過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

紙漉き体験

紙漉き体験。雁皮(がんぴ)を蒸して皮を剥く。そして、表皮をこそぎ落とす。これを叩いて繊維質にする。それからトロロアオイという糊の効果があるものを混ぜて紙を漉く。
田中さんの家で行った二日間のワークショップに参加した。
あかりなりに、仕事がたくさんあって嬉々としてやっていた。
田中さんのところ(天竜手漉き和紙工房)は、ミツマタや雁皮を栽培して収穫。それを蒸して叩いて溶かして紙にするという全工程が体験できる。
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作業が終わってかすらみんなで食事したり、談話に花が咲く。
田中さんも80を過ぎた訳で、おたがいいつ何時、死ぬかわからない。
死んだ後、遺灰をどうするかという話から、葬儀はどうする。棺桶はどんなふうに作るか。一閑張(いっかんばり)のように竹に和紙を張り、柿渋塗って仕上げるのもいいか。それとも竹を工夫して斬新なものを作るか。また、季節によっていろいろな花が咲くので、棺桶に入れる花はどんなのがいいか。
そうだ、火葬場まで歩いていけるじゃないか。リヤカーとか大八車でみんなで棺桶を運ぼう。先頭の人は法螺貝を吹いて、みんなで歌ったり踊ったりして火葬場に行こう。火葬場では、アイヌの歌と踊りがいいか。お祭だ。お祭だ。そんな話で盛り上がって楽しかった。