過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

異業種交流の拠点にも

きょうのデイ。

大手の信用金庫の本部から、4名来訪。融資してもらおうということではない。M&A、起業支援、法人営業の部門。山里における企業のマッチング、空き家の活用、異業種交流などについて語り合った。

これまで企画してきたイベントについて語る。看とりとおくり、神社・寺・教会カフェの企画の話も。
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豊かな自然もあるが、山里の魅力は「人間の魅力」を軸にしていくとおもしろい。強靭でユニークな人がいる。その人たちを発見し、人と人を結んでいくと、おもしろい展開がある。そういう企画をしてきたと。

山里たとえば伝統職人。天竜区には、鍛冶屋、和紙、竹細工などの職人がいる。

遠州でも唯一の鍛冶師、佐久間の片桐さんの話をしたら、うちにきてくれている信用金庫のTさんが親戚だという。
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かれは28齢で体力がある。親戚かつ地元。「ぜひ鍛冶の技を継承したらいい」と提案した。
そうしたら、信用金庫のスタッフが一同に言う。

「それがいいよ。いまどき銀行など斜陽産業。鍛冶屋は、これからの時代ユニークな仕事。ぜったいに向いているよ。鍛冶屋をやることにしたら、ちゃんと融資するから、ぜひ跡を継ぐといい」
そんな話で盛り上がったのだった。 
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これからの次代を見据えて、というか先細りかつ閉塞的で見えない。
だが、これだけはいえる。他とは違うワザを磨く、個性を発揮する。語学力を磨く。コミュニケーション力を身につけること。
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春野の山奥に1つ10万円近い竹バッグを制作する方がいる。いま注文すると25年待ちという作家がいる。そういうお客が固定ファンでいるということだ。

竹細工にしても鍛冶にしても和紙にしても、国内の生活雑器というよりも、アートととして、海外展開するのがいいかもしれない。

ま、そんなことでこのデイサービスの施設は、食事しながら異業種交流の場にしていったら面白い。信用金庫の人にも来ていただいたりしながら。