過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

体育館と和室を開放して、子どもたちが好きに遊べて、お母さんたちがくつろげておしゃべりできる場にしよう

広い体育館(端から端まで33メートル)をダダダーと思いきり走るあかり。
「もっと腕を振る、しっかり振るんだ。そしたら、足も出てくる」
そう教えると、しっかり手を振る、足が出る。ずいぶんと俊足になった。フォームもきれいになった。
幼稚園の運動会には、ヨーイドンで、ゴールにたどり着けなかったあかりであった。
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いつものキックボクシングは、定員12名となった。低学年で12名といったら、春野町の全生徒の3割くらいになりそうな。
こうしてやがて友だちもできていくので、ありがたいことだ。
なにより、あかりが楽しんでいる。
そして、キックもパンチもびっくりするほどズシンと力強くなってきた。
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おとうちゃんはいつものように、舞台の上にいてみまもりながらずっとヨーガをしている。鋤のポーズはやっと足がつくようになった。足を伸ばしての前屈は指を組めるくらいまで。そのうち、頭がつくだろう。開脚180度というのは、まったく遠い道のり。相撲取りのように前屈してお腹がつくようになるのが目標。

まあ、無理しないで、吐く呼吸とともにじんわり続けていけば、かならずできるようになるだろう。
なにより、身体の調整にはヨーガは抜群にいいのだ。
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先生によるキックボクシングの練習が終わってから1時間、おとうちゃんとあかりの二人でパンチとキックの個人レッスン。すると、ほかの子どもたちもやってくる。いつの間にか、馬跳び、サンドバッグに体当たり、フラフープの逆回転させて戻っこさせる、次々と工夫して遊びが生まれる。

春野文化センターの体育館と和室を開放して、子どもたちが好きに遊べる場、お母さんたちがのんびりくつろげておしゃべりできる場にしようと思っている。いわば「子どもの第三の居場所」というようなところに。