過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

遠隔地にいる子どもたちが両親の見守りができるためのツール。その設定から保守まで請け負うという需要。

妻の母親が認知症が進んできた。天井裏から誰かが忍び込んでモノを盗んでいく。倉庫のお米が盗まれた、などと言っていた。たんなる勘違い、妄想と思っていた。しかし、ますますひどくなってきた。

義父は同じ話ばかり聞かされてうんざり。精神的にまいってきた。
介護認定してもらって、デイサービスに通ってくれれば、その間はラクだ。
しかし、そのためにはまず、医師の診断が必要。本人は正常と思っているのでプライドが許せないので行こうとしない。
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しかし、認知障害が進むほどに、ますます義父はまいってきた。同じことをいつも言う。被害妄想ばかり。忘れ物。失禁もある。
ということで、なんとかだましだまし診療所に連れていき、診断してもらった。

次は介護認定の申請、介護認定員にも来てもらう。要介護1となった。それによって、訪問介護やデイサービスの利用の範囲(介護保険の適用範囲)が決まる。

あとは、どこのデイサービスに通ったらいいか。
しかし、義母はプライドが高いので、近くのデイでは近所の人に知られたくない。で、遠くのデイに行くようになった。

ともあれ、いろいろハードルはあったがクリアーしてきた。
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ただ、一緒に暮らしているわけではないので、日常の暮らしの見守りが必要。
いまどういう暮らし方なのか、それをつねにウォッチできるようにしたい。セコムなどに頼めばいいが、費用がかかる。

それで、妻が装置をセッティングしてきた。
スマホで実家のカメラを操作したり、見守りができる。人の動きにセンサーが応じてカメラが動くのだ。

こちらからの「呼びかけ」にも相手は応じられて、そのままテレビ電話の会話ができる。

初期投資は3万円程度。あとの費用はかからない。

こういうニーズはますます増えてくる。なにしろ世の中、年寄りばかりなのだから。

遠隔地にいる子どもたちが両親の見守りができるためのツール。その設定から保守まで請け負うという需要はあると思う。