過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

自分で学びたいことは、自分で極めていけばいい。そのほうが楽しいし効率がいい。学習支援には、ネットを活用すればいい。

学校に行かないことを選んだ小中学生は20万人を超える(2020年度、小中学校に通う不登校児童生徒はざっと約20万人。過去最多。8年連続で増加。前年比25%アップ)
もうみんなが学校に行くという時代は、終わってきつつあるのか。だって、いまの学校はおもしろくない。校則とか規則とか、マスクとか、萎縮して、ちっとも躍動しない。つまらない。
あかりは、4月に学校に行って、すぐに「時間がもったいない」と感じた。で、夏休みまで我慢してみた。そして、9月から行くのはやめたのだった。
自分で学びたいことは、自分で極めていけばいい。そのほうが楽しいし効率がいい。学習支援には、ネットを活用すればいい。

ただ、子ども同士の遊び、争い、競争、刺激、コミュニケーションはほしい。子どもが自由に遊べる広場、そこに多世代も交流できるお年寄りも、障碍者も。だから、そういう場を作る。
この過疎の山里で難しいのは、子どもがすくないこと。一緒に遊べる友だちがいない。子どもがずっと家にいられると、こちらの仕事がはかどらない。子ども同士が遊んでほしいのだ。
こどもが家にいると、母親に負担がかかり過ぎる。ママ友ネットワークがたいせつ。子どもを預かり、預けられる信頼できる家族のネットワークを作りたいなあ。今年のテーマだ。
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ただ学校に行かないと「よみかきそろばん」、学習の問題がある。親が教えても、こちらはなかなか時間がとれないし、親への甘えもあって難しい。
そこで、デジタル学習教材の活用だ。オン・ラインタブレット教材。学力に応じた演習問題に取り組めるクラウドだ。いまは『すらら』というのを使っている。月額8,500円。
あかりは、朝、自分から『すらら』をやりたいという。午前中は、それをやっている。あとは、「はるの冒険遊び場」で友だちと遊ぶ、家電製品の分解、絵本を読むというところ。夕方になって、また『すらら』ょやると、自発的にやっている。
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なにしろ、自分で決めて学ぶという習慣がつくのは、すばらしい。
学校に行けば、一単元45分をみんなで受けることになる。
だが、学校に行かなければ、自分で決めて学んでいくことになる。
自分のペースで進めていける。達成感がある。ゲーム性もある。
自分で自分の学習をコントロールすることが可能なんだ。コントロールとは、自分で、スタート、チェンジ、ストップができるということ。この三つができないのは、コントロール不可能。たとえば、原発は「アンダー・コントロール」ではない。
まあともあれ、そんな感じでいまあかりは、小1だけど小2から小3の算数や国語に挑戦しだしている。
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担任の先生は、毎週一度来てくれる。一週間分のプリントを持ってきてれても採点してくださる。そして、30分から1時間かけて、ポイントを教えてくれる。学校の行事案内、出来事を話してくれる。まことにありがたいことだ。
あかりは、来週の修了式には行くと言っていた。