸時代や明治維新から調べるのもよいが、直近には、やはり敗戦、無条件降伏、アメリカの占領軍の支配下の歴史から。その歴…
ライシャワーが真珠湾攻撃の翌年、1942年9月、米国戦争省に提出した「対日政策についての覚書」を紹介する。 この提言は、戦後の日本の占領政策の基本的な理念を示している。 当時、ライシャワーは当時31歳。ハーバード大学極東言語学部の講師。日本生まれ、…
「歴史は繰り返す」。戦前からの歴史を探求している。以下、Wikiをもとにまとめてみた。 関東大震災でいかに甚大な被害があり、その後の経済停滞から、戦争に入っていったのか。 うわさ、風聞、マスコミがとりあげることで、朝鮮人の大虐殺が起きた。普通の…
歴史の現場にいた人から話を聞くのは、じつにおもしろい。 「岸信介と立ち話をしたことあるよ」──へぇぇ、それはびっくり。「いや、話といっても大した会話じゃなくて、わしは警備していたものだから、そのやりとりだよ」 ふと思い立って、取材の仕事の帰り…
法治国家なので、かたちとしては「法」を根拠になされていく。では、国民の大多数が反対している安倍さんの国葬についてはどうなのか。 ①内閣府設置法を根拠に、国葬儀を含む国の儀式の執行は、行政権に属する。②そのため「閣議決定」を根拠に行いうる。 以…
同時代に生きた日蓮と親鸞。それぞれ魅力的だ。どちらが思想的に深いか、より実存的かというと、それは親鸞のありようだ。まあともあれ、それぞれに味わい深い。 日蓮は、あまりに偏狭かつ攻撃的。情熱的。行動的。自分が正しいと思い込んでいる。論調は、形…