過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

M資金とデイサービスと渋沢栄一と

「お願いがある。M資金について調べておいてください。あとで、訪ねていきます」
そのようにKさんから、連絡をいただく。
M資金とは、よく詐欺的な手法で出てくる埋蔵金の一種だ。諸説あるが、連合国軍最高司令官総司令部GHQ)が占領下の日本で接収した財産で、極秘に運用されている秘密資金。
あるいは、敗戦時に隠匿した軍需物資を換金したもので、さる銀行に眠っているとか。詐欺的な事件でよく出てくる話だ。
---------------------
じつは、ちゃんとした方が、Kさんのプロジェクト(渋沢栄一と春野の源泉となった王子製紙の発信)に共鳴して、そのM資金筋の人とアクセスしたので、その話を持ってくるという。
このテの話は99.99%ガセネタ、眉唾なのでほうっておけばいいんだけど、その方はM資金を信用しているらしい。儲け話ではなくて、真摯な気持ちからの提案らしい。ので、その方を説得する資料がほしいと、Kさんから頼まれた。
------------------
で、Kさんたちが訪問。デイサービスの施設で、M資金の話をしたり、その周りでは、おばあちゃまたちが、昭和歌謡を聞いていたり、クリスマスの飾りつけをしていたり。
その横には、元町長がいたり、統合失調症気味の人が、話を聞きに来たり、というなかなかシュールな展開となった。
ともあれ、そんな訳がわからない話よりも、「春野町のためにつかってほしい」というS資金(1億円)があるので、そこに企画提案したらいい、ということを申し上げた。こちらは、現実味のある話。
------------------
ま、そのことよりも、Kさんの運転手できてくれたRさんの奥さんが、認知症で困っていると言う。認定のこと、要支援や要介護について、説明して差し上げた。
明日、地域包括(高齢者相談センター)の方を紹介することにした。こちらが、いちばん現実味のある話である。