過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「消滅集落」になった施設の活用

昨年「消滅集落」になったところがある。
だが、寄り合いの設備だけは見事に残っている。きけば8,000万円もかけた建物という。
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そこを民泊、泊まり込みのワークショップの場にしようと、行政にプロポーザルしていた。先月、市民部長以下ずらりと並び、そこに社会勉強も兼ねてあかりも連れて行った。

結果、採用基準60点に対して、56.4点数で不採択。
理由は明かされない。
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で、いろいろ調べていくと、「民泊」「泊まり込みワークショップとして使用したい」という提案が問題であったのではないか。

静岡県庁の衛生課、浜松市の保健所、下水道局などあちこち調べてみた。

①まず「民泊」。届出を行う住宅は、以下のいずれかに該当している必要がある。
ア)現に人の生活の本拠として使用されている家屋
イ(入居者の募集が行われてる家屋
ウ(随時その所有者、賃借人又は転借人の居住の用に供されている家屋

「その施設の居住は認められない、今後もない」ということで、居住実態のない民泊専用の物件ということになり、要件に該当しない。これでアウト。

この施設は、いわば公民館なので、居住はできないし、浜松市としては、今後のその予定はない。8,000万円もかけた建物で、いまだにとてもきれいなのに、解体か、自然に朽ち果てるのを放置するしかないのだろう。

また、ヘタに住民が増えて村が蘇ると、道路の補修、がけ崩れの補修など多額の費用がかかる。そこは、都市の効率経営を目指す行政としては、生滅集落など「選択と集中」の埒外、お荷物となる。

②さらに、大きな問題は「飲料水」。
住宅宿泊事業法上は、飲料水に関する規定はないということだがが、行政は難色を示す。

①すでに生滅集落になったので、春野上下水道課が、水は給水しないときめた。住民でないのに上水道を使わせるのは「目的外使用」で規定に反する。

②では、ウォータータンク:ため水(雨水、沢の水、わがやの水道の水)はどうか。保健所としては、許可できないという。

③井戸を掘る 岩盤層が厚いためおそらく水が出ないか、かなりの費用ががる。また、その水質で保健所が許可できるかどうかわからないという。
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ということで、「民泊」はあきらめて、仲間内、会員だけで、自分で水と食料と寝具を持ってくるという方向。

ガスは使わない。電気も使わない。風呂はドラム缶風呂。料理は薪で行う。冬は薪ストーブ。

そんな事業内容で行こうと思う。そうすると、固定費は浄化槽の維持管理費だけ。それもコンポスト・トイレにすれば、かからない。今後かかってくる費用は薪ストーブの設置と建物の修繕費くらいか。草刈りは参加者で行う。
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全国、こんな感じで使われなくなった廃校、農山村交流センター、公民館などが潰されていくようになる。そして何も残らない。更地になって、あとは雑草が生えるのみ、と。

地方の施設、そんなのばかりである。そして、ますます増えていく。もうかるのは解体屋である。