過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

9年もすると見栄えのする花木になっていった

 
9年前、山里への移住にあたり、宅地(400坪)とともに広大な農地(1300坪)を買うことになった。
地主は「宅地は、農地も一緒でないと売らない」と言う。そこで、農業する目的もないけれど、農地を取得するために「農家資格」を取ることになった(農家でないと農地は取得できないのだ)。
その際、農業委員会に事業計画書を出し、面接もあり、そして現地に視察にくる。ので、適当に農地に果樹を植えた。
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果樹農家ということにして、1本数百円の梅やらレモン、ナシやらグミ、桃などの苗木を買って、まったく適当に植えたのだった。
1年後にまた視察に来て、パス。無事、農家資格も取得できた。それから、農地法三条申請など、いろいろ複雑な書類もあったが、16筆の農地を取得しただった。
30センチくらいの苗木が9年もすると、3メートルにも5メートルにもなって、花も開いてきている。実もなる。年月の力は大きい。植物の力は大きい。
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いまあたらしく、競売で落札した物件(雑種地)に、雑木を植えようと思っている。目的はひとえに、景観のためである。
あたりは、すでに梅と桜がたくさん植わっている。では、さらに何がいいかなあ。
「そうだ、オリーブはどうだろう。漆(うるし)はどうだろう」。そんなアイデアが浮かんだ。とくに漆などは、おもしろいと思うが。紅葉するし、ウルシが採取できるし。