過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「豊臣鎮西軍記」というタイトルが出てきた

襖(ふすま)の下張りに出てきた古文書。
おお、江戸時代のものだろう。
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むむ、敵人を囲んで味方の軍勢……みたいな文があるから、もしや戦国時代のものではなかろうか。それそれは、たいへんなものがでてきたぞ。
胸が踊ったが、襖をすこしずつ剥がしていくと、「豊臣鎮西軍記」というタイトルが出てきた。
なあんだ、そうか。「軍記物」の写本なんだ。
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「軍記物」というのは、中世末期から近世初期にかけて、戦国武将や大名家の武勲・武功について記述した書物。江戸時代に講談の一種である「軍記読み」によって語られた、歴史に取材した通俗小説。
有名なのは、信長公記戦国大名織田信長の一代記)、三河物語(戦国時代~江戸時代初期の武将で旗本の大久保彦左衛門忠教が、徳川氏の事績と大久保一族の功績を綴った)、甲陽軍鑑甲斐国戦国大名である武田氏の戦略・戦術を記した軍学書)など。
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まだまだ、たくさんの古文書が下張りにある。借金の証文みたいなもの。年貢の石高の記録のようなもの。
これからじっくりと丁寧に剥がして解読していくことになる。とりあえず、大切に保管。