過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

友だち(とくに時間軸と体験が同じような)を大切にするのが人生の宝だなあ

「がんばってや。あんたのFacebookは、妻と一緒にちゃんと読んでるさかいに。そやけど、あんたはいろいろとすごいなあ。とても真似できへんわ。
もうわしら70を超えたから、いつ逝ってもおかしくないなあ。あかりちゃんのためにも、がんばってや。死ぬまでがんばらんといかんなあ。」
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学生時代の友人、奈良の五條市で桃の農家をしている井元さんととやりとり。いつも桃を送っていただいている。
たくさんの学友がいたが、いま交流しているのは、彼だけである。

学生時代、ものすごく厳しいと言われた浦田賢治ゼミの合宿に参加したとき、ほんのすこし対話を交わして住所を交換した程度だった。

おたがい法律などもとより興味があるわけじゃなかった。ゼミのレベルにはついていけず、即脱落。一年上に、のちに大学で憲法の教授をされた水島朝穂さんがいた。かれなど当時から、問題意識の深さと精緻な理論展開は、その差は大学生と小学生だった。
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ともあれ、井本さんとの付き合いは、卒業して30年後だ。ぼくが山里に移住して、農地を得るために農家資格を取ろうというときに、教えてもらったことがきっかけだった。

年賀状の返事を書かないし同窓会にも行かない私は、学友と関係性は切れてしまっていた。が、井元さんの奥さんがいつも手紙をくれて、つなげてくれていた。
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写真は12年前に訪ねたときのもの。吉野と信貴山にいく仕事があるので、今年は、なんとしても再会せねば。

しかし、友だち(とくに時間軸と体験が同じような)を大切にするのが人生の宝だなあとつくづく思う。