過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

そのうち、「知っておきたいザンネンな田舎暮らし」というテーマで本を書きたい

友人から、ある人がお田舎暮らしをするとき、不動産屋を通さずに直接契約するというので、その注意点を聞かれた。
専門じゃあないけれど、ぼくの体験から。

①退去の通告:「退去してくれ」と言われることがある。とくに、家主が亡くなって相続が発生したりすると、家主の都合で言われる。

その場合を予測して、退去の通告は三ヶ月前とか、退去費用(引っ越し代や慰謝料など)を明記しておくとよい。ただ、あんまり厳密にそれを書くと、「面倒そうな人には貸さない」と言われるので、相手を見て……。

②改修:古屋の場合、どこか雨漏りがしたり、床がぶかぶかしたり、老木が倒れて被害に遭いそうなことがある。そのとき、補修費用をどちらがもつのか。瓦屋根からの雨漏りなど、100万円くらいかかることがある。

また、自分の費用で改修してもよいのか。その場合、どこまで改修したらよいか。あんまり改修しすぎると、叱られたり損害賠償を請求されることもある。そのあたりのガイドラインを決めておく。

200万円も600万円も出して自分で補修した友人がいるが、家主から「出ていってほしい」と言われたケースを3件知っている。まあ、よくある話なのだ。

自治会:田舎の場合、自治会との付き合いがある。自治会に入らないと、ゴミ出しができなかったり(それは違法だが、雰囲気的に出しにくい)、自治会費が異常に高かったり(ある人のところは、月に6,000円!)、意地悪されたりすることもある。

自治会に入らなくても移住できるのかどうかの確認。あるいは、住民票をうつさなければ、自治会に入る必要が無いとも言えるが。

④閉鎖性:テレビの「人生の楽園」みたいに、田舎はいい人ばかりってわけじゃあない。意地悪な人、憎たらしい人、挨拶もしてくれない人、噂ばかりする人など、ややこしい人がいる。どうしてかというと、ともあれ血縁が強いので、閉鎖感は半端ない。よそ者は、最下層のカーストに入れられる。そして、男尊女卑は当たり前(祭のときによく分かる)。そんなことを前もって承知しておいたほうがいい。

そのうち、「知っておきたいザンネンな田舎暮らし」というテーマで本を書きたいと思っている。とくに失敗例、ザンネン例が移住の参考になると思うので。土地と家を買ってしまったらもう移動ができないからね。苦労をした友人をたくさんい知っている。