過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

あかりの社会見学デーであった

──きょうは仕事で出かけるぞ。

「あかりもいく」

──役所の仕事ぶりとか雰囲気、よく観察するんだよ。おもしろくないとおもうけど。

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ということで、久々の〈まちなか〉へ。往復3時間。

税務署で市税納税の証明書、法務局で謄本取得。そして裁判所で競売物件のリサーチ。

市役所の財務課で廃校活用の申請書提出。自民党共産党公明党の議員控室で議員さんに面会。お菓子をいただいたりカレンターもらったり、しばし雑談。

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子どもの居場所となるはずだった万斛(まんごく)記念公園。浜松市は、整備費用に 5 億 9,400 万円を投入している。訪ねたのはこれで5度目だが、いつもまったく人がいない。ましてや、子どもを見かけたことは一度もない。

T病院に見舞いにいく。おそらく認知症のため入院したOさんがおられるはず。

しかし、会えない。「個人情報なので、ここにいるとかいないとか、おこたえできません」

──いや、紙漉きのワークショップやっていただいたり、とても親しい友人なのですが。

上司が出てきた。

「いや、(つらそうな顔)、個人情報ということで、いるともいないともいえません。ご家族の確認がないと----—」

──そうですね、なかなかつらい世の中になりましたねぇ。

「はい(つらそうな顔)」

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いつも指導してもらっているS不動産のTさんは不在。

──じゃあ、スシローにでも行くか。

あかりにとって人生初の回転寿司。

入店から注文、精算、すべてがタッチパネル。人が出てくるのは、お皿の枚数を数えて会計するときだけだ。

驚いたのは、舎利(ご飯)がかつての半分くらいになっていたこと。

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二俣図書館で朝日新聞の縮刷版を4冊もらってきた。ずっしりと重たい。本の企画、チラシのデザインの参考になる。あかりは、分厚い縮刷版をお絵かき帳にするようだ。

最後は、最近できた(12/1オープン)マックスバリュ。クルマは12台も停まっていた。この過疎地にすごいことだよ。

夕方なので、2割引から半額。これはありがたいこと。この山里では、マックスバリュひとり勝ち。

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世の中にはいろいろな仕事があること。親に依存しないで自分のワザと力で稼いでいくこと。
なにより楽しい仕事を見つけて自分で行きていくこと。どんな仕事してもたいせつなのは人とのコミュニケーション。それを磨くこと。そのためには、教養を培うこと。

あかりの社会見学デーであった。