破れた屏風の絵から裏打ちに使われていた新聞が出てきた。明治40年代のもの。時代は、日露戦争がおわり、日韓併合から第一次世界大戦へとづつく頃。時代の空気感が伝わってきておもしろい。
格子戸などをくださるというので、尾上さんの家をたずねた。ちょうど屏風の絵を修理したいというので、見せてもらっときのこと。これは焼いてしまうところだった。うわあ、これは貴重だから保存しておいたほうがいいですよ、と。
フスマなどに古文書が使われているケースもあった。以前、目録をもって訪ねてきた方は、裏打ちされていた古文書を焼いてしまうところだと言っておられた。なんと、鎌倉時代の武蔵七党の流れを汲む児玉氏の末裔だった。國學院大學が半年かかって調査してくれたという。
また、一昨日、長楽寺の真誉僧尼から電話があった。開かずの部屋をあけてみたら、古文書ができたという。天明時代(江戸時代)の古文書だという。それで、古文書の読めるお坊さんにお願いして、こんど解読してもらうことにした。