過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

自分の信ずる神しか認めない、他は邪悪のものとして許さない。軽蔑し憎悪する。

イスラエルは、パレスチナの過激派組織「ハマス」による奇襲攻撃を受け宣戦布告した(2023年10月8日に)。イランはハマスのロケット弾をサポートした模様。

トルコも反イスラエルで、イラク北部での軍事作戦の継続を発表した。イスラエルの側に付くのは、アメリカなどのNATO、そして日本。解決のきざし、まったみえず

ロシア、中国、サウジ、エジプト、アフリカなどがどう出るか。

ウクライナの戦争どころじゃない、まさに第三次世界大戦になろうとしつつある。

アメリカの軍事産業はもうかるが、当事国はたまったものではない。難民も増える。
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もとはといえば、紛争の原因はイギリスの「三枚舌外交」にある。第一次世界大戦中に、イギリスは秘密協定を結び、アラブ人にもユダヤ人にも独立国家建設を約束した。

このことが原因で、パレスチナでは両民族による対立が発生する。今回は詳しく書かない。映画「アラビアのロレンス」を見ておくといい。
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イギリスやフランスは、民族・宗教事情を無視して国境を定めた。きちんとしと処理をしないで放置。第二次世界大戦後にイギリスの委任統治が終了すると、国際連合パレスチナ分割案を発表し、アラブ人とユダヤ人でパレスチナを分け合うことにした。

1948年にパレスチナイスラエルが建国された。パレスチナ人は難民となった。

イスラエルはいわば、ユダヤ教の宗教国家。
「宗教国家」の建設は前例がある。パキスタンである。パキスタンは、1947年8月15日にイギリスの植民地支配からインドとともに分離独立。

パキスタンは、イスラム教徒の居住地域を中心として独立した。こうした前例を踏まえてのイスラエル建設とみている。いずれもイギリスが背後にあるのだ。
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イスラムユダヤ教は、そもそも犬猿の仲かと言うとそうでもない。
ともに啓典の民アブラハムを祖とする人たちだ。

ユダヤ教の聖書を原典としている。そこから現れた預言者エスを祖とする新興宗教キリスト教であり、7世紀の初頭ムハンマドという預言者を祖とするのがイスラム教だ。
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アッラー・アクバル(アラーは偉大なり)

ラーイラーハ・イッラッラー(アッラーのほかに神はない)

アッラーは唯一無二の神で、万物を支配し、永遠の絶対者、全知全能の創造主。

自分の信ずる、自分と契約した神以外は信じない。というか、一つの神しかいない(エホヴァでありアッラーである)。

自分の信ずる神しか認めない、他は邪悪のものとして許さない。軽蔑し憎悪する。まあ、一神教の特徴であり、西洋史を俯瞰すれば血なまぐさい歴史がわかる。
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そこへいくと、多神教的はそんな争いは少ない。ただしかし、平和な仏教であっても、独善排他性の強い新興宗教の巨大集団はある。なにしろ「自分たちは正しい。正義である」という人たちとは、語り合いが難しい。「正義」をふりかざす宗教や団体は、用意に「暴力」「人権抑圧」につながる。なにしろ「自分たちは正しい」のだから、始末に負えない。