過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

東京地検特捜部、どれだけ金メダルを得られるか

東京地検特捜部に関心がある。
オリンピック疑惑、どこまで突き進められるか。
電通、大会組織委員会、さらには森や竹田。明治神宮外苑の再開発利権も出てくるかも。
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東京地検特捜部は、政治家汚職、大型脱税、経済事件など大規模事件を集中的に捜査の案件に取り組む機関である。
一般的な刑事事件は警察による捜査、逮捕が行われる。この種の大規模事件では、最初から特捜部が捜査・摘発してゆく。
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東京地検特捜部のできたのは1947年(昭和22年)旧日本軍と政界、財界の汚職事件を契機に発足した「隠匿退蔵物資事件捜査部」がおおもとである。
敗戦時の空白期間に、軍隊の貯蔵物資や民間から徴収した貴金属宝石のたぐいは横流しされて、闇市でうりさばかれたり、政治資金になっていった。
児玉誉士夫などは、戦争中、海軍航空本部のために物資調達を行い、終戦時までに蓄えた物資を占領期に売りさばいて莫大な利益を得た。この豊富な資金を使って、戦後分裂状態にあった右翼を糾合し、鳩山一郎など大物政治家に政治資金を提供し、フィクサーとなっていくのである。
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占領軍(アメリカ)は、旧日本軍が貯蔵していた隠退蔵物資を摘発してGHQの管理下に置こうとした。それで、できた機関が東京地検特捜部。以来、ずっとアメリカの息がかかっているわけだ。
これまで東京地検が捜査に入った事例を見ると、なんとなく偏りを感じる。
たとえばロッキード事件田中角栄逮捕、造船疑獄、東京都議会黒い霧事件、石油ヤミカルテル事件、ダグラス・グラマン事件、KDD事件、リクルート事件東京佐川急便事件・金丸事件・ゼネコン汚職事件、山本譲司衆院議員逮捕(秘書給与詐取事件)、堤義明証券取引法違反有価証券報告書の虚偽記載、インサイダー取引)事件、ライブドア事件村上ファンド事件、福島県知事汚職事件、徳洲会事件……。
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そんなわけで、アメリカの意向によって腰砕けになることもありうる。
東京オリンピックはまったく見なかったし関心がなかったが、今回の捜査は、大いに関心をもってみている。東京地検特捜部、どれだけ金メダルを得られるか。
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ところで、先日の統一教会の記者会見だが、統一教会側の弁護士は、元東京地検特捜部に在職していた。
こうして、統一教会は政治家だけではなく、司法、行政、マスコミなどにも食い込んでいるのだろう。ちなみに創価学会などは、各分野においてたいへんな人材配置をしている。