過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

バンコクのファランポーンの駅前広場で

むかしインドの帰りに、よくバンコクに立ち寄っては一息ついていた。インドの過酷な旅とくらべて、タイは人々が柔和でほんわかしていた。でもじつは、バンコクも旅行者が殺されたりしてアブないんだけども。

こんな風景があった。夕方、ファランポーンの駅前広場にいくと、たくさんの露店が出ていた。ゴザを敷いて、そこで安酒に瓜とか果物を出すだけのもの▲東北地方のイサーンから、女たちが天秤棒を担いで出稼ぎに出てきている。みんな若くて可愛い娘さんたち。その数、100人くらいかなあ。適当に可愛い娘を見つけては、ゴザに座って飲むわけだ。

友人とそんなふうにして飲んでいると、突然、ピリピリピリーと笛が鳴る。警官が走ってくる。ここでは営業してはいけないようだ。天秤棒を担いで、ゴザを丸めて、みんな逃げだす。客も一緒になって逃げる。ぼくも一緒になって逃げる▲逃げた先が近くの公園。そこでまた、ゴザを広げて飲みだす。そしてまた落ち着くと駅前にもどって店を出す。そしてまた、警察が追いかけてくる。また逃げる。こうして逃げ出すところが愉快でみんな楽しんでいるようにもみえた。