過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

なぜユダヤ人が亡国の民となったか

ユダヤ人」という民族的(生物的)な特徴は、はっきりしない。故郷を失い、各地に放浪し混血が進んだから。なので、「ユダヤ教のおしえ=律法、を信じまもる」というひとつの紐帯を示すともいえる。
なぜユダヤ人が亡国の民となったか、について。以下、山形孝夫著「聖書小辞典」(岩波ジュニア新書)から
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紀元前587年、エルサレムは新バビロニヤ帝国のネブカドネザルの攻撃によって陥落。聖都エルサレムは壊滅しました。
エルサレムのすべての市民、すべてのつかさ、すべての勇士、すべての木工と鍛冶1万人」が捕えられて、バビロンの地へ連行されました。
紀元前538年、ペルシャ王クロスによって新バビロニヤ帝国は滅ぼされ、補囚の民は祖国帰還をゆるされますが、イスラエルの民は各地をさまよう亡国の民となり、聖都エルサレムは民族の再生をかけた悲願の都となりました。
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この50年間にわたる奴隷のような状態によって、「なぜ偉大なユダヤの王国が壊滅したのか、なぜこんなに悲惨な目に遭ったのか」という意識が生まれ、次々と預言者も現れ、強靭なユダヤ教がつくられていったのだろうか。