過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

91歳の現役の鍛冶屋さん

91歳の現役の鍛冶屋。片桐保雄さんを佐久間町に訪ねた。
今月出版する「過疎の山里に暮らす普通なのに普通じゃない90代」(すばる舎発刊)の最終原稿確認のためだ。
「この手で77年間、鉄をぶっ叩いてきたんだ。まだ、いくらでも仕事はできるぞ。
でもなあ、足腰が弱って思いようにならん。それと惜しいのは後継者がいないことだ。弟子がいれば鍛えてやるんだが、ぼくの代で終わりだ。とにかく鍛冶屋仕事は楽しいぞ」。
片桐さんは91歳。14歳から家業の鍛冶屋を77年つづけてきた。
いまも現役。休みはない。毎日仕事している。
地金づくり、研ぎから、販売までひとりでこなす。
30年前に妻が亡くなり、ずっとひとり暮らし。
仕事場を見せてもらう。半製品の鉄の素材をみていると、味わい深い。