過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

珈琲の入れ方

コーヒーの焙煎について▲こないだ入った引佐町の喫茶店うどん屋と兼用の店舗だったが、かなりの本格的なコーヒーを出してくれた。値段も650円と破格だったけどね。それでマスターからいくつかヒントをもらった▲ぼくは3日に一度、生豆から焙煎している。灰緑色の生豆は焙煎してゆくと茶色になり、やがて油が出てきてピカピカと輝いてくる。ここまで焙煎すると、苦味のきいたコーヒーになる▲でも、ここのあたりが難しくて、煎りすぎるとモカだろうがキリマンジェロだろうが、みんな似たような味になる。なので、ピカピカになる前に焙煎はやめたほうがいいとアドバイスをもらった。

淹れるのは、普通はネルの袋で1分近く蒸してから濾していく。コクが出るけど、重たい味になる。ここの喫茶店は通常の2倍の量を入れて、すばやく濾していた。こうすると、キレのいい味になるそうだ▲ということで、きのうから、そのやり方でコーヒーを淹れている。豆の種類と品質、焙煎の仕方、水、淹れ方、などほんのちょっとしたことで、ずいぶんと味が違ってくる。なかなか奥深いものだ。

しかしここの喫茶店、いくらこだわりのコーヒーをだしてくれても、うどん屋と兼用というのはいただけない。聞けば、うどん屋は両親が経営していて、本人はうどん屋のおわる2時から喫茶店だけをやっているのだという。まだ店ははじめたばかりだ。いずれ本格的な店を持ちたいのだと思う▲かれは、お坊さんにしたらとっても雰囲気のいい人相だったし、声の響きもよかった。まだ若いのだから、ひとつ禅寺で修行して、坊さんになって、「禅珈琲」「喫茶 禅」みたいにしたらいいんじゃないかとも思った。