過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「学校に行かない」ことを選んだあかり

# 「学校に行かない」ことを選んだあかり。

一斉授業は時間のムダだから、ということで「学校に行かない」ことを選んだあかり。

それにしても、行くところはなく家にいる。どうしてもゴロゴロするし、親があれこれ面倒みなくちゃいけない。

週一のキックボクシング。これは休まず行っている。戦うワザも身につけるし、礼節、ルールを守ること、たくさんの学びを得ている。ありがたい。生徒は13人。先生は水窪(みさくぼ)から、なんと2時間半もかけてきてくれる。

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「辞書を引け」「一日一冊本を読め」。あかりに近頃、言っていることだ。

漢字が読めないと本が読めない。語彙量が増えないと表現力が出てこない。

ひとりで読書していけたら、こちらも助かる。読書を通してひとりでどんどん学んでいける。

読書は漫画でもいい。『ONE PIECE(ワンピース)』でもいいし、『スラムダンクSLAM DUNK)』でもいい。『鬼滅の刃』でもいい。ちなみに、『ONE PIECE』の累計発行部数は5億冊!『スラムダンク』は1億冊! 「鬼滅の刃』1億5,000万部! 海外でも広く売られている。すごい。

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あかりと図書館に行ってたくさん借りてきた。

「自分で選んで自分が好きなものを読む」。それでいい。親が、これを読めとか、感想文を書けとかは言わない。

読書ができる子になればそれでいい。

ただし、テレビは見せない、というか無い。ゲームはやらせない。

たまに「となりのトトロ」とか「ジュラシックパーク」とか映画は家族で見るようにしている。

薪ストーブの前で集中して読んでいた。寝る前も布団かぶって読んでいた。朝起きても読み出した。よきかな。

おとうちゃんが話しかけると「読書しているから静かにして」と叱られる。

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親としては、仲間づくり、友だちづくり、いろいろな人とコミュニケーションがとれること。それが大切と思う。しかし、山里は自然環境は豊かだが、子どもがいない。そこがザンネンだ。イベントを仕掛けても、こんな山里までは来てくれない。

そこで、すこしましな田舎に場を変えるかもしれない。廃校の活用だ。いま、その企画を練り上げているところ。