過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

死に至る道をあゆみつつ、テレコミュニケーションをはかる実践的事例

終活は完了したという友人の投稿から。
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これで、一応の書斎兼事務所兼マシン室の完成となった。ところが、今年は「夏休みの自由研究」のテーマが見つからない。死期が迫っていると思って、やりたいことはみな、やってしまったような気がする。思い残すことのないようにと、あれもこれもとやってしまったのに、まだ、お浄土からのお迎えが来ないもので、なんだか手持ち無沙汰・・・みたい。
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ということで「じゃあ、こういうテーマはいかが」と提案。
「死に至る道をあゆみつつ、テレコミュニケーションをはかる実践的事例」。
じつはいま企画中の集いは「介護とグリーフワーク研究会」。その事例として活用させていただこうと。
〈研究会の目的と意義〉
ひとり暮らしのお年寄りが増えている。コロナ禍などで交流が途絶えてくると、心身ともに弱ってくる。年少であっても、不登校などで、コミュニケーションが途絶えると、ひきこもりや自己抑圧、マイナス志向にいきやすい。
たいせつなのは、コミュニケーション・やりとりである。見守りと看とり。さらには、おくりもコミュニケーションの基軸からとらえていくことができる。
数々の事例をふまえて、介護予防、グリーフワークの役に立ててゆく。
〈研究計画・方法〉
数々の事例を元に探求していく。たとえば、以下のような事例。
①娘による父親の見守り:ラインやZOOMを活用したコミュニケーション。
②耳が遠いお年寄りとのやりとり:童謡や唱歌、戦前の歌謡などを通して。
③若年性アルツハイマーを患った妻:見守りとみとりとおくり。
認知症のお年寄り:心の平安としての、マンダラアートの塗り絵。
⑤ひとり暮らしのお年寄り:交流の場としての、ビオトープと無農薬田んぼ。
⑥集落の寄り合いの場:オープンテラスの活用。
⑦引きこもり:ニコニコ動画やZOOMなどを活用したやりとり。
⑧地域のお年寄り:私設図書館を活用して寄り合いの場に。
⑨母親のおくり:母とのわかり、親族とのやりとり、自作の歌をとおしてのおくり。
⑩母親のおくり:母の死を枕元に歌とお経で看とり、葬送では自らお経をよんでおくる。
それぞれの体験者からの報告を元に研究していく。
主にZOOMなどを通して、テレコミュニケーションの方法で、論議していく。
論議した内容は、随時、録画あるいは録音し、クラウドGoogleドキュメント)に入れて、共有していく。
語り合いの内容は、要約して、冊子にまとめて関係者に配布。その情報をPDFにして、ホームページにアップして共有をはかる。
〈予想される研究成果〉
冊子に印刷して関係者に配布。ホームページを作成して学びの共有化をはかる。そのことで、介護とグリーフワークについての、情報の共有が図られ、学びあい、支え合いのネットワークが作られる。