過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

でかけると、いろいろなびっくりがたくさん。不思議な出会いもたくさん

大切なのは「センス・オブ・ワンダー」で、ともに五感で不思議と神秘に驚けること。親子でびっくりする。子どもの繊細さ、純粋さ、感覚の冴えを通して大人が驚くというのが楽しい。
うわ!あれはなんだ。うわ!きれいだあ。うわ!びっくりした。すごいなあ。
親がなんでも知っていて、「これはこういうことだ、そんなこともわからないのか」と教えるのは、疲れる、こちらが強くてなんで知っていてすごくて、相手は弱くて、無知で至らない、そういう関係はつかれる。まあ、「読み書き算盤は」そうやって教えるしかないのかもしれないけど。
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昨日は、掛川工業高校の図書館でハンマーダルシマー、ハープ、ライアーのコンサートに行ってきた。いまの音楽の世界における「基準ピッチ」は440ヘルツ。音が1秒間に440回振動することを意味する。ピアノのト音記号の楽譜(五線譜)では、「A(ラ)」に当たる。
440Hzは、20世紀に入って決められた。オーケストラなどでは442Hzが主流になっている。しかし、むかし(18~19世紀)は430〜432ヘルツだったみたい。
このコンサートは、430ヘルツでやっていた。こちらのほうが体感的にしっくりするからだという。振動と倍音というのは、心身に影響を与えるものなで、そのあたりの探求は楽しい。これはややこしいので別の機会に。
工業高校ということで男子生徒がほとんど。野球部の生徒と話したり、一般の生徒とやり取りしたけれども、高校生の純朴さというか実直さは気持ちがいいなあ。
いまの高校生は荒々しさがなくて、礼儀正しい。図書館はどこ?と尋ねると、案内しましょうと、気持ちよくわざわざ三階まで案内してくれた。構内を歩いて、いろいろ就職先がきまった通知、進路先、発明品などが展示してあった、とてもおもしろかった。あかりもワクワクしてた。
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柔道4段の内田さんと一緒だったので、せっかくだからと、格技場を見せてもらった。弓道、剣道など真剣に打ち込んでいる姿が凛々しい。じつに礼儀正しい。
あいにく柔道部は廃部になっていた。今年赴任して、柔道部を復活させたい思いのある先生が、向こうから声をかけてくれた。柔道4段の内田さんと、せっかくの柔道場を活用したい、という流れが起きそうな予感。この出会いはミラクルだったよ。あかりは、その間、運動場を走り回り、器具によじ登り、ひとりで盛り上がっていた。
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サイゼリヤに行きたい」「たこまん(おいしいお菓子屋)行きたい」とあかりは言う。「いや、せっかく掛川に来たのだから、掛川城掛川図書館に行かなくちゃ」とおとうちゃんのペース。
ライトアップした掛川城がすごい。これほどに美しい城は見たことことがないような。あかりも感動。
先日、共産党の議員控室で見た浜松城とは段違い。そして、ちかくにある図書館がすごい。佇まいが美しい。7時までやっていたし、たくさんの市民が静粛に読書に打ち込んでいる。ステンドグラス美術館と大日本報徳社は寄れなかったが、こんどは昼に出かけよう。
ともあれ、でかけると、いろいろなびっくりがたくさん。不思議な出会いもたくさん。