過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里にいる 普通なのに普通じゃない すごい90代 書き始める

「山里にいる 普通なのに普通じゃない すごい90代」というタイトルの原稿を書き始める。出版社は、すばる舎から。

主に春野町に暮らす90代の方。どんな暮らしぶりをしているのか、それを描く。

お年寄りばかりで、もうほとんど衰亡しかないお先真っ暗な過疎の山里。そこの90代のお年寄りのフツーぶりがすごい。じつは時代の最先端になりうる、と。
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たとえば、現役の商店主(98歳)、自給自足の夫婦(95歳と94歳)、ぽつんと一軒家のひとり暮らし(91歳)、木を伐り木登りして枝打ち(91歳)。伝統の和紙づくり、創作人形や伎楽面などの手仕事(91歳)など。

みなさん元気だ。達者だ。鉄人だ。とくに健康法とかあるわけじゃない。自分の暮らしぶりがすごいなんて全く思っていない。ただ山里に暮らしていると、買い物も医療も不便なので、ひとつひとつ工夫しないといけない。畑があるので、野菜を栽培しておすそ分けしたりの交流がある。

人のためになにか役に立つ仕事を、つねに持っている。そうして、みなさん、屈託なく、柔和で味わい深い。年輪の深みがじわーんと響く。
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出会えばその人柄がすばらしいことがわかるが、文章で伝えるのは難しい。

原稿を書いていくのは、結構、長距離マラソン。ぼくの場合、すぐに飽きやすい。息切れする。そこは、編集者が帆走者となってくれるので、走り抜けられそうな気がする。
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やり方としては、GoogleDocumentに原稿を書いていく。それを編集者と共有する。

編集者は、いま池谷がどこまでどんなふうに原稿を書いているのか、リアルタイムでわかる。こちらも、ちゃんと読んでくれる人がいるので、ペースメーカーになる。

さらには、原稿の横に、「ここはもっと掘り下げて」「ここは軽く行きましょう」などとコメントしてくれたり、チャットでやりとりができるというわけだ。

ネットを通しての原稿執筆のトライアルでもある。「やりとり」がすごく大切。これが止まるとエネルギーも止まる。